鼻腔・副鼻腔がんとは

  • 女性よりも男性に多い。
  • 副鼻腔がんで最も多いのは上顎洞がん。
  • 鼻がつまるなど、初期から症状が出ることがあるが、気づきにくい。

鼻腔や副鼻腔の粘膜から発生するがんです。がんができても、なかなか気づかれません。鼻が詰まるような症状が出ることがありますが、日常的によく起こる症状なので、それをがんによる症状だと思わない人が多いのです。鼻腔には「鼻たけ」と呼ばれるポリープができることがありますが、これと間違われることもあります。耳鼻科医が診察しても、がんを鼻たけと診断していることがあるくらいです。がんが大きくなってくると、血の混じった悪臭を放つ鼻汁、眼球突出、痛みを伴う顔面の腫れなどの症状がみられます。

鼻腔・副鼻腔がんは男性にも女性にもできますが、男性に多いのが特徴です。これは男性に喫煙者が多いためと考えられています。他のがんも含めて、喫煙は鼻腔・副鼻腔がんの重要な原因となっています。また、多量飲酒も鼻腔・副鼻腔がんの発生に大きく関わっています。

また、がんは基本的に高齢者に多い病気ですが、若い人に発生することもあります。これも鼻腔・副鼻腔がんの特徴の1つです。副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形洞があります。副鼻腔がんは、これらのどこにでも発生することがあります。多いのは上顎洞にできるがんです。上顎洞は、上顎から目の下あたりにある空洞で、鼻腔につながっています。大きな空洞なので、がんがかなり大きくならないと気づかれません。また、副鼻腔炎がある人は、いつも詰まっているので、がんに気づくのが遅くなりがちです。蓄膿症(慢性副鼻腔炎)は、上顎洞がんが発生する原因の1つと考えられています。

(図) 「鼻腔・副鼻腔がんの位置」

鼻腔・副鼻腔がんの位置

(監修:国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院頭頸部内科長 田原 信先生)

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