イラストで理解できるがんと免疫

転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣

がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研究センター、WHO(世界保健機構)、などが発表しています。

ここでは、非常に研究レベルの高い以下のデータを紹介します。

□2007年 世界がん研究基金と米国がん研究機関「栄養とがんに関する研究」>>

関連の
強さ
リスクを下げるもの リスクを上げるもの
食物関連要因 関連するがんの種類 食物関連要因 関連するがんの種類
確実 運動 結腸がん 肥満 食道がん(腺癌)、大腸がん、乳がん<閉経後>、子宮体部がん、腎臓がん、膵臓がん
授乳 乳がん 内臓脂肪 大腸がん
高身長 大腸がん、乳がん<閉経後>
アルコール 口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん
アフラトキシン 肝臓がん
飲料水中の砒素 肺がん
β-カロテンの
サプリメント
肺がん
可能性大 肥満 乳がん<閉経前> 肥満 胆嚢がん
運動 乳がん<閉経後>、子宮体部がん 内臓脂肪 膵臓がん、乳がん<閉経後>、子宮体部がん
果物 口腔・咽頭、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がん 成人期の体重増加 乳がん<閉経後>
非でんぷん野菜 口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、胃がん 出生時過体重 乳がん<閉経前>
アリウム野菜 胃がん 高身長 膵臓がん、乳がん<閉経前>、卵巣がん
にんにく 大腸がん アルコール 肝臓がん、大腸がん(女性)
食物繊維 塩蔵食品・塩分 胃がん
牛乳 中国式塩蔵魚 鼻咽頭がん
カルシウムのサプリメント 飲料水中の砒素 皮膚がん
食物に含まれる葉酸 膵臓がん マテ茶 食道がん
食物に含まれるカロテノイド 口腔・咽頭・喉頭がん、肺がん 食事からのカルシウム 前立腺がん
食物に含まれるβーカロテン 食道がん
食物に含まれるビタミンC
食物に含まれるリコピン 前立腺がん
食物に含まれるセレン
セレニウムのサプリメント
項目 予防法 行動目標
喫煙 ⇒たばこは吸わない。
⇒他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
たばこを吸っている人は禁煙をしましょう。吸わない人も他人のたばこの煙をできるだけ避けましょう。
飲酒 ⇒飲むなら、節度のある飲酒をする。 飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約23g程度まで(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度)。飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。
食事 ⇒偏らずバランスよくとる。
* 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
* 野菜や果物不足にならない。
* 飲食物を熱い状態でとらない。
* 食塩は1日当たり男性9g、女性7.5g未満、特に、高塩分食品(例えば塩辛、練りうになど)は週に1回以内に控えましょう。
* 野菜・果物を1日400g(例えば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい)はとりましょう。
* 飲食物を熱い状態でとらないようにしましょう。
身体活動 ⇒日常生活を活動的に過ごす 例えば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分 程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。
体形 ⇒成人期での体重を適正な範囲に維持する(太り過ぎない、やせ過ぎない) 中高年期男性のBMI(体重(kg)/身長(m)2)で21~27、中高年期女性では19~25の範囲内になるように体重を管理する。
感染 ⇒肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。 地域の保健所や医療機関で、1度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。

(作成:編集部)