抗がん剤の治療中に関する論文一覧

本ページでは、免疫力改善成分ごとに「抗がん剤の治療中」の方を対象としたヒト臨床試験の論文についてご紹介いたします。

主な「免疫力改善成分」の論文報告

プロポリス 【 4件 】

掲載日/掲載誌内容概要
2017年
Head Neck 誌
化学放射線療法中の頭頸部がん患者の急性粘膜炎に対する予防効果が確認できなかったとする報告【ランダム化比較試験】 イタリアの研究グループが、強度変調放射線治療(IMRT)を併用している頭頸部がん患者がプロポリスを含む混合物を投与したところ、粘膜炎に対する予防効果は確認できなかったという報告
2016年
Asian Pac J Cancer Prev 誌
化学療法中の頭頸部癌患者の口内炎に対する有効性報告【ランダム化比較試験】 イランの研究グループが、化学療法中の頭頸部癌患者にプロポリス洗口剤を投与したところ、口腔の健康改善に効果的であることが明らかになったという報告
2013年
Complement Ther Med 誌
化学療法中の小児患者の重度口内炎に対する有効性は確認されなかったとする報告【ランダム化比較試験】 スロベニアの研究グループが、化学療法中の小児患者が口腔粘膜にプロポリスを塗布したところ、有効性は確認されず、重度の化学療法誘発性口腔粘膜炎(OM)にプロポリスは推奨できないという報告
2012年
Pediatr Hematol Oncol 誌
化学療法中患者の口腔粘膜炎に対する有用性報告【ランダム化比較試験】 エジプトの研究グループが、急性リンパ芽球性白血病でグレード2および3の口腔粘膜炎のある患者がプロポリスを含む混合物を外用治療として摂取したところ、蜂蜜が治癒を促進することを示したという報告

シイタケ菌糸体 【 2件 】

掲載日/掲載誌内容概要
2017年
日本補完代替医療学会誌
様々な治療背景を持つがん患者のQOL改善報告金沢大学の研究グループが、様々な治療背景を持つ癌患者が、各治療と並行してシイタケ菌糸体を摂取したところ、QOL(心理的スコア、疲労スコア)の改善を示したという報告
2011年
Asian Pac J Cancer Prev誌
胃癌・大腸癌化学療法実施患者における、抗がん剤副作用軽減に対する有用性報告近畿大学医学部のグループが、進行胃・大腸がんで化学療法を実施している患者が、シイタケ菌糸体エキスを2-4週間摂取すると、化学療法による副作用が抑えられたと報告されています。

フコイダン 【 2件 】

掲載日/掲載誌内容概要
2017年
Mar Drugs.誌
転移性大腸がん患者における補足療法としてのフコイダンの有用性報告【ランダム化比較試験】 台湾の研究グループが、転移性大腸癌患者が、標的化学療法剤と低分子フコイダンを併用摂取したところ、疾患制御率の有意な改善を示した。一方、全奏効率、無増悪生存期間、全生存期間、副作用、生活の質では有意差は認められなかったという報告
2011年
Oncol Lett誌 Ryoho誌
大腸癌化学療法実施患者に対する疲労回復作用報告鳥取大学と海産物のきむらやのグループが、大腸がん化学療法実施中患者が摂取したところ、疲労が改善する作用が観察された報告です。

霊芝 【 2件 】

掲載日/掲載誌内容概要
2009年
Phytother Res誌
化学療法/放射線療法患者に対する有用性報告台湾のグループが、化学療法/放射線療法を行っているガン患者に霊芝を含む混合成分を服用させると、対照群に比べてリンパ球数の低下が抑えられたと報告しています。
2005年
J Med Food誌
進行肺癌患者での効果がなかったとする報告ニュージーランドのグループが、進行肺癌患者に霊芝から分離した多糖成分を服用させたところ、免疫指標には明確な差はなかったと報告しています。

アガリクス 【 1件 】

掲載日/掲載誌内容概要
2015年
Biomed Res Int.誌
免疫力が向上する効果を認めなかった報告 【ランダム化比較試験】 ノルウェーの研究グループが、自己幹細胞移植併用の高用量化学療法を受けた多発性骨髄腫患者が、アガリクスを摂取したところ、インターロイキンの値に有意な上昇がみられたが、制御性T細胞(免疫抑制細胞)の割合が増えたため、有意な効果は見られなかったという報告

メシマコブ 【 0件 】

該当する論文はございません。

カバノアナタケ 【 0件 】

該当する論文はございません。

ハナビラタケ 【 0件 】

該当する論文はございません。

(作成:編集部)

免疫力改善成分について

  • イラストで理解できるがんと免疫

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