喉頭がん(声門がん、声門上がん、声門下がん)とは

  • 女性よりも男性に多い。
  • 声帯にがんができると、声がかすれるなど、初期から症状が出ることもある。
  • 喉頭がんは、「声門がん」、「声門上がん」、「声門下がん」の3つに分類される。

喉頭は喉の奥の「のどぼとけ」に囲まれた部分で、気管につながっています。喉頭の内側は粘膜でおおわれていて、喉頭がんはこの粘膜から発生します。

喉頭がんは男性に多い傾向があります。喫煙が重要な危険因子となっているので、喫煙者の多い男性の発生率が高くなるのです。

喉頭には声帯があり、これが振動することで声が出ます。また、食べ物などを飲み込むときには、喉頭蓋(こうとうがい)という蓋を閉じることで食べ物などが気管に入らないようにしています。声帯にがんができると、多くの場合、声がかすれるので、割と早く気づきます。ただ、喫煙者の中には、声がかすれるのをタバコのせいだと考え、受診が遅れてしまう人もいます。早く受診すすることが大切です。それ以外には、のどの異物感や痛み、首のしこり、呼吸がしにくい、食べ物が飲み込みづらいなどの症状があげられます。

喉頭がんは、がんのできている部位によって、3つに分類されています。声帯のある部分を声門といい、そこにできたのが「声門がん」、声門より上にできたのが「声門上がん」、声門より下にできたのが「声門下がん」です。

喉頭がんは、治療後1~2年のうちに再発することが多いです。また、喉頭内に再発することもあれば、転移として別の部位に起こることもあります。喉頭がんのうち、声門上がんは、リンパ節転移が起こりやすいとされています。

(図1)喉頭がんの位置

喉頭がんの位置

喉頭がんの5年相対生存率(喉頭がんと診断された人で5年後に生存している人の割合を、日本全体で5年後に生存している人の割合で割って求める)は、75.9%となっています。

(図2)がん種別5年生存率

がん種別5年生存率

引用:全国がん罹患モニタリング集計 2003-2005年生存率報告
独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」平成22年度報告書

(図3)喉頭がんステージ別生存率

喉頭がんステージ別生存率

引用:全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2015年8月集計)による

(監修:国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院頭頸部内科長 田原 信先生)

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