ライフライン21 2017年4月発売 25号

特集 乳がん・婦人科系のがんの先進医療
2017年04月30日発行!定価1,143円+税

特集

乳がん・婦人科系のがんの先進医療

【子宮頸がん】
 早期子宮頸がんに対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術
金尾祐之(がん研有明病院婦人科副部長)

【子宮頸がん】
 子宮頸がんの内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下広汎子宮全摘術
井坂惠一(東京医科大学病院 産科・婦人科主任教授)

【卵巣がん・卵管がん・腹膜がん】
 進行卵巣、卵管、原発性腹膜がんに対する、パクリタキセル静脈内投与
 およびカルボプラチン腹腔内投与の併用療法
藤原恵一(埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科教授)

【子宮体がん】
 子宮体がんの重粒子線治療
小此木範之(放射線医学総合研究所 婦人腫瘍科 科長)

【乳がん】
 早期乳がんに対する経皮的ラジオ波熱焼灼療法
木下貴之(国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 科長)

【乳がん】
 原発性乳がんに対する「術後ホルモン療法およびS–1内服投与の併用療法」について
柴山朋子(がん研有明病院 乳腺内科医師)
伊藤良則(がん研有明病院 乳腺内科部長)
大野真司(がん研有明病院 乳腺センター長)

【皮膚がん】
 乳房外パジェット病に対するトラスツズマブ静脈内投与
 およびドセタキセル静脈内投与の併用療法
舩越 建(慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 専任講師)

シリーズ 「がん治療」最前線
国立がん研究センター中央病院
がん細胞を選択的に攻撃する病院設置型BNCTシステム
隣の正常細胞にも影響せずがん細胞だけを破壊する超選択的な放射線療法
「BNCT」の実用化を目指す
取材協力●伊丹 純(国立がん研究センター中央病院放射線治療科長)

シリーズ 患者会に訊く
NPO法人パンキャンジャパン(PanCAN Japan)
膵がん難民を減らし、日本の医療を改善する呼びかけを政府へ発信し続けていく
眞島喜幸 理事長

特報

卵巣がんの治療を困難にする腹膜播種性転移のメカニズムを世界に先駆け解明
新たな治療標的かつバイオマーカーとなり得るエクソソームを同定
国立研究開発法人国立がん研究センター 国立大学法人名古屋大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

MEDICAL NEWS DIGEST

がん免疫治療薬オプジーボ 頭頸部がんでも承認 厚生労働省、ほか

 

シリーズ がん治療(標準治療)の基礎知識
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために
皮膚がん(悪性黒色腫、有棘細胞がん、基底細胞がん、乳房外パジェット病)
 神谷秀喜(木沢記念病院皮膚科・皮膚がんセンター部長)

連載

医療ルネッサンス 第25回
自費リハビリ―お上頼みではなく社会で議論し、
新しい仕組みをつくっていかねばならない
上 昌広(特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長)

岡本友好(東京慈恵会医科大学付属第三病院副院長)の辛口トーク⑫
労働時間と医師の修練

シリーズ 先端医療

樹状細胞療法 第25回
免疫新薬より凄い奥の手
~免疫新薬が効かなかったとき、免疫細胞の障害となる 因子を取り除く~
星野泰三(東京・大阪・京都統合医療ビレッジグループ理事長 プルミエールクリニック院長)

「最先端の免疫細胞療法」を駆使したオーダーメイドがん治療
〜さまざまながん腫に対する免疫細胞療法によるアプローチ〜
第3回 発症予防・再発予防
加藤洋一(新横浜かとうクリニック院長)

連載

がん薬物療法による副作用のケアとコツ 第3回
~EGFRを標的としたセツキシマブの副作用対策~
村上晴泰(静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科医長兼通院治療センター長)
横山弘一(静岡県立静岡がんセンター看護部 がん化学療法看護認定看護師)

がんの放射線治療の副作用とその対策 第25回
~がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑭ 卵巣がん・膣がん・外陰がん~
唐澤克之(都立駒込病院放射線科部長)

リンパ浮腫の治療とケア⑫
―下腹部・腰臀部、外性器リンパ浮腫(女性)のケア―
佐藤佳代子(後藤学園附属リンパ浮腫研究所所長)

〈短期連載・最終回〉
がんの痛みを我慢しない!
麻薬でも取れないがんの痛み……あきらめていませんか?
服部政治(公益財団法人 がん研究会有明病院 がん疼痛治療科 部長)

〈新連載〉患者会からの声 特別編

希少がん対策
NPO法人パンキャンジャパン理事長 眞島喜幸

闘病記 

私のがん体験(乳がん 肺転移)
がんになって18年―遠い未来と向き合う勇気はないけれど、
今を大切に日々感謝し、幸せを感じながら生きている
武岡ひとみ 「ピアサポートよこはま」代表 世田谷区がん対策推進委員

私のがん体験(乳がん)
パーキンソン病と乳がんを生きる
完治しない病気 「それでも私、普通に元気です」
浦 久子 主婦

コラム

ひとくちコラム
ゲノム編集は人間の倫理観も改編するのか
奈津野 亜希子(フリーライター)

マスメディア役立ち情報⑥
働き方をどう変えていく?
中島由紀(フリーライター)

ひといき。  〜ぬいぐるみ〜
文・絵  基 蕗子

新刊・既刊 患者図書館の本棚
「ライフライン21 がんの先進医療」バックナンバーのご案内
イベント・インフォメーション

シリーズ

鎌倉の四季 東慶寺

お彼岸も過ぎ一日ごとに春めいてきた頃、北鎌倉は山ノ内にある東慶寺を訪れました。かつて縁切り寺として知られた当寺には追い詰められた女性たちが救済を求めて駆け込んだ歴史があります。茅葺の門をくぐるとその右手には、淡紅色の清楚な花をつけた彼岸桜が私たちを迎えるように枝を広げ、その隣にはつややかな白木蓮が青空に映えています。それは代々、この寺を守ってきた尼僧住職の気高い徳性を伝えているようでした。
文●後藤充子 撮影●編集部

  • イラストで理解できるがんと免疫