ライフライン21 2018年10月発売 31号

特集 子宮頸がん予防ワクチンを考える
2018年10月30日発行!定価1,143円+税

特集

子宮頸がん予防ワクチンを考える

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)
「子宮頸がん」とはどんな病気?
門間美佳(医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 産婦人科
医療法人湘和会 湘南記念病院 産婦人科)

HPVワクチン接種者の一部に重大な副作用が生じた可能性は否定できないが、
ワクチン接種の是非を議論する際に重要なのは、「効果」と「副作用」を
冷静に天秤にかけること
上 昌広(特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長 内科医)

HPVワクチンの接種後に起こった事象
 ―被害者から見た問題点
松藤美香(全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会 代表)

子宮頸がん予防ワクチンから「HPVワクチン」への変貌
 ―世界中で問題視される副反応被害
池田利恵(全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会 事務局長 日野市議会議員)

HPVワクチンの効果と害
 ―日本の将来を担う子供たちに必要なワクチンなのか議論を深めることが必要
打出喜義(小松大学 特任教授)

シリーズ 「がん治療」最前線

がん対策推進協議会会長 静岡がんセンター総長・山口 建氏に訊く
~共感共苦の心で、がん対策推進協議会会長の任務に臨む~
患者・家族支援はすべての患者のための「先進医療」である
[取材協力]
山口 建(静岡県立静岡がんセンター総長 がん対策推進協議会会長)

特報

第16回 ペイシェント・アクティブ・フォーラム
主催:認定特定非営利活動法人 がんサポートコミュニティー
「がんの治る日は近いか!? ―個別化医療の現実」

国立がん研究センターと日本希少がん患者会ネットワークが
MASTER KEYプロジェクトでの連携協定を締結
希少がんの新規治療開発・ゲノム医療推進に向けて協働

第77回日本癌学会学術総会レポート
がん治療における〝内なる〟免疫力の重要性

JCOGグループが「転移性脳腫瘍の新たな標準治療」として
放射線照射による遅発性認知機能障害を低減する「腫瘍摘出術後のサルベージ(救援)定位放射線照射療法」の有効性を確認

連載

医療ルネッサンス 第31回
独居高齢者問題と向き合う
―日常の触れあいから支えあいに発展する「共助」システムを構築する
上 昌広(特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長)

岡本友好(東京慈恵会医科大学付属第三病院副院長)の辛口トーク⑱
懸念されるのは破綻寸前の社会保障費

がん薬物療法による副作用のケアとコツ 第10回
内服の抗がん薬として実臨床で使用されているカペシタビン
―腫瘍に対して選択性が高く、正常細胞に対する影響(副作用)は少ない
村上晴泰(静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科医長兼通院治療センター長)
横山弘一(静岡県立静岡がんセンター看護部 がん化学療法看護認定看護師)

がんの放射線治療の副作用とその対策 第31回
主な適応と照射範囲の設定法 その⑤ 頭皮の血管肉腫
唐澤克之(都立駒込病院放射線科部長)

リンパ浮腫の治療とケア⑱
―慢性静脈不全による浮腫のケア―
佐藤佳代子(後藤学園附属リンパ浮腫研究所所長)

逃げない、ぶれない、負けない!
「あけぼの会」ワット隆子会長の私もひと言⑤
私はこの10月で正式引退表明をする。でもあけぼの会は終わらない。脈々と今まで通り続く。
ワット隆子(Breast Cancer Network Japan–あけぼの会 会長)

シリーズ 先端医療

免疫新薬 第31回
免疫疲弊からの脱却
~抵抗性がんへの挑戦~
星野泰三(東京・大阪・京都統合医療ビレッジグループ理事長 プルミエールクリニック院長)

抗がん剤の副作用を減らす方法 第2回
~抗がん剤治療という試練を乗り切るために~
2.抗酸化サプリメント
水上 治(健康増進クリニック院長 一般財団法人国際健康医療研究所理事長)

シリーズ 山田邦子のがんとのやさしい付き合い方

そこが知りたい最新医療:プレシジョン・メディシン
Precision Medicine/精密医療
田口淳一(東京ミッドタウンクリニック院長 東京ミッドタウン先端医療研究所所長)

MEDICAL NEWS DIGEST

がん治療薬オプジーボ 4割値下げ 厚生労働省、ほか

〈短期連載・閑話休題〉

最終回 厨芥自家焼却装置家庭用生芥処理器
今井龍弥(クリニックイマイ 院長)

患者会情報

小児脳腫瘍の会主催 第22回講演会
小児脳腫瘍の神経心理的課題と対策
温井めぐみ 大阪市立総合医療センター小児言語科/小児神経内科

がん患者グループ「ゆずりは」 定例会
「がんになった後の生き方」を考える患者会
~ホスピス・緩和ケア病棟の考え方と実際~

シリーズ

鎌倉の四季 本覚寺

雲ひとつなく晴れ渡った8月の朝、小町大路にある本覚寺を訪れました。滑川に掛かる夷堂橋のたもと、鎌倉時代には行き交う人も多く賑わいを見せたメインストリートの一角に建つ寺です。この界隈にはどことなく昔の情緒が残り、川にはときとして白鷺が餌を求めて流れのなかに佇む姿が見られることも。山門をくぐれば、落葉高木・サルスベリが堂々と咲き誇り、広々とした境内の奥には瓦屋根の美しい本殿が、参拝客を迎えていました。町なかにある親しみやすい寺のようです。

文●後藤充子 撮影●編集部

コラム

マスメディア役立ち情報⑫
ノーベル賞の波紋
中島由紀(フリーライター)

ひといき。  〜やじろべえ〜
文・絵  基 蕗子

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  • イラストで理解できるがんと免疫