抗がん漢方「THL–P」の薬理作用と効果
抗がん漢方「THL–P」に関するエビデンスの検証と評価
―アメリカ国立がん研究所(NCI)の公式サイトにも掲載―
アメリカの医学誌『ACM』に掲載された「THL–P」の薬理作用と効果
日本で抗がん漢方「THL–P」が初めて紹介されたのはおよそ30年前に溯る。その後、2004年9月に、東京で開催された『これからのがん治療と統合医療に関する国際セミナー』において、国立台湾大学医学院の免疫学博士・孫安迪医師が「天仙液」の成分と作用について検証した結果を発表した。このときは開発者・王振国医師も来日している。
孫医師は7カ月後の2005年4月には、アメリカの補完・代替医療分野で権威のある医学誌『ACM』(The Journal of Alternative and Complementary Medicine)にも、抗がん漢方「THL–P」(天仙液)に関する研究論文を寄稿、掲載されている。研究主題は「天仙液のがん細胞の成長阻害、アポトーシス(がん細胞の自滅死)を誘導する作用に関する研究」で、孫博士ら研究チームが5年間にわたり「天仙液」の成分と作用について検証した結果を発表したものであった。『ACM』に漢方薬に関する論文が掲載されたのは画期的なことであった(写真1)。
写真1 「ACM」に掲載された天仙液の研究論文(邦訳)
研究論文では、「天仙液」の生薬成分と作用について科学的・客観的に検証した結果が報告されている。比較測定材料としては健康食品(複数のキノコの菌子体から抽出された機能性食品の一種)と、抗がん剤(キノコ系植物性多糖類より製造された免疫治療薬の一種)が用いられ、リンパ細胞の増強反応、サイトカインの刺激反応、ナチュラルキラーの細胞活性化反応、がん細胞に対する直接殺傷作用などが分析・測定されている。結果、以下のような作用、効果があることが証明された。
①抗がん腫瘍活性化作用、②免疫調整作用、③がん細胞に対するアポトーシス(がん細胞の自滅死)作用。
抗がん効果については、「ヒトがん細胞の増殖を阻害し、血液がん、リンパがん、大腸がんなど16種のがん細胞が消滅、縮小したことを確認した」と報告している。その後、「THL–P」の薬理作用と効果については、アメリカ国立がん研究所の公式サイトにも掲載されるようになった。
日本の新薬リサーチセンターにおける「THL–P」の抗腫瘍作用の試験
抗がん漢方「THL–P」の抗がん効果については、日本でも医薬品の検査機関として権威のある新薬開発研究所(現・新薬リサーチセンター、写真2)において、マウスによる抗腫瘍作用に関する試験が行われている。「天仙液」と「天仙液S」のがん抑制効果の試験が行われた。
写真2 新薬リサーチセンター
「天仙液S」とは、天仙液を基本として、さらに抗がん効果を高めた製品のこと。より短期間でがんの拡大を抑制し、より直接的にがん細胞を殺傷できることがアメリカBRI研究所、台湾のFRC研究所、日本の新薬リサーチセンターなどの専門機関で実証されている。がん細胞のみを殺傷しながら正常細胞の抗がん作用を高めるのが特徴で、がんの抑制作用と身体の免疫機能増強作用が同時に期待される。また、服用後の脱毛、脱落歯、貧血、不眠などの副作用も軽減され、服用者の体質によっては服用後7日~20日間ほどで効果が期待できるという。
新薬開発研究所では「天仙液」と「天仙液S」をマウスに投与し、それぞれの抗腫瘍作用(がん抑制効果)を比較する試験をした。水(注射用水)を投与したマウスを対照群とし、がん抑制効果について比較する試験である。天仙液ならびに天仙液S投与群と対照群(水)とでは、腫瘍湿重量において著しい差があることが判明した。16匹のマウスを使い、天仙液投与群と対照群(水)の腫瘍湿重量の平均値は、天仙液投与群が459㎎、対照群(水)が1209㎎であり、その差は天仙液S投与群において、さらに著しい差が見られた(図1)。
図1 「天仙液S」を投与したマウスの抗腫瘍作用
また図2は、玉子大のマウスにがん細胞を植え付け、天仙液0・1㏄と0・2㏄を投与したのち、2週間後のがん細胞の大きさについて見たものである。天仙液の投与量で、がん抑制効果に差があることが認められる。0・2㏄の投与量は、人体に換算すると1日40㏄の投与量になるという。
図2 マウスにがん細胞を植え付け、2週間後にがん抑制効果を見た試験
「政府重点科学技術発展計画」に入り、大規模な臨床試験
「天仙液」を開発したのは、王振国医師である。「がんに効く漢方薬をつくる」べく、漢方医学に基づき薬草の宝庫・長白山から1000種に及ぶ薬草を採取し、研究を開始した。自らも実験台となりつつ、紆余曲折、挫折を繰り返しながらつくり上げたのが「天仙液」の前身である「天仙丸」であった。
漢方理論によるがん治療における4大作用として王医師は、①清熱解毒(余分な熱を取り除き、身体の毒を排除する)、②活血化瘀(血行を盛んにして、うっ血した部分を取り除く)、③止痛散結(痛みを止め、身体の凝固した部分を取り除く)、④補気養血(気を補充させ、血液に栄養を与え、体力をつくる)、の4点を挙げている。がん細胞を抑制、殺傷する生薬はもとより、痛みを止める生薬、そして免疫力、体力、栄養の面からも多面的に効果を発揮する生薬を厳選し、「気・血・水」の流れをスムーズにし、バランスを整えて、各々の作用で相乗効果を発揮させるところに研究の目標を立てて「天仙丸」を完成させたのであった。
「天仙丸」は当初、大手の病院の医師からは「民間薬である漢方薬が、がんに効くはずがない」と取り合ってもらえなかった。が、末期の胃がんで病院から見放されたお年寄りに服用してもらい改善効果が見られたことから、次第に多くの医療機関や医師から関心が寄せられるようになった。やがて、中国の「政府重点科学技術発展計画」に入り、大規模な臨床試験が実施されるようになる。漢方薬による抗がん剤としての新薬開発を目的とした国家的プロジェクトに入り、政府のバックアップのもとに、大規模な臨床試験が開始されることになったのである。
臨床試験は、天津医薬科学研究所、天津医科大学、中国医学院・公安門病院をはじめ、中国各地の25の医療機関、大学病院で約2年間にわたり実施されたという。政府が、プロジェクトの研究テーマとして掲げたのは、①がん患者に投与した効果を検証する臨床試験、②薬理作用の分析、解明の科学試験、③抗がん新薬としての製薬化、の3点であった。結果、抗がん効果は立証された。
帯津良一医師のアドバイスで液体化した「THL–P」に
「がんを治す漢方薬」として認可されたこの「天仙丸」に国内で逸早く目を付けたのは、統合医療の第一人者・帯津良一医師(現帯津三敬病院名誉院長)であった。情報を得た帯津医師はすぐに中国に渡り、長白山薬物研究所の王医師を訪ねた。そして「天仙丸」を持ち帰り臨床の場で使い、こんなコメントを残している。
「これは私のホリスティックながん治療の一翼を担う、十分な力量を備えた薬である」——。
そして王医師にこんなアドバイスも添えた。「天仙丸はカプセル入りになっているが、液体にしたほうが患者さんは飲みやすいのではないか」——。 こうして出来上がったのが、液体化された「天仙液」(THL–P)であった。香港に本社のある中日飛達聯合有限公司との共同開発で完成した「抗がん漢方」である。「天仙液」は今日、各国で医薬品・サプリメントとして認可され、臨床の場で使われている。
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