血液がんの治療 2.悪性リンパ腫

  • リンパ腫の範囲が限局しているⅠ期とⅡ期では放射線療法が行われることがある。
  • 分子標的薬を含むR-CHOP療法が治療の中心となっている。

悪性リンパ腫のⅠ期とⅡ期では、放射線療法が行われることがあります。リンパ腫のできている区域が限られている場合に対象となります。全身への影響が少なくてすむのが、この治療の特徴です。

治療の中心となるのは化学療法で、新しい分子標的薬もたくさん登場しています。よく行われているのはR-CHOP療法です。抗がん剤のシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチンに、ステロイド剤のプレドニゾロンを加えたのがCHOP療法。これに分子標的薬のリツキシマブを加えたのがR-CHOP療法です。R-CHOP療法を行って再発した場合には、ESHAP療法が行われます。抗がん剤のエトポシド、シタラビン、シスプラチンに、ステロイド剤を組み合わせた併用療法です。

それでも十分な効果が得られない人が移植の対象となります。自家造血幹細胞移植※も行われますが、プレリキサフォルという新しい薬を使用することで、末梢血から造血幹細胞を採取しやすくなっています。

※自家造血幹細胞移植:患者自身の造血幹細胞をあらかじめ採取・保存し、それを移植に用いて正常な血液を作るようにする治療法

(監修:日本赤十字社医療センター骨髄腫・アミロイドーシスセンター長  
鈴木憲史先生)

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