食道がんの治療法1――内視鏡治療

  • 食道を摘出しないので治療後に生活の質が低下しない。

内視鏡を使い、粘膜内のがんを剥がし取る治療です。がんのできている部分の粘膜下層に液体を注入して浮き上がらせ、周囲を電気メスで焼き切って剥がすESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が行われています。食道を摘出しないため、生活の質が低下しません。

(図)「ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)」

【食道がん】ESD(内視鏡的粘膜下層隔離術) 1.電気メスで、がんの周囲にマーキングする。2.穿刺針で粘膜下層に生理食塩水などを注入して病変部を持ち上げる。3.マーキングした外周をナイフで全周切開する。4.ナイフで粘膜下層を剥離して、病変部を切除する。

がんが広い範囲に広がっていても、粘膜内のがんであれば治療できます。しかし、食道の全周にわたる剥離を行うと、治療後に食道が狭窄を起こすことがあります。その場合には、食道を広げる治療が必要になります。

(監修:順天堂大学医学部附属順天堂医院          
がん治療センターセンター長・特任教授 鶴丸 昌彦先生)

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