皮膚がん治療の合併症と副作用

皮膚がんの手術では、がんのできている部位によっては、体の一部を切断しなければならないことがあります。再発を防ぐためには、がんから適切な距離をとって切除する必要があるためです。ただし、適切な切除マージンが明らかになり、かつてのように脚や腕を切断するようなケースはほとんどなくなっています。ただ、指の関節から先の切断が必要になることはあります。また、目、鼻粘膜、口腔粘膜などにがんができた場合には、手術することで機能や整容性に問題が生じることがあります。

皮膚がんの治療で使用する薬剤によって、次のような副作用が出ることがあります。

(表) 「皮膚がんの治療で用いられる薬剤の主な副作用」

薬剤名 主な副作用
ダカルバジン 吐き気、脱毛、骨髄抑制など
インターフェロン 発疹、ショック、白血球減少、血小板減少、発熱など
ベムラフェニブ 関節痛、発赤、光線過敏症など
ダブラフェニブ+トラメチニブ 発熱、悪寒、倦怠感、発疹、悪心・嘔吐など
ニボルマブ 疲労、倦怠感、発疹、悪心・嘔吐、掻痒症など
イピリムマブ 大腸炎、消化管穿孔、重度の下痢など
ペンブロリズマブ 疲労、食欲減退、呼吸困難、咳嗽など
ペプレオマイシン 吐き気、脱毛、骨髄抑制、間質性肺炎など
マイトマイシン 吐き気、脱毛、骨髄抑制、肺障害、腎障害など
シスプラチン 吐き気、骨髄抑制、脱毛、腎障害など
ドキソルビシン 骨髄抑制、吐き気、脱毛、心毒性など
パクリタキセル 骨髄抑制、吐き気、脱毛、末梢神経障害など
ドセタキセル 骨髄抑制、吐き気、脱毛、浮腫、発疹など
5-FU 骨髄抑制、吐き気、脱毛、下痢、口内炎など

(監修:木沢記念病院皮膚科          
皮膚がんセンター部長 神谷秀喜 先生)

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