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	<title>胃がん &#8211; がんの先進医療｜蕗書房</title>
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	<description>「がんの先進医療」では、がん治療の選択肢を広げる科学的な根拠に基づく「情報」を提供していきます。</description>
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		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第17回　食道がん&gt;&gt;</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Feb 2017 10:37:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[扁平上皮がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第17 回　食道がん 鶴丸昌彦　　順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授 食道がん治療の基礎知識について、順 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第17 回　食道がん</h1>
</div>
<div id="author_exp">
鶴丸昌彦　　順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_0.png" border="0" alt="鶴丸昌彦　先生
●つるまる・まさひこ●
順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科特任教授。佐賀県出身。１９７０年東京大学医学部卒業。専門分野：消化器外科（消化管とくに食道・胃の外科治療）。がんの集学的治療、消化器一般。医学博士。テーマ：門脈圧亢進症における遠肝性副血行路の検討。がんのステージごとに適切な治療・切除術経験豊富で優れた成績を上げている。山梨大学第１外科非常勤講師（１９９３年４月～）" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
食道がん治療の基礎知識について、順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授　鶴丸昌彦先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>食道がんとは</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道は咽頭と胃の間をつなぐ管状の臓器で、長さは約25㎝あります。その大部分は胸部にありますが、一部は頸部や腹部にも位置しています。食道がんは、がんのできている部位によって、頸部食道がん、胸部食道がん、腹部食道がんに分類されます。さらに、胸部食道がんは、胸部上部食道がん、胸部中部食道がん、胸部下部食道がんに分けられます。食道がんの発生が最も多いのは胸部中部で、胸部下部、胸部上部、頸部、腹部と続きます。</p>
<p class="area_10">食道の壁は内側から、粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜という4層から成っています。さらに粘膜は、粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板に分けられます（図１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_1.png" border="0" alt="図１　食道壁の断面" class="sp100"></p>
<p class="area_10">食道がんは、粘膜を覆っている粘膜上皮から発生し、食道壁の外側に増殖していきます。粘膜下層にはリンパ管や血管が豊富にあるため、ここまで達すると、リンパ液や血液によってがん細胞が運ばれて行き、リンパ節転移や他の臓器（肺、肝臓、骨など）への転移が起こります。また、増殖したがんが食道壁を貫き、周囲の気管や気管支、肺、大動脈などに入り込むことがあります。これが浸潤です。</p>
<p class="area_10">食道がんには、扁平上皮がん、腺がんといった種類があります。日本人の食道がんの90％以上は扁平上皮がんですが、欧米人の食道がんは腺がんが60～70％を占めています。扁平上皮がんの場合、アルコール、喫煙、熱い食事などが危険因子となります。腺がんの大部分は、胃液の逆流が影響して発生します。</p>
</div>
<h2>検査と診断</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道がんを発見するために重要なのは内視鏡検査です。内視鏡を食道に挿入し、粘膜を観察することで、がんを見つけることができます。バリウムを飲む食道造影検査もありますが、小さながんを見つけるのは困難です。食道造影検査で異常が見つからなくても、内視鏡で小さな食道がんが見つかることがあります。</p>
<p class="area_10">内視鏡検査でがんを見やすくするために、粘膜をヨード染色する方法があります。ヨード液をかけると正常な部分は茶色に染まりますが、がんのできている部分は染まらないので、はっきりと見分けることができます。</p>
<p class="area_10">新しい方法として、ＮＢＩ（狭帯域光観察）内視鏡があります。青と緑の光を当てて粘膜を観察する内視鏡で、この方法だと浅い層の毛細血管の状態を見ることができます。がんができていると血管が増えて乱れているため、どこにがんがあるのかがわかります。新しい検査方法ですが、すでに多くの医療機関で行われています。この検査法が普及したことで、初期の小さながんが見つかりやすくなりました。</p>
<p class="area_10">食道がんと確定診断を下すためには、生検による病理検査が必要です。内視鏡を使い、がんができていると思われる部分の組織を採取し、それを顕微鏡で調べます。</p>
<p class="area_10">粘膜で発生した食道がんが、どこまで達しているかを調べるために、超音波内視鏡検査（ＥＵＳ）が行われます。内視鏡の先端から超音波を発信し、周囲の状態を画像化する検査法です。がんが食道壁のどこまで達しているか、周囲のリンパ節への転移の有無、周囲の臓器への浸潤の有無や程度などを調べます。</p>
<p class="area_10">転移や浸潤の状態を調べるため、ＣＴ（コンピュータ断層撮影）検査やＭＲＩ（磁気共鳴画像）検査などの画像検査も行われます。</p>
</div>
<h2>病期分類</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">がんの深達度、リンパ節転移の有無と範囲、遠隔臓器転移の有無によって、病期（ステージ）が０期～Ⅳ期に分けられます（表１・表２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_h1.png" border="0" alt="表１　食道がんの病期" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_h2.png" border="0" alt="表２　食道がんのTNM分類" class="sp100"></p>
<p class="area_10">がんの深達度に関しては、がんが粘膜内にとどまる場合はＴ１ａ、粘膜下層にとどまる場合はＴ１ｂ、固有筋層にとどまる場合はＴ２、食道外膜まで広がる場合はＴ３、食道周囲の組織まで広がる場合はＴ４とします（表１）。</p>
<p class="area_10">リンパ節転移は、リンパ節転移なしがＮ０、転移がある場合は、リンパ節のどこまで転移しているかによってＮ１～Ｎ４とします（表１）。</p>
<p class="area_10">離れた臓器への転移は、あるかないかでＭ０とＭ１とします（表２）。</p>
<p class="area_10">０期の食道がんは、がんが粘膜上皮にとどまるＴ１ａ – ＥＰ、粘膜固有層にとどまるＴ１ａ –ＬＰＭ、粘膜筋板に達しているＴ１ａ–ＭＭに分類されています。</p>
</div>
<h2>治療方針</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道がんはリンパ節に転移しやすいという特徴があります。たとえば、がんが粘膜下層にとどまるＴ１ｂの場合のリンパ節転移率（リンパ節転移が起きている確率）は、大腸がんでは約10％、胃がんでは約20％ですが、食道がんでは約50％となっています。このように、早い時期からリンパ節転移を起こすため、それを十分に考慮して治療方法を選択する必要があります。</p>
<p class="area_10">０期のうちＴ１ａ – ＥＰとＴ１ａ – ＬＰＭであれば、リンパ節転移が起きていることはまずありません。そこで、内視鏡を使って粘膜だけ切除する内視鏡治療の絶対的適応となります。Ｔ１ａ – ＭＭでは15 ％ほどにリンパ節転移が起きているため、治療法の選択が難しくなります。内視鏡治療も可能ですが、リンパ節転移が起きているとがんが進行してしまうため、最初から手術が選択されることもあります。</p>
<p class="area_10">Ⅰ期以上の食道がんでは、手術が治療の中心となります。化学療法と放射線療法を併用する化学放射線療法（ＣＲＴ）もありますが、根治する確率は手術のほうが高くなっています。治療後の生活の質は化学放射線療法のほうが優れていますが、根治的な化学放射線療法を受けた人の約3分の２は、がんが残ったり再発したりして、追加治療が必要になっているというデータがあります。根治的放射線療法を行った後に手術を行うのは、合併症が起こりやすく傷の治りも悪いなど、リスクが高くなります。治療法の長所と短所を知り、よく考えて最初の治療法を選択することが大切です。</p>
<p class="area_10">進行した食道がんに対しては、手術に化学療法や放射線療法を組み合わせた治療が行われます。リンパ節転移が多い場合には、手術前に化学療法を行ってがんを縮小させ、それから手術する方法が選択されます。また、食道がんが進行して気管や大動脈などに浸潤している可能性がある場合、そのまま手術したのでは、がんを取り切れないことがあります。そこで、まず放射線療法を行ってがんを縮小させ、それから手術を行うのです。</p>
<p class="area_10">また、手術後に、根治性を高める目的で、放射線療法や化学療法を行うこともあります。</p>
</div>
<h2>治療法（図２）</h2>
<div class="txt">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_2.png" border="0" alt="図２　食道がんの臨床病期と治療
日本食道学会編「食道癌診断・治療ガイドライン2012年４月版」（金原出版）より」一部改変" class="sp100"></p>
<p class="area_10">■内視鏡治療</p>
<p class="area_10">内視鏡を使い、粘膜内のがんを剥がし取る治療です。がんのできている部分の粘膜下層に液体を注入して浮き上がらせ、周囲を電気メスで焼き切って剥がすＥＳＤ（内視鏡的粘膜下層剥離術）が行われています。食道を摘出しないため、生活の質が低下しません。</p>
<p class="area_10">広い範囲でも治療できます。しかし、食道の全周にわたる剥離を行うと、治療後に食道が狭窄を起こすことがあり、食道を広げる治療が必要になります。</p>
<p class="area_10">■手術</p>
<p class="area_10">食道を切除し、リンパ節を切除するリンパ節郭清が行われます。さらに取り除いた食道の代わりに、食べ物が通る管を再建する必要があります。再建には基本的に胃が使われます。転移が起きやすい胃の小弯側という部分を切り取り、管状にして頸部まで釣り上げるのです。胃を利用できない場合には、大腸が使われることもあります。</p>
<p class="area_10">食道がんのリンパ節転移は、がんの近くに起きるとは限りません。離れたリンパ節に転移する可能性もあるため、広い範囲のリンパ節郭清が必要になります。たとえば胸部食道がんの場合、胸部だけでなく、頸部や腹部のリンパ節も切除する3領域リンパ節郭清が行われます。</p>
<p class="area_10">再建には3つの方法があります（図３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_3.png" border="0" alt="図３　食道の再建経路" class="sp100"></p>
<p class="area_10">胸壁の前を通す胸壁前経路、本来の食道の位置に通す後縦隔経路、その中間型である胸骨後経路です。かつては胸壁前経路がよく行われていました。縫合不全が起きた場合でも対処しやすいためですが、食べ物が通りにくいという欠点があります。</p>
<p class="area_10">食べた物が通りやすいのは後縦隔経路です。ただし、縫合不全が起きた場合には重症化するリスクがあります。</p>
<p class="area_10">そういったことから、従来は中間型の胸骨後経路が多くなっていました。ところが、最近は機械で縫合を行うようになり、縫合不全の危険が低下したこともあって、後縦隔経路での再建が増えてきています。ただ術後に、持ち上げた胃にがんができたときには胃を切除することが困難になります。</p>
<p class="area_10">食道がんの手術は、頸部・胸部・腹部を開いて行う手術の他に、胸腔鏡などで見ながら行う鏡視下手術があります。鏡視下手術は傷が小さくてすみますが、食道を摘出したり、広範囲のリンパ節郭清を行ったりするのは、通常の手術と同じです。鏡視下手術であっても大がかりな手術となります。</p>
<p class="area_10">■放射線療法</p>
<p class="area_10">扁平上皮がんには放射線が効きやすいため、食道がんの重要な治療法の一つです。手術の補助療法として行う場合と、根治的治療として行う場合とがあります。根治的治療の場合は、化学療法と組み合わせた化学放射線療法となります。</p>
<p class="area_10">■化学療法</p>
<p class="area_10">根治的な化学放射線療法では、シスプラチン、５– ＦＵ、ドセタキセルの3剤を併用するのが一般的です。手術前に行う補助療法としての化学療法では、シスプラチンと５– ＦＵの2剤併用が標準治療とされています。</p>
</div>
<h2>治療後の生活</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道を摘出し、胃で再建を行った場合、食べたものをためる胃の機能が失われます。そのため、胃の摘出手術を受けた人と同じように、一度にたくさん食べることができなくなります。食事するときには、よく噛んで、ゆっくりと、少しずつ食べるように心がけることが大切です。食べる内容に関しての制限はなく、好きなものを食べることができます。</p>
<p class="area_10">再発を防ぐためには、飲酒は適量（日本酒にして１合以下）に止め、喫煙していた人は禁煙します。定期的に通院し、経過観察のための検査を受けることも大切です。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>食道がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2522" class="fade">1.食道がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2517" class="fade">2.食道がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2508" class="fade">3.食道がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/standard/post_1990</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 04 Nov 2016 07:48:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[声門下がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん） 田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）</h1>
</div>
<div id="author_exp">
田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_00.gif" border="0" alt="１９６８年広島県に生まれる。１９９６年広島大学医学部卒業。医学博士。国立研究開発法人国立がん研究センター東病院頭頸部内科長。日本で数少ない頭頸部がんの薬物療法に精通した医師。患者の価値観（希望）や治療後のＱＯＬ（生活の質）を重視したうえで、科学的根拠に基づいた最適な治療の提供を目指す。頭頸部がんの治療成績向上を目指して臨床試験を立案し、日本臨床腫瘍研究グループ（ＪＣＯＧ）、がん臨床研究支援事業( ＣＳＰＯＲ ) などで、多施設共同臨床試験を活発に行っている。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、指導医。日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本内科学会認定内科医。" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）治療の基礎知識について、国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長　田原 信先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>頭頸部がんには多くの種類のがんが含まれる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">頭頸部がん（とうけいぶがん）とは、一般的に脳の下側から喉までの範囲にできたがんを指します。耳鼻咽喉科が治療対象とする範囲のがんです。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんという１種類のがんがあるのではなく、鼻腔・副鼻腔がん、口腔がん、喉頭がん、咽頭がん、唾液腺がん、甲状腺がんなどを総称して頭頸部がんと呼んでいます。</p>
<p class="area_10">発生した部位が近いというだけで、これらのがんはまったく別の病気です。したがって、がんの性質も違いますし、治療法も異なっています。</p>
<p class="area_10">胃がん、大腸がん、膵臓がんなどを、消化器がんとまとめることはできますが、その治療法はそれぞれのがんでまったく異なっています。頭頸部がんについても、それぞれのがんについて解説する必要があります。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんは、日本では患者数は決して多くありませんが、世界的に６～７番目に多いがんとされています。地域によって発生頻度が大きく異なり、インド、パキスタン、台湾などでは、男性で最も多いがんが頭頸部がんとなっています。</p>
<p class="area_10">男性も女性もなりますが、男性に多いのが特徴です。これは、男性に喫煙者が多いためと考えられています。口腔がん、喉頭がん、咽頭がんなどが代表的ですが、喫煙は頭頸部がんの重要な原因となっています。また、多量飲酒も頭頸部がんの発生に大きく関わっています。</p>
<p class="area_10">がんは基本的に高齢者に多い病気で、頭頸部がんも高齢者に多いのですが、若い人に発生することもあります。頭頸部がんが発生する部位は、目、鼻、口、舌、耳、喉などから近いため、治療が難しくなります。これらの器官の機能を失うことになれば、生活の質が大幅に低下してしまうからです。根治性を低下させず、できるだけ機能も温存する治療法が求められることになります。また、顔の周辺にできるがんなので、治療に際しては整容性* も求められます。</p>
<p class="area_10">次に、それぞれのがんについて解説していきます。今回は、鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がんについてです（「甲状腺がんの標準治療」については前号で、「咽頭がん」については次号で紹介）。<br />
＊整容性：姿・形を整えること。</p>
</div>
<h2>鼻腔・副鼻腔がん</h2>
<h2>大きくなるまで気づかれないことが多い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">鼻腔や副鼻腔の粘膜から発生するがんです。がんができても、なかなか気づかれません。鼻がつまるような症状が出ることがありますが、日常的によく起こる症状なので、それをがんによる症状だとは思わない人が多いのです。</p>
<p class="area_10">鼻腔には「鼻たけ」と呼ばれるポリープができることがありますが、これと間違われることもあります。耳鼻科医が診察しても、がんを専門としていない医師の場合には、がんを鼻たけと診断していることがあるくらいです。</p>
<p class="area_10">副鼻腔には、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(し こつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形洞(ちょうけいどう)があります。副鼻腔がんはどこにでも発生しますが、最も多いのは上顎洞です。上顎洞は、上顎から目の下あたりにある空洞で、鼻腔につながっています。大きな空洞なので、がんがかなり大きくならないと気づかれません。また、副鼻腔炎がある人は、いつも詰まっているので、がんに気づくのが遅くなりがちです。</p>
<p class="area_10">鼻腔・副鼻腔がんの疑いがある場合には、鼻鏡(びきょう)や内視鏡を使って鼻腔内を観察します。確定診断のためには、組織の一部を切除して生検が行われます。</p>
<p class="area_10">ＣＴ検査などの画像検査も大切です。ＣＴ検査を行うことで腫瘍と骨の関係が明らかになります。どこまで進展しているかを調べるのにも、リンパ節転移や遠隔転移を見つけるのにも役立ちます。</p>
<p class="area_10">表１に示すのは鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期分類です。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h01.gif" border="0" alt="表１　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期

［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
T1 上顎洞粘膜に限局する腫瘍、骨吸収または骨破壊を認めない
T2 骨呼吸または骨破壊のある腫瘍、硬口蓋および／または中鼻道に進展する腫瘍を含むが、上顎洞後壁および翼状突起に進展する腫瘍を除く
T3 上顎洞後壁の骨、皮下組織、眼窩底または眼窩内側壁、翼突窩、篩骨洞のいずれかに浸潤する腫瘍
T4a 眼窩内容前部、頬部皮膚、翼状突起、側頭下窩、篩板、蝶形洞、前頭洞のいずれかに浸潤する腫瘍
T4b 眼窩尖端、硬膜、脳、中頭蓋窩、三叉神経第二枝以外の脳神経、上咽頭、斜台のいずれかに浸潤する腫瘍
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが
6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h01-1.gif" border="0" alt="表１　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり

［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1

『頭頸部癌診療ガイドライン』2013 年版、日本頭頸部癌学会編（金原出版刊）を参考に編集部にて作成。以下、同。" class="sp100"></p>
</div>
<h2>放射線療法、手術、化学療法を組み合わせる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">鼻腔・副鼻腔がんの治療では、機能面と整容性に配慮した治療が必要になります。そのため、手術も行われますが、放射線療法や化学療法を組み合わせることで、なるべく機能や整容性を残す治療が行われます。</p>
<p class="area_10">たとえば、上顎洞がんでは、眼球近くまでがんが浸潤していることがあります。そのような場合でも、できるだけ眼球を温存する治療が行われます。ただ、眼球に浸潤しているなど、どうしても眼球を温存できないケースもあります。</p>
<p class="area_10">上顎洞がんの放射線治療は、60～70Ｇｙ／30～35回／６～７週が一般的で、手術、化学療法と併用されることが多いです。十分な減量が可能な症例では放射線治療の併用により良好な局所制御が期待できます。晩期毒性軽減のために強度変調放射線治療（intensitymodulatedradiotherapy：IMRT ）なども行われます。</p>
<p class="area_10">また、根治切除が困難な鼻腔・副鼻腔がんに対して粒子線治療（陽子線治療ならびに炭素イオン線治療）は、ＩＭＲＴなどの線量集中制の高い照射法とともに治療選択肢となり得ます。特にＸ線による放射線治療では根治線量が照射できない場合にも、粒子線治療は有効な治療選択肢です。当院でも鼻腔・副鼻腔がんに対し陽子線治療（+ 化学療法）を行い良好な成績を収めており、粒子線治療は有用な治療選択肢と考えられます。</p>
<p class="area_10">化学療法も行われます。導入化学療法が行われることもあります。根治的な放射線治療の前に化学療法を行うのです。</p>
<p class="area_10">導入化学療法によって、がんを小さくすることができると、放射線治療の際に、正常組織にかかる放射線量を減らすことができます。これが導入化学療法を行う目的です。導入化学療法でどの程度がんが小さくなるかは、かなり個人差があります。</p>
<p class="area_10">化学療法で使用されるのは、シスプラチン、タキサン系抗がん剤、５ＦＵの併用です。さらに、分子標的薬のセツキシマブが使われることもあります（図１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_01.gif" border="0" alt="図1　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
</div>
<h2>喉頭がん</h2>
<h2>声がかれるので比較的早期に発見されやすい</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">喉頭とは喉の奥の「のどぼとけ」に囲まれた部分で、気管につながっています。喉頭の内側は粘膜でおおわれていて、喉頭がんはこの粘膜から発生します。</p>
<p class="area_10">喉頭には声帯があり、これが振動することで声が出ます。また、食べ物などを飲み込むときには、喉こうとうがい頭蓋という蓋を閉じることで、食べ物などが気管に入らないようにしています。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんは男性に多いのですが、なかでも喉頭がんは男性に多い傾向があります。喫煙が重要な危険因子となっているので、喫煙者の多い男性の発生率が高くなるのです。</p>
<p class="area_10">喉頭がんになると、多くの場合、声がかすれるので、割と早く気づきます。ただ、喫煙者のなかには、声がかすれるのをタバコのせいだと考え、受診が遅れてしまうことがあります。</p>
<p class="area_10">喉頭がんが疑われる場合、まず喉頭鏡を用いた視診が行われます。これでがんが見つかることもあります。</p>
<p class="area_10">喉頭用の内視鏡を使用すると、ライトに照らし出された内部をモニターに映し出せるため、喉頭の奥まで観察することができます。</p>
<p class="area_10">確定診断のためには、内視鏡を使って組織の一部を採取し、顕微鏡で調べる生検が必要です。</p>
<p class="area_10">がんの広がりや転移を調べるためには、画像検査が行われます。頸部の超音波検査の他、ＣＴ検査やＭＲＩ検査が行われることもあります（表２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h02.gif" border="0" alt="表２　喉頭がんの病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
声門がん
T1 声帯運動が正常で、（一側）声帯に限局する腫瘍（前または後連合に達してもよい）
T1a 一側声帯に限局する腫瘍
T1b 両側声帯に浸潤する腫瘍
T2 声門上部、および／または声門下部に進展するもの、および／または声帯運動の制限を伴う腫瘍
T3 声帯が固定し喉頭内に限局する腫瘍、および／または傍声帯間隙および／または甲状軟骨の内側に浸潤する腫瘍
T4a 甲状軟骨の外側を破って浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気官、舌深層の筋肉／外
舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、
食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h02-2.gif" border="0" alt="表２　喉頭がんの病期
［Ｔ分類］
声門上がん
T1 声帯運動が正常で、声門上部の1 亜部位に限局する腫瘍
T2 咽頭の固定がなく、声門上部の他の亜部位、声門または声門上部の外側域（たとえば舌根粘膜、咽頭蓋谷、梨状陥凹の内壁など）の粘膜に浸潤する腫瘍
T3 声帯が固定し喉頭に限局するもの、および／または輪状後部、咽頭蓋前間隙に浸潤する腫瘍、傍声
帯間隙浸潤、および／または甲状軟骨の内側に浸潤する腫瘍
T4a 甲状軟骨を破って浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気管、舌深層の筋肉／外舌筋（オ
トガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍声門下がん
T1 声門下部に限局する腫瘍
T2 声門に進展し、その運動が正常か制限されている
腫瘍
T3 声帯が固定し、喉頭内に限局する腫瘍
T4a 輪状軟骨あるいは甲状軟骨に浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気管、舌深層の筋肉
／外舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍


［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝
以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
</div>
<h2>早期なら放射線療法だけで治療することも</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">喉頭がんは、できた部位によって３つに分類されています。声帯のある部分にできたのが「声門がん」、声門より上にできたのが「声門上がん」、声門より下にできたのが「声門下がん」です。</p>
<p class="area_10">喉頭がんの治療でも、機能を温存することが重要なテーマになります。喉頭の治療は、声を出す機能のほかに、飲み込み機能にも関わっています。</p>
<p class="area_10">早期に発見されたがんは、放射線療法だけで治療することもあります。Ⅰ期であれば、多くが放射線療法だけで治りますし、喉頭も温存されます。なるべく機能を温存するため、放射線療法で治せる場合には放射線療法が選択されるのです。</p>
<p class="area_10">放射線療法の代表的な治療法がＩＭＲＴ（強度変調放射線治療）です。従来の放射線療法に比べ、放射線をよりがんに集中させることができるため、周囲の正常組織にかかる放射線量が少ないのが特徴です。かつては喉頭がんで放射線療法を行うと、唾液腺にも放射線がかかるため、治療に伴う合併症として、唾液が出なくなるという症状が起きていました。常に水を口に含んでいないと、口の中がカラカラの状態になるため、生活の質が低下します。ＩＭＲＴが普及することで、このような後遺症が残ることは少なくなっています。</p>
<p class="area_10">がんが進行している場合には、手術が必要となります。手術には、喉頭温存手術（喉頭部分切除）と喉頭全摘出術があります。</p>
<p class="area_10">比較的早期の小さながんであれば、喉頭温存手術が可能ですが、進行している場合には、喉頭全摘出術が必要になります。</p>
<p class="area_10">喉頭全摘出術が必要と考えられるケースでは、化学療法と放射線療法を同時に行う化学放射線同時併用療法が行われることがあります。あるいは、導入化学療法を先に行い、次に放射線療法を行うこともあります。</p>
<p class="area_10">放射線療法だけであれば、外来で治療を行うことができます。しかし、化学放射線療法の場合は入院が必要となります。抗がん剤のシスプラチンを使用するには、輸液が必要になるのと、吐き気や口内炎などの副作用が起こるため、どうしても入院が必要なのです。</p>
<p class="area_10">化学放射線療法では、かなりひどい口内炎が起こります。放射線療法だけの場合、それほどひどくなることはありませんが、抗がん剤を同時併用すると、食べられない、痛くて飲み込めない、水も飲めない、味がわからない、という状態になります。</p>
<p class="area_10">栄養を摂れないと、口内炎の治りも遅くなってしまいます。そこで、国立がん研究センター東病院では、化学放射線療法を始める前に胃瘻をつくり、口内炎がひどい間はここから栄養を摂れるようにしています。それにより治療を完遂できる人が増えるため、治療成績の向上につながると考えられます。治療が終了し、口内炎が回復したら、胃い ろ瘻う * はなくし、口で食事を摂るようにします。</p>
<p class="area_10">がんのできている部位や進行度によっては、喉頭全摘出術が避けられない場合もあります（図２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_02.gif" border="0" alt="図２　喉頭がんの治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_02-2.gif" border="0" alt="図２　喉頭がんの治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
<p class="area_10">喉頭を摘出した場合でも、食事はふつうに食べられます。ただ、気管は喉の前にあいた穴につながるので、呼吸はここで行います。</p>
<p class="area_10">喉頭全摘出術を受けると、声が失われます。しかし、食道を使って声を出す食道発声法や、「電気喉頭」と呼ばれる機械を使う方法によって、声によるコミュニケーションは可能です。<br />
＊胃瘻：胃に直接、管を通し栄養を流し込む処置。</p>
</div>
<h2>口腔がん</h2>
<h2>舌や歯肉にできるがんで進行が速い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">口腔がんは口の中にできるがんです。最も多いのは舌がんで、その他に歯肉がんなどもあります。</p>
<p class="area_10">これらのがんは、外から加わる刺激が原因となって発症すると言われています。舌がんが多いのは、舌が口の中で最も刺激を受けやすい部分だからなのでしょう。</p>
<p class="area_10">インド、パキスタン、台湾などでは、檳びんろうじゅ榔樹の実を噛む習慣があり、それが口腔がんの原因となっています。</p>
<p class="area_10">日本では、高齢者だけでなく、幅広い年代に発症しています。特に舌がんは、若い人にも見られ、特に顎が小さい人に目立ちます。これは、顎が小さいために舌が歯に当たりやすく、その刺激が原因になっているのではないかと言われています。</p>
<p class="area_10">口腔がんは本人にも見える場所にできるので、発見しやすいがんです。早期に気づくことが多いのですが、それが早期発見・早期治療に結びつかないこともあります。本人がたぶん口内炎だろうと考えてしまったり、医療機関を受診しても、がんと診断されないまま２～３カ月たってしまったりすることがあるのです。</p>
<p class="area_10">口腔がんは比較的進行が速いがんなので、回り道して専門医にたどり着く頃には、かなり進行してしまっていることもあります。</p>
<p class="area_10">確定診断のためには生検が必要です。組織を採取し、病理検査が行われます。がんの大きさ、周囲への浸潤の程度、リンパ節転移の有無などを調べるために、ＣＴ検査やＭＲＩ検査などが行われます（表３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h03.gif" border="0" alt="表３　口腔がん（舌がん）の病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
T1 最大径が2㎝以下の腫瘍
T2 最大径が2㎝をこえるが4㎝以下の腫瘍
T3 最大径が4㎝をこえる腫瘍
T4a 内質骨、下深層の筋肉／外舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）、上顎洞、顔面の皮膚に侵潤する腫瘍
T4b 咀嚼筋間隙、翼状突起、または頭蓋底に侵潤する腫瘍、または内頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
注：歯肉を原発巣とし、骨および歯槽のみに表在性びらんが認められる症例はT4 としない。
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の多発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h03-1.gif" border="0" alt="表３　口腔がん（舌がん）の病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
</div>
<h2>手術が中心となり舌の再建手術も行われる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">口腔がんの治療は手術が中心です。舌がんの手術には、切除する範囲によって、舌部分切除術、舌半側切除術、舌全摘手術などがあります。舌を切除してしまうと、話す機能が損なわれます。そのほか、飲み込む能力が低下しますし、味も感じ取れなくなります。</p>
<p class="area_10">部分切除であれば、大きな影響はありませんが、切除する範囲が広くなれば、それに伴って失われる機能も大きくなります。そこで、大きく切除する場合には、舌の再建手術が行われることがあります。</p>
<p class="area_10">歯肉がんでも、治療の中心は手術です。顎の骨に浸潤している場合には、顎の骨を切り取る手術が行われます。骨を取った後には、金属のプレートを入れて補強したりします。</p>
<p class="area_10">放射線療法は、かつては組織内照射が行われていました。舌がんの部分に針状の線源を刺し、内側から放射線を照射する治療です。しかし、この治療は患者さんにとっても苦痛ですし、医療者が放射線を浴びてしまうなど、線源の管理に関しても問題がありました。そうしたことで、この治療を行っている医療機関は、現在ではかなり少なくなっています。</p>
<p class="area_10">治療はあくまで手術が中心で、手術後の補助療法として、化学放射線療法* を加えることはあります。これは舌がんでも歯肉がんでも同じです。使われる抗がん剤は、プラチナ製剤（シスプラチンなど）を含む多剤併用療法です。<br />＊化学放射線療法：化学療法と放射線療法を併用する治療法。</p>
</div>
<h2>唾液腺がん</h2>
<h2>組織を採取して調べ悪性度を判断する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">唾液腺は唾液を分泌する器官で、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)があります。どの唾液腺にもがんはできますが、最も発生頻度が高いのは耳下腺がんです。</p>
<p class="area_10">唾液腺がんには、いろいろな種類のがんが含まれています。唾液腺の腫瘍が見つかったら、その組織を採取して病理検査を行い、がん細胞の種類をはっきりさせておきます。唾液腺がんは、悪性度によって、「低悪性度群」「中悪性度群」「高悪性度群」の３つに分類されます。どのような進行を見せるがんなのかを明らかにしてから、治療法を選択します（表４・表５）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h04.gif" border="0" alt="表4　唾液腺がんの病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
T1 最大径が2㎝以下の腫瘍で、実質外進展* なし
T2 最大径が2㎝をこえるが4㎝以下の腫瘍で、実質外進展* なし
T3 最大径が4㎝をこえる腫瘍、および／または実質外進展* を伴う腫瘍
T4a 皮膚、下顎骨、外耳道、および／または顔面神経に浸潤する腫瘍
T4b 頭蓋底、翼状突起に浸潤する腫瘍、または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
＊：実質外進展とは、臨床的または肉眼的に軟部組織または神経に浸潤しているものをいう。ただし、T4a およびT4b に定義された組織への浸潤は除く。顕微鏡的証拠のみでは臨床分類上、実質外進展とはならない。
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
　　注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h04-1.gif" border="0" alt="表4　唾液腺がんの病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h05.gif" border="0" alt="表5　唾液腺がんの悪性度
＜低悪性度群＞
腺房細胞がん、粘表皮がん（低悪性度）、多型低悪性度腺がん、明細胞がん、基底細胞腺がん、嚢胞腺がん、低悪性度篩状嚢胞腺がん、粘液腺がん、腺がんNOS（低悪性度）、多形腺腫由来がん（非・微小浸潤型）、転移性多形腺腫、唾液腺芽腫

＜中悪性度群＞
粘表皮がん（中悪性度）、腺様嚢胞がん（篩状、管状型）、上皮筋上皮がん、悪性脂腺腫瘍（脂腺がん、脂腺リンパ腺がん）、リンパ上皮がん

＜高悪性度群＞
粘表皮がん（高悪性度）、腺様嚢胞がん（充実型）、オンコサイトがん、唾液腺導管がん、腺がんNOS（高悪性度）、筋上皮がん*、多形腺腫由来がん（浸潤型）、がん肉腫、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がん
" class="sp100"></p>
</div>
<h2>治療は手術が中心で顔面神経を温存する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">治療の中心となるのは手術です。唾液腺の手術では、切除する範囲によって、部分切除術、葉切除術、全摘出術、拡大全摘出術という方法があります。</p>
<p class="area_10">耳下腺がんの手術では、顔面神経を温存できるかどうかが、重要なポイントになります。片側の顔面神経を切っただけでも、かなり顔が変わってしまいます。そのため、できるだけ顔面神経を温存することを考えて手術が行われます。</p>
<p class="area_10">放射線療法や化学療法は、唾液腺がんにはあまり効かないため、ほとんど行われていません。あくまで手術が中心です。</p>
</div>
<h2>治療終了後の経過観察はしっかり続ける</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">治療が終了し、がんがなくなったとしても、再発してくる可能性はあります。そこで、治療終了後は定期的に受診し、経過観察を続けることが大切です。</p>
<p class="area_10">治療終了から1年間は、３カ月ごとに受診し、診察を受け、さらにＣＴ検査あるいはＭＲＩ検査を受けます。口腔がんは、ＣＴ検査だと歯が邪魔をして鮮明に映らないので、ＭＲＩ検査が適しています。その他のがんはＣＴ検査でいいでしょう。</p>
<p class="area_10">小さな再発は診察しただけではわからないので、必ず画像検査を受ける必要があります。放射線療法の副作用などが出て、毎月のように受診している場合でも、３カ月に1回は画像を撮ります。</p>
<p class="area_10">再発の可能性が高いのは治療終了後３年間なので、そこまでは３～４カ月ごとに画像検査を受けます。３年を過ぎたら半年に１回、５年を過ぎたら１年に１回にします。</p>
<p class="area_10">化学放射線療法などで腫瘍が瘢はんこんか痕化* した場合には、ＰＥＴ ?ＣＴ検査が適しています。ＣＴ検査で瘢痕化した部分が映っても、そこに生きたがん細胞が残っているかどうかはわかりません。その点、ＰＥＴ ? ＣＴを撮れば、生きた組織か死んだ組織なのかがはっきりします。</p>
<p class="area_10">また、治療後の経過観察では、再発のチェックだけでなく、新たながんの出現にも注意を払う必要があります。頭頸部がんは、喫煙や多量飲酒が原因になっていることが多いので、それらがリスクとなる肺がんや食道がんが発症してくる危険性もあるからです。<br />
＊瘢痕：治った状態の傷跡。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>鼻腔・副鼻腔がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2360" class="fade">1.鼻腔・副鼻腔がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2355" class="fade">2.鼻腔・副鼻腔がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2350" class="fade">3.鼻腔・副鼻腔がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>喉頭がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2301" class="fade">1.喉頭がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2296" class="fade">2.喉頭がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2290" class="fade">3.喉頭がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>口腔がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2287" class="fade">1.口腔がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2282" class="fade">2.口腔がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2274" class="fade">3.口腔がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>唾液腺がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2345" class="fade">1.唾液腺がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2341" class="fade">2.唾液腺がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2335" class="fade">3.唾液腺がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
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		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第12回　前立腺がん&#062;&#062;</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 10 May 2016 04:50:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
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		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第12回　前立腺がん 赤倉功一郎　JCHO 東京新宿メディカルセンター副院長 泌尿器科部長 前立腺がん治療の基礎知識について、JCHO 東 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第12回　前立腺がん</h1>
</div>
<div id="author_exp">
赤倉功一郎　JCHO 東京新宿メディカルセンター副院長 泌尿器科部長</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_00.gif" border="0" alt="ＪＣＨＯ東京新宿メディカルセンター副院長・泌尿器科部長。1984年、千葉大学医学部卒業。千葉大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学医学部附属病院泌尿器科勤務。１９９０〜１９９３年、カナダ・ブリティッシュコロンビア癌研究所留学。千葉大学助教授を経て、２００２年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、カナダ・ブリティッシュコロンビア州臨時医師免許取得。アメリカ泌尿器科学会・国際泌尿器科学会会員。前立腺がんワークショップ最優秀賞（１９９０年）。日本泌尿器科学会坂口賞（２０００年）。前立腺がん間欠的ホルモン療法を世界で初めて開発したグループの一人。著書に『よくわかる最新医学前立腺がん』（主婦の友社）がある。" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
前立腺がん治療の基礎知識について、JCHO 東京新宿メディカルセンター副院長 泌尿器科部長　赤倉功一郎先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>高齢の男性に多い治る人が多いがん</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんは、男性の生殖器である前立腺（図1）に発生するがんです。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_01.gif" border="0" alt="図1　前立腺の位置と構造" class="sp100"></p>
<p class="area_10">かつては、欧米では発生頻度が高いものの、日本では比較的少ないと言われていました。しかし、近年では、わが国でも前立腺がんが急増しています。日本における前立腺がんの罹患数（２０１１年の全国推計値）は、男性では、肺がんや大腸がんを抜き、胃がんに次いで第２位となっていました（地域がん登録全国推計によるがん罹患データ）。さらに、前立腺がんは近年急増し（図2）、国立がん研究センターによる推計では２０１５年には胃がんを抜き９万８４００人で、男性のがんの罹患数で第１位になっています。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_02.gif" border="0" alt="図2　日本の男性がん発生数の推移と将来予測。前立腺がんはこの予測を上回って急増し、2015 年には国立がん研究センター推計で胃がんを抜いて第1 位になった" class="sp100"></p>
<p class="area_10">前立腺がんによる死亡数（２０１３年）は、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんに次いで第６位です（人口動態統計によるがん死亡データ）。</p>
<p class="area_10">がん種別の5年相対生存率（２００３～２００５年診断例）は、93.8％となっています（地域がん登録によるがん生存データ）。罹患数は急増していますが、早期に高齢の男性に多い治る人が多いがん前立腺がんは、男性の生殖器である前立腺（図1）に発生するがんです。かつては、欧米では発生頻度が高いものの、日本では比較的少ないと言われていました。しかし、近年では、わが国でも前立腺がんが急増しています。日本における前立腺がんの罹患数（２０１１年の全国推計値）は、男性では、肺がんや大腸がんを抜き、胃がんに次いで第２位となっていました（地域がん登録全国推計によるがん罹発見して適切な治療を行うことで、治る人が多いがんだといえます。</p>
<p class="area_10">前立腺がんは高齢者に多く、診断時の年齢は70歳代が最も多くなっています。日本で前立腺がんが急増しているのは、高齢者人口が増えていることも重要な原因の一つとなっています。</p>
<p class="area_10">前立腺がんの細胞は、アンドロゲン（男性ホルモン）の影響を受けやすいという特徴があります。アンドロゲンの刺激で発育・増殖し、アンドロゲンがなくなると死滅する性質があるのです。このような性質をアンドロゲン依存性といいます。</p>
</div>
<h2>早期発見に有効なＰＳＡ検査</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんを早期発見するためのスクリーニング検査としては、血液中のＰＳＡ（前立腺特異抗原）を測定する「ＰＳＡ検査」が効果的です。前立腺がんがあると、血液中に出てくるＰＳＡの量が増えるのです。基準値は4.0ng／㎖で、これを超えている場合、前立腺がんの疑いがあると考えられます。血液検査なので簡単に行うことができ、50歳以降の人は受けることが勧められています。</p>
<p class="area_10">さらに、「直腸指診」や「経直腸エコー（経直腸超音波検査）」もスクリーニングとして行われる検査です（図３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_03.gif" border="0" alt="図3　前立腺がんの診断の手順

1．スクリーニング
*血清PSA(前立腺特異抗原）
*直腸指診
*経直腸エコー
2．確定診断（前立腺針生検）
*経直腸エコーガイド下
*無作為系統的生検
3．病気診断
*骨シンチ、CTなど" class="sp100"></p>
<p class="area_10">直腸指診は、肛門から指を入れ、直腸の前壁越しに、その裏側にある前立腺を触れる検査です。固さなどから、がんの有無を調べます。</p>
<p class="area_10">経直腸エコーは、肛門から直腸内に超音波の発信器を入れ、前立腺を画像化する検査です。前立腺の大きさや形がわかる他、がんが描き出されることもあります。</p>
<p class="area_10">増加し続ける前立腺がんへの対応として、ＰＳＡ検査による前立腺がん検診が提唱されています。前立腺がん検診を実施することで、進行がんや転移がんの発生を抑えることができ、死亡率が低下することが示されています。その一方で、前立腺がん検診を行えば、治療の必要がない前立腺がんを発見してしまうこともあります。それによる過剰診断、過剰治療が危惧されています。</p>
</div>
<h2>確定診断のためには、前立腺針生検が必要</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">スクリーニング検査で、前立腺がんの疑いがあるとされた場合には、診断を確定するための検査が必要になります。そのために行われるのが「前立腺針生検」です（図３参照）。前立腺に注射針のような生検用の針を刺し、前立腺の組織を採取します。それを顕微鏡で観察して、がん細胞があるかどうかを調べるのです。</p>
<p class="area_10">この検査は、経直腸エコーで前立腺を描き出し、その画像を見ながら、10～12本の針を刺していきます。前立腺全体から、まんべんなく組織を採取します。針は会陰部から刺す方法と、直腸から刺す方法があります。</p>
<p class="area_10">前立腺針生検で、前立腺がんであると確定診断がついた場合には、がんの広がりを調べる検査が行われます。前立腺内の状態や周囲への浸潤の状態を調べるために、「ＭＲＩ検査」が行われます（図４）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_04.gif" border="0" alt="図4　前立腺がんの画像診断：MRI（局所進行がん）
左側：T2強調画像
右側：拡散強調画像" class="sp100"></p>
<p class="area_10">がんがはっきり見えるように、「Ｔ2強調画像」や「拡散強調画像」が用いられることもあります。</p>
<p class="area_10">転移を調べる目的で行われるのは、「骨シンチグラフィー」と「ＣＴ検査」です。骨シンチグラフィーは、骨に取り込まれやすい放射性物質を用いた検査で、骨への転移を調べるために行われます（図５）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_05.gif" border="0" alt="図５　前立腺がんの画像診断：骨シンチグラフィー（多発骨転移）
" class="sp100"></p>
<p class="area_10">ＣＴ検査は、リンパ節への転移や全身への転移を調べるのに効果的です。</p>
</div>
<h2>進行度とリスク分類に応じ治療方針を立てる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんは、前立腺に限局している「限局がん」と、すでに転移が起きている「進行がん（転移がん）」に分類することができます。</p>
<p class="area_10">また、前立腺がんの治療法には、「ＰＳＡ監視療法（積極的監視療法）」「手術療法」「放射線療法」「ホルモン療法」「化学療法」などがあります。</p>
<p class="area_10">治療法を決めるにあたっては、がん側の要因と患者側の要因を考慮する必要があります。</p>
<p class="area_10">がん側の要因には、転移の有無や部位、前立腺がんによる自覚症状の有無や程度、リスク分類があります（表１・表２）</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_h01.gif" border="0" alt="表1　前立腺がんの病期分類

[TNM 分類]
T1a 直腸診や画像検査では見つからないが、組織を調べると、切除した組織の5％以下に、偶然発見されたがん
T1b 直腸診や画像検査では見つからないが、組織を調べると、切除した組織の５％を超え、偶然見つかったがん
T1c 直腸診や画像検査では見つからないが、PSA 値の上昇で疑われ、生検によって確認されたがん
T2a がんが前立腺の片葉の2 分の１にとどまっている
T2b がんが前立腺の片葉の2 分の１を超えているが、両葉には及ばない
T2c がんが前立腺の両葉に広がっているが、前立腺内にとどまっている
T3a がんが前立腺の被膜外へ広がっている
T3b がんが精嚢まで広がっている
T4 がんが精嚢以外の隣接臓器（膀胱頸部、外尿道括約筋、直腸、挙筋、骨盤壁）に広がっている
N0 リンパ節転移なし
N1 前立腺の近くにあるリンパ節にがんが広がっている
M0 遠隔転移なし
M1 前立腺から離れたリンパ節や臓器などへの転移、骨への転移がある

[ABCD 分類]
A1 前立腺内にとどまっている高分化がん
A2 前立腺内に広がったがんか、低分化がん
B1 前立腺の片葉に病変がとどまっている単発のがん
B2 前立腺の片葉全体か両側にまたがっているがん
C1 前立腺の被膜や被膜外に広がっているがん
C2 膀胱頸部か尿管の閉塞が見られる
D1 骨盤内のリンパ節にがんの転移が見られる
D2 D1 より広い範囲のリンパ節や、骨、肺、肝臓などの遠隔部位にがんの転移が見られる

出所：赤倉功一郎著『よくわかる最新医学 前立腺がん』（主婦の友社）を参考に作成" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_h02.gif" border="0" alt="表２　前立腺がんの治療法の選択の目安
・ほかの臓器に転移していない場合

＜低リスクの場合＞
PSA＜10ng/㎖、グリソンスコア6 以下、T 分類Ｔ1かＴ２a、この3 項目をすべて満たす

●期待余命が10 年以下……PSA 監視療法

●期待余命が10 年以上……PSA 監視療法
・前立腺全摘除術
・放射線療法
（外部照射療法、内部照射療法
〈小線源療法〉）


＜中リスクの場合＞
PSA 1 0 〜20ng/㎖、グリソンスコア７、Ｔ分類Ｔ２b かＴ２c、これらのうちいずれか

●期待余命が10 年以下……
・PSA 監視療法
・前立腺全摘除術
・放射線療法（外部照射療法、
小線源療法）
・放射線療法＋ホルモン療法

●期待余命が10 年以上……
・前立腺全摘除術
・放射線療法（外部照射療法、
小線源療法）
・放射線療法＋ホルモン療法


＜高リスクの場合＞

PSA ＞ 20ng/㎖、グリソンスコア８〜10、Ｔ分類Ｔ 3 〜Ｔ 4、これらのうちいずれか

・ホルモン療法
・放射線療法＋ホルモン療法
・がんの前立腺被膜外浸潤が軽い場合など、一部に前立腺全摘除
術が選択できる場合もある



・ほかの臓器に転移している進行がんの場合

Ｎ１、Ｍ１の場合

根治よりも延命や疼痛抑制が目的になるＮ 1（近くのリンパ節にがんが広がっている）、Ｍ 1（離れたリンパ節や臓器、骨への転移がある）のいずれか

●延命を目的として……
・ホルモン療法
・化学療法


●骨転移による痛みをとる目的として……
・放射線療法
・ビスフォスフォネート製剤
・外科的治療（手術）
・鎮痛薬

出所：赤倉功一郎著『よくわかる最新医学 前立腺がん』（主婦の友社）を参考に作成" class="sp100"></p>
<p class="area_10">リスク分類は、前立腺におけるがんの広がり、グリソンスコア（組織学的悪性度の指標）、ＰＳＡ値の３つに基づき、低リスク、中間リスク、高リスクに分類します。</p>
<p class="area_10">患者側の要因としては、年齢、一般的健康状態、併存疾患に基づく期待余命などが考慮されます。期待余命が十分に長く（10年以上）、限局がんの場合には、次のような治療が選択されます。</p>
<p class="area_10">低リスクであれば、ＰＳＡ監視療法、手術療法、放射線療法が選択肢となります。中間リスクには、手術療法、放射線療法が勧められます。高リスクには、手術療法、放射線療法が推奨され、しばしばホルモン療法が併用されます。高齢者や重い併存疾患がある場合には、単独のホルモン療法が選択されることもあります。</p>
<p class="area_10">局所進行がんや、高リスクの中でも特にリスクが高い場合には、放射線療法とホルモン療法を併用するのが一般的ですが、場合によっては手術療法が選択されることもあります。</p>
<p class="area_10">転移がある進行がんの場合には、ホルモン療法が第一選択の治療となります。ホルモン療法を行った後、病状が悪化した去勢抵抗性がん（詳細は後述）に対しては、2次ホルモン療法や化学療法が行われます。</p>
</div>
<h2>最適な治療タイミングを待つＰＳＡ監視療法</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんの中には、進行がゆっくりしているものも多く、がんが見つかったとしても、すぐに治療をする必要がない場合もあります。そのような場合には、あえて治療を行わず、ＰＳＡ検査などで経過を観察し、治療の必要な状態になるのを待つことができます。これがＰＳＡ監視療法（積極的監視療法）です（表３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_h03.gif" border="0" alt="表３　前立腺がんの治療法
・PSA監視療法（無治療経過観察）
【局所療法根治療法】
*手術療法（前立腺全摘除術）
*放射線療法（組織内照射）
*放射線療法（外部照射）
・HIFU
【全身療法非根治療法】
*ホルモン療法
・抗がん剤化学療法
・免疫療法" class="sp100"></p>
<p class="area_10">治らないから治療をしないのかと誤解する人がいますが、そうではありません。最適な治療のタイミングを待つために、すぐには治療をしないのです。</p>
<p class="area_10">対象となるのは、病状、ＰＳＡ値、生検の所見などから、限局がんで、悪性度も低く、すぐに治療を必要としないと判断される場合です。定期的にＰＳＡ検査を行い、必要に応じて前立腺生検を行いながら、治療の必要性を判断していきます。高齢者では、治療を行わないまま天寿を全うすることもあります。</p>
</div>
<h2>前立腺の摘出手術には３種類の方法がある</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">手術療法は、前立腺がんが局所に限局している場合に、根治を目的として行われます。前立腺がんはしばしば前立腺内に散在しているため、「前立腺全摘除術」が基本で、部分的に切除することはありません（図６）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_06.gif" border="0" alt="図６　恥骨後式・会陰式

前立腺全摘除術の会陰式は、陰嚢と肛門の間、すなわち会陰部の筋膜をメスで切開し、前立腺と直腸の間をはがして前立腺をすべて摘出する手術法" class="sp100"></p>
<p class="area_10">前立腺と精嚢を摘出して、残った膀胱と尿道を縫合します。また、骨盤内リンパ節も摘出します。</p>
<p class="area_10">手術の方法には、開腹手術、腹腔鏡下手術、ロボット手術という３つの方法があります。</p>
<p class="area_10">◆開腹手術……開腹して手術を行います。腹腔を経ずに手術を行うため、後遺症として腸の癒着などが起こる心配がありません。また、かつて腸の手術を受けている人でも、問題なく行うことができます。</p>
<p class="area_10">◆腹腔鏡下手術……腹部を数カ所小さく切開し、そこから腹腔鏡と鉗子などの器具を入れて手術を行います（図７）。傷が小さく、出血が少ないのがメリットです。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_07.gif" border="0" alt="図７　腹腔鏡下前立腺全摘除術治療成績は、通常の恥骨後式・会陰式手術と変わらないと言われている
" class="sp100"></p>
<p class="area_10">◆ロボット手術……手術支援ロボットを医師が操作して、腹腔鏡下手術と同様の手術を行います。患部を拡大して立体視することができ、鉗子が自在に動くため、細かな作業を容易に行うことができます。</p>
<p class="area_10">以上のような３通りの方法がありますが、前立腺と精嚢を摘出し、膀胱と尿道を縫合するという作業はどの手術でも同じです。図８に示すのは前立腺がん初期治療のアルゴリズム（手順）です。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_08.gif" border="0" alt="図８　前立腺がん初期治療のアルゴリズム（『前立腺がん診療ガイドライン　2012 年版』を参考に編集部で作図）
" class="sp100"></p>
</div>
<h2>放射線療法には外部照射と組織内照射がある</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんに対する根治的な放射線療法は、放射線を照射する方法によって、大きく２つに分類することができます。体の外から放射線を照射する「外部照射」と、放射線を出す線源を前立腺の中に入れて内部から照射する「組織内照射」です。</p>
<p class="area_10">外部照射には、「3次元原体照射」と「強度変調放射線治療（ＩＭＲＴ）」という方法があります。</p>
<p class="area_10">３次元原体照射は、体の周囲の複数の方向から、前立腺の形に合わせて放射線を照射する方法です。放射線が前立腺に集中するため、周囲の組織にかかる放射線量を抑え、前立腺に多くの放射線を照射することができます。</p>
<p class="area_10">強度変調放射線治療も、周囲から照射して放射線を前立腺に集中させるのですが、部位によって強度を変えることで、より前立腺にだけ放射線を集中させることができます。それにより、治療効果が高まり、副作用は軽減されます。</p>
<p class="area_10">これらの治療は入院せずに受けることができます。ただし、週５日間の治療を、約2カ月間続ける必要があります。治療期間の長さが、外部照射の欠点といえます。</p>
<p class="area_10">この他に、陽子線や重粒子線を用いた「粒子線治療」もありますが、これらは標準治療にはなっていません。</p>
<p class="area_10">組織内照射には、小さな線源を前立腺に入れたままにする「小線源療法」と、高い線量の線源を一時的に前立腺内に入れる「高線量率組織内照射」があります。</p>
<p class="area_10">小線源療法は、低線量の放射線を出すヨウ素１２５という小さな線源（太さ0.8㎜、長さ4～5㎜）を、前立腺内に入れ、それを永久留置します。線源から出る放射線で、がんを死滅させる治療法です。治療の対象となるのは、基本的に低リスクの患者さんです。入院が必要ですが、期間は３～４日ほどです。</p>
<p class="area_10">高線量率組織内照射では、放射性のイリジウム１９２を線源として使います。標準治療で健康保険も適用されますが、わが国では、この治療はあまり行われていません。</p>
<p class="area_10">放射線療法を行うときに、補助療法としてホルモン療法を併用することがあります。ホルモン療法を行うと、がんが小さくなるだけでなく、前立腺自体も小さくなるからです。外照射の場合、放射線を当てるターゲットが小さくなると、それだけ効果が高まり、副作用が軽減します。また、小線源療法でも、前立腺のボリュームが小さくなっていれば、それだけ入れる線源の数が少なくて済みます。</p>
</div>
<h2>男性ホルモンの産生を抑えるか、作用を遮断</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんの細胞は、男性ホルモンであるアンドロゲンの刺激で発育し、増殖します。そこで、体内でアンドロゲンが産生されるのを抑えたり、アンドロゲンが前立腺がんに作用するのを遮断したりすると、がん細胞は死滅し、がんが縮小するという治療効果が現れます（図９）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_09.gif" border="0" alt="図９　前立腺がんに対するホルモン療法の効果と限界" class="sp100"></p>
<p class="area_10">前立腺がんのホルモン療法には、次のような方法があります。</p>
<p class="area_10">外科的な治療法として、「両側精巣摘除術」という手術が行われることがあります（表４）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_h04.gif" border="0" alt="表４　前立腺がんに対するホルモン療法の方法
●血中アンドロゲンの除去・抑制
　外科的去勢　
　　両側精巣摘除術
　内科的去勢
　　LHRHアナログ（アゴニスト・アンタゴニスト）
　ステロイド性抗アンドロゲン
　　酢酸クロルマジノン
　エストロゲン
　　リン酸ジエチルスチルベストロール
　　エチニルエストラジオール

●前立腺におけるアンドロゲン作用の拮抗
　非ステロイド性抗アンドロゲン
　　フルタミド
　　ビカルタミド
　ステロイド性抗
　　酢酸クロルマジノン

●前立腺がん細胞への直接作用
　エストロゲン
　　リン酸ジエチルスチルベストロール
　　エチニルエストラジオール
" class="sp100"></p>
<p class="area_10">精巣を取り除く治療で、「去勢手術」とも呼ばれます。精巣からのアンドロゲンを、確実になくすことができます。医療機関が遠いなど、通院が難しい患者さんに適しています。手術の費用はかかりますが、薬を使い続ける必要がないので、治療費が低く抑えられるのもメリットです。</p>
<p class="area_10">薬剤により内科的に去勢状態にする治療もあります。そのために使われるのが、「ＬＨ – ＲＨアゴニスト」や「ＬＨ – ＲＨアンタゴニスト」といった薬剤です。脳の視床下部で分泌されたＬＨ – ＲＨ（黄体ホルモン放出ホルモン）は、下垂体に働きかけ、下垂体からＬＨ（黄体ホルモン）が分泌されます。これが精巣に働きかけて、精巣からアンドロゲンが分泌されるのです。ＬＨ – ＲＨアゴニストやＬＨ – ＲＨアンタゴニストを使用すると、下垂体からＬＨが分泌されなくなり、その結果、精巣からのアンドロゲンの分泌が抑えられます。「抗アンドロゲン薬」も使われます。これは、アンドロゲンが前立腺がんの細胞に働きかけるのをブロックする薬です。</p>
<p class="area_10">その他に、女性ホルモン（エストロゲン）の投与が行われることもあります。</p>
<p class="area_10">アンドロゲンの作用を最大限に遮断する目的で、外科的去勢や内科的去勢（ＬＨ – ＲＨアンタゴニストやＬＨ – ＲＨアンタゴニスト）と、抗アンドロゲン薬を併用することがあります。このような併用療法を「ＣＡＢ療法（コンバインド・アンドロゲン・ブロッケイド療法）」といいます。精巣からのアンドロゲンだけでなく、副腎から分泌されるわずかな量のアンドロゲンもブロックすることができます。</p>
<p class="area_10">一方、「間欠的ホルモン療法」という方法もあります。ホルモン療法でＰＳＡ値が下がったら、そこで治療を中断し、その後、再びＰＳＡが上昇を始めたらホルモン療法を再開します。ホルモン療法の効果持続期間を延長したり、副作用や医療費を軽減したりする効果があります。</p>
</div>
<h2>去勢抵抗性前立腺がんは新しい薬で治療する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">ホルモン療法の治療効果は、最初のうちは良好です。しかし、治療を続けているうちに、ホルモン療法が効かなくなり、前立腺がんが再燃してしまいます。このように、ホルモン療法が効かなくなった前立腺がんを、去勢抵抗性前立腺がんといいます。</p>
<p class="area_10">去勢抵抗性前立腺がんの標準治療とされてきたのが、抗がん剤の「ドセタキセル」（図10）による治療です。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_10.gif" border="0" alt="図10　ドセタキセル　　赤倉功一郎著『よくわかる最新医学 前立腺がん』（主婦の友社）より転載
" class="sp100"></p>
<p class="area_10">かつてはこれしか薬がありませんでしたが、最近になって、去勢抵抗性前立腺がんの新しい治療薬として、「アビラテロン」「エンザルタミド」「カバジタキセル」の３種類が加わりました。</p>
<p class="area_10">アビラテロンとエンタルザミドは、どちらもホルモン療法で使われる薬です。アビラテロンは、アンドロゲン合成酵素阻害薬で、精巣や副腎から分泌されるアンドロゲンの合成を阻害する働きがあります。エンタルザミドは、アンドロゲンが前立腺がんに作用するのをブロックする強力な抗アンドロゲン薬です。</p>
<p class="area_10">これらの薬は、ドセタキセルを使う前に使っても、ドセタキセルを使った後で使ってもかまいません。どちらで使用しても、有効性が確認されているのです。</p>
<p class="area_10">カバジタキセルは、ドセタキセルと同じタキサン系の抗がん剤です。この薬は、ドセタキセルを使用して、それが抵抗性になった場合に使用できることになっています。かつては、ドセタキセルが効かなくなると、もう有効な治療法が残っていませんでしたが、カバジタキセルの登場で、さらに長く治療を継続できるようになっています。</p>
</div>
<h2>手術療法・放射線療法で起こる合併症</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">■手術療法の合併症</p>
<p class="area_10">手術によって、勃起機能が障害されることがあります。前立腺の周囲には勃起に関わる神経が網目状に広がっていて、これを温存するかどうかで、術後の勃起機能に影響が現れます。神経を温存しなければ、ほぼ確実に勃起障害が起こりますが、温存することで勃起機能を残すことが可能です。</p>
<p class="area_10">ただし、片側だけ神経を温存したような場合には、十分な勃起機能が残らないことがあります。このような場合には、ＥＤ治療薬である「ＰＤＦ５阻害薬」が有効です。勃起機能障害に対する治療には、健康保険が適用されません。</p>
<p class="area_10">手術を受けた人のほとんどが、手術後、一時的に尿失禁を起こします。しかし、その多くは、平均すると１カ月ほどで回復します。１年を過ぎても尿失禁が続く人は５～10％程度です。</p>
<p class="area_10">その多くが腹圧性尿失禁で、重い物を持ったり、立ち上がったりしたときに尿がもれます。尿道括約筋を強化する骨盤底筋体操が、症状の改善に有効です。</p>
<p class="area_10">尿がほとんど漏れてしまうような重症の尿失禁には、「人工尿道括約筋」の手術が勧められます。</p>
<p class="area_10">■放射線療法の合併症</p>
<p class="area_10">放射線療法の合併症は、治療直後に現れる早期合併症と、半年から1年、あるいはもっと経過してから現れる晩期合併症があります。</p>
<p class="area_10">早期合併症としては、排尿痛、頻尿、排尿困難、尿意切迫感、便意切迫感などがあります。</p>
<p class="area_10">晩期合併症としては、放射性直腸炎による血便、放射性膀胱炎による血尿などがあります。こうした症状が5～10％の人に起こります。</p>
</div>
<h2>治療後はＰＳＡ検査で経過を観察する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんの治療後の経過観察には、定期的なＰＳＡ検査が最も重要です（図11）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_11.gif" border="0" alt="図11　PSA 監視療法

生検などの検査から、比較的おとなしいがんと予想される
→血液中のPSA値の推移を観察
　再生検
　
　（・PSA値が上がらない、またはわずかしか上がらない。
　　・再生検の結果、やはりおとなしいがんと診断された）
→引き続きPSA監視療法を行う

　（・PSA値の上昇が速い
　　・再生検で進行の速いがんと診断された）
→積極的治療
　（前立腺全摘除術、放射線療法、ホルモン療法など）に移行
　
PSA監視療法　何も治療しないことではない。
定期的に血液中のPSA値をはかるなどして、徹底した監視下のもとで行われる、れっきとした「治療法」である。

" class="sp100"></p>
<p class="area_10">画像検査での増悪や症状の発現よりも、ＰＳＡの上昇が先行して起こるからです。そこで、3カ月に１回はＰＳＡ検査を受けるようにします。</p>
<p class="area_10">ＰＳＡがどのような値になったら再発と判断するかは、受けた治療法によって異なります。手術療法を受けた場合には、前立腺をすべて取っているので、検査値は非常に低くなります。0.2ng／㎖になったら再発と考えます。放射線療法を受けた場合は、前立腺が残っているので、値は高くなります。最低値プラス２で再発と考えます。</p>
<p class="area_10">去勢抵抗性となり、アビラテロン、エンタルザミドなどの新規薬剤で治療する場合には、ＰＳＡで経過観察するだけでは不十分で、定期的な画像検査が望ましいと言われています。新規薬剤で治療している場合、ＰＳＡ値が低くても、がんが出てきていることがあるからです。</p>
</div>
<h2>骨への対応が必要となることが多い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">前立腺がんの治療では、骨への対応が必要になることがよくあります（図12）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/prostate_cancer_12.gif" border="0" alt="図12　前立腺がんにおける転倒・骨折のリスク" class="sp100"></p>
<p class="area_10">ホルモン療法で骨密度の低下が起きやすいのと、前立腺がんの転移は90％が骨に起こるためです。骨折などが起きると、ＱＯＬ（生活の質）が低下するのはもちろんですが、それだけでなく、生存期間も短くなることがわかっています。</p>
<p class="area_10">ホルモン療法を行うときには、骨密度をきちんと測る必要があります。そして、骨密度が下がっている場合には、骨折を防ぐためにも、骨粗鬆症の治療を行います。</p>
<p class="area_10">骨転移があり、去勢抵抗性になっている場合には、「ビスフォスフォネート」や「デノスマブ」といった薬で治療します。これにより、骨の破壊が抑えられ、骨折や骨の痛みなどの骨関連事象が抑えられます。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>前立腺がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/prostatic-cancer/cancer_1754" class="fade">1.前立腺がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/prostatic-cancer/cancer_1769" class="fade">2.前立腺がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/prostatic-cancer/cancer_1757" class="fade">3.前立腺がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>胃がん下部記事</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/cancerposts/gastric-cancer_arch</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 20 Apr 2016 08:06:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[胃がん]]></category>
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					<description><![CDATA[]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>食事、運動</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/meta/food</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 06:11:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食品由来機能成分]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[咽頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[結腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[健康食品]]></category>
		<category><![CDATA[腎臓がん]]></category>
		<category><![CDATA[再発予防]]></category>
		<category><![CDATA[喉頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[肝臓がん]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
		<category><![CDATA[皮膚がん]]></category>
		<category><![CDATA[卵巣がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[前立腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣 がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<ul class="divide_two">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/illustrationtop"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/common/contents/banner_illustration_off.jpg" alt="イラストで理解できるがんと免疫" width="300" height="65" border="0"></a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement/cancer-treatment"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/supplement_banar_yoko.jpg" alt="がん種別・治療状況別の研究成果比較" width="300" height="65" border="0"></a></li>
</ul>
<h2>転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣</h2>
<div class="txt">
<p>がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研究センター、WHO（世界保健機構）、などが発表しています。</p>
<p>ここでは、非常に研究レベルの高い以下のデータを紹介します。</p>
<p><a href="http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html" target="_blank">□2007年　世界がん研究基金と米国がん研究機関「栄養とがんに関する研究」&gt;&gt;</a></p>
</div>
<div id="food">
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr>
<th rowspan="2" class="subject_15 bg_gray"><strong>関連の<br />
強さ</strong></th>
<th colspan="2" class="bg_blue"><strong>リスクを下げるもの</strong></th>
<th colspan="2" class="bg_pink"><strong>リスクを上げるもの</strong></th>
</tr>
<tr>
<th class="subject_15 bg_blue">食物関連要因</th>
<th class="subject_25 bg_blue">関連するがんの種類</th>
<th class="subject_20 bg_pink">食物関連要因</th>
<th class="subject_25 bg_pink">関連するがんの種類</th>
</tr>
<tr>
<td rowspan="7" class="bg_yellow text_center"><strong>確実</strong></td>
<td>運動</td>
<td>結腸がん</td>
<td>肥満</td>
<td>食道がん（腺癌）、大腸がん、乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん、腎臓がん、膵臓がん</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="6">授乳</td>
<td rowspan="6">乳がん</td>
<td>内臓脂肪</td>
<td>大腸がん</td>
</tr>
<tr>
<td>高身長</td>
<td>大腸がん、乳がん&lt;閉経後&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>アルコール</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん（男性）、乳がん</td>
</tr>
<tr>
<td>アフラトキシン</td>
<td>肝臓がん</td>
</tr>
<tr>
<td>飲料水中の砒素</td>
<td>肺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>β-カロテンの<br />
サプリメント</td>
<td>肺がん</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="16" class="bg_yellow_light text_center"><strong>可能性大</strong></td>
<td>肥満</td>
<td>乳がん&lt;閉経前&gt;</td>
<td>肥満</td>
<td>胆嚢がん</td>
</tr>
<tr>
<td>運動</td>
<td>乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん</td>
<td>内臓脂肪</td>
<td>膵臓がん、乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん</td>
</tr>
<tr>
<td>果物</td>
<td>口腔・咽頭、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がん</td>
<td>成人期の体重増加</td>
<td>乳がん&lt;閉経後&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>非でんぷん野菜</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、胃がん</td>
<td>出生時過体重</td>
<td>乳がん&lt;閉経前&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>アリウム野菜</td>
<td>胃がん</td>
<td>高身長</td>
<td>膵臓がん、乳がん&lt;閉経前&gt;、卵巣がん</td>
</tr>
<tr>
<td>にんにく</td>
<td rowspan="4">大腸がん</td>
<td>アルコール</td>
<td>肝臓がん、大腸がん（女性）</td>
</tr>
<tr>
<td>食物繊維</td>
<td>塩蔵食品・塩分</td>
<td>胃がん</td>
</tr>
<tr>
<td>牛乳</td>
<td>中国式塩蔵魚</td>
<td>鼻咽頭がん</td>
</tr>
<tr>
<td>カルシウムのサプリメント</td>
<td>飲料水中の砒素</td>
<td>皮膚がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれる葉酸</td>
<td>膵臓がん</td>
<td>マテ茶</td>
<td>食道がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるカロテノイド</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、肺がん</td>
<td rowspan="6">食事からのカルシウム</td>
<td rowspan="6">前立腺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるβーカロテン</td>
<td rowspan="2">食道がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるビタミンＣ</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるリコピン</td>
<td rowspan="3">前立腺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるセレン</td>
</tr>
<tr>
<td>セレニウムのサプリメント</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
</div>
<div class="txt">
<p><a href="http://epi.ncc.go.jp/can_prev/index.html" target="_blank">□2011年　厚生労働省　第三次対がん総合戦略研究事業「生活習慣改善によるがん予防法の開発に関する研究」&gt;&gt;</a></p>
</div>
<div id="suisyo">
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr>
<th class="subject_15 bg_blue"><strong>項目</strong></th>
<th class="subject_40 bg_blue"><strong>予防法</strong></th>
<th class="subject_45 bg_blue"><strong>行動目標</strong></th>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">喫煙</td>
<td>⇒たばこは吸わない。<br />
⇒他人のたばこの煙をできるだけ避ける。</td>
<td>たばこを吸っている人は禁煙をしましょう。吸わない人も他人のたばこの煙をできるだけ避けましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">飲酒</td>
<td>⇒飲むなら、節度のある飲酒をする。</td>
<td>飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約23ｇ程度まで（日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度）。飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">食事</td>
<td>⇒偏らずバランスよくとる。<br />
＊ 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。<br />
＊ 野菜や果物不足にならない。<br />
＊ 飲食物を熱い状態でとらない。</td>
<td>＊ 食塩は1日当たり男性9ｇ、女性7.5ｇ未満、特に、高塩分食品（例えば塩辛、練りうになど）は週に1回以内に控えましょう。<br />
＊ 野菜・果物を1日400ｇ（例えば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい）はとりましょう。<br />
＊ 飲食物を熱い状態でとらないようにしましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">身体活動</td>
<td>⇒日常生活を活動的に過ごす</td>
<td>例えば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動（60分 程度の早歩きや30分程度のランニングなど）を加えましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">体形</td>
<td>⇒成人期での体重を適正な範囲に維持する（太り過ぎない、やせ過ぎない）</td>
<td>中高年期男性のBMI（体重（kg）/身長（ｍ）2）で21～27、中高年期女性では19～25の範囲内になるように体重を管理する。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">感染</td>
<td>⇒肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。</td>
<td>地域の保健所や医療機関で、1度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p style="text-align: right;">（作成：編集部）</p>
</div>
<div class="area_20">
<div class="entry">
<h1>がんの転移・再発の予防方法について</h1>
</div>
<div class="menu_box">
<ul class="yobo">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/meta/food">食事・運動・生活習慣について知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">健康食品・サプリメントについて知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/standard">標準治療<br />について知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/immuno">免役療法<br />について知る</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>転移・再発予防と標準療法</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/meta/metastandard</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 06:20:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[抗がん剤]]></category>
		<category><![CDATA[再発予防]]></category>
		<category><![CDATA[先進医療]]></category>
		<category><![CDATA[卵巣がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://gan-senshiniryo.jp/wordpress/?page_id=850</guid>

					<description><![CDATA[転移・再発予防と標準療法 がんの転移・再発を予防するためには、標準療法が基本となります。標準療法は日々進歩しており、このページでは、本誌及び主要紙で、標準療法と転移・再発予防について報告されている記事をまとめています。  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div class="illustration_banner">
<a href="https://gan-senshiniryo.jp/illustrationtop"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/common/contents/banner_illustration_off.jpg" alt="イラストで理解できるがんと免疫" width="300" height="65" border="0"></a></p>
</div>
<h1>転移・再発予防と標準療法</h1>
<div class="txt">
<p>がんの転移・再発を予防するためには、標準療法が基本となります。標準療法は日々進歩しており、このページでは、本誌及び主要紙で、標準療法と転移・再発予防について報告されている記事をまとめています。</p>
</div>
<h3>「がんの先進医療」掲載記事</h3>
<div class="txt">
<p>「がんの先進医療」に掲載された記事の目次を掲載しています。誌面でも転移・再発予防と標準療法に関する記事を掲載していますので、<a href="../magazine/">最新記事</a>、<a href="../magazine/backnumber/">バックナンバー</a>も参照ください。</p>
</div>
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr class="active">
<th class="col-xs-3 bg_brown">記事タイトル（掲載号）</th>
<th class="col-xs-4 bg_brown">概要</th>
</tr>
<tr>
<td class="hover_color"><span class="red">＜公開記事＞</span><br />
<a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_5653">山田邦子のがんとのやさしい付き合い方(第19回)そこが知りたい 〝がん治療・再発予防〟のための「漢方薬と漢方に基づく食事療法」</a>（がんの先進医療：45号）</td>
<td>日本薬科大学学長であり、百済診療所の丁宗鐵院長に、一人一人の体質を「実証」「虚証」「中庸」などに分類した漢方理論に基づいた治療や食事療法についてお話を伺った。</td>
</tr>
<tr>
<td class="hover_color"><span class="red">＜Web公開記事＞</span><a href="https://gan-senshiniryo.jp/article/post_984">第23回日本乳癌学会学術総会レポート　仕事・余暇を楽しめる乳がんの新しい薬物治療のあり方&gt;&gt;</a>（がんの先進医療：18号）</td>
<td>第23回「日本乳癌学会学術総会」において、乳がん治療における「薬物療法」厳選口演5題が紹介された。<br />
 ５演題中４演題が、副作用やＱＯＬ(生活の質)に関する研究となっており、有効性を追求するだけでなく、副作用軽減やＱＯＬの維持を重視する方向へと進もうとしていることが言及されている。 </td>
</tr>
<tr>
<td>卵巣がんの標準治療<br />（がんの先進医療：12号）</td>
<td>宇津木久仁子先生（公益財団法人がん研究会有明病院婦人科副部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>肝がんの標準治療：系統的亜区域切除術と肝がんの基礎知識 ―ガイドラインから見た「幕内式肝切除術」<br />（がんの先進医療：11号）</td>
<td>幕内雅敏先生（日本赤十字社医療センター院長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>食道がんの標準治療：食道がんの診断と治療 ―リンパ節転移への対処が、食道がんの治療の大きなポイント<br />（がんの先進医療：10号）</td>
<td>鶴丸昌彦先生（順天堂大学医学部附属順天堂医院がん治療センター センター長・特任教授）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>肺がんの標準治療：タイプに応じて適切な治療法を選択―新しい治療薬の登場で、がんの遺伝子検査が欠かせなくなってきた<br />（がんの先進医療：9号）</td>
<td>坪井正博先生（横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター外科、化学療法・緩和ケア部 准教授・部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：選択肢が増え二次治療も可能になった化学療法<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>奥坂拓志先生（国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科科長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：切除手術は根治を目指す唯一の治療法<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>砂村眞琴先生（大泉中央クリニック院長 東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科兼任教授）による解説記事を掲載しています。</
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：抗がん剤との併用で注目され始めた「膵がんに対する放射線治療<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>唐澤克之先生（都立駒込病院放射線科部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>大腸がんの標準治療：治癒を目指すなら切除手術が必要<br />（がんの先進医療：7号）</td>
<td>杉原健一先生（東京医科歯科大学大学院腫瘍外科学教授）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>胃がんの標準治療：治癒させるためには切除が必要―切除不能なら化学療法で延命を目指す<br />（がんの先進医療：6号）</td>
<td>片井均先生（独立行政法人国立がん研究センター中央病院消化管腫瘍科上部消化管外科長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>乳がんの標準治療―手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせて行う複合療法<br />（がんの先進医療：5号）</td>
<td>土井 卓子先生（医療法人湘和会 湘南記念病院かまくら乳がんセンター長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第2回　胃がん&#062;&#062;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/standard/post_84</link>
					<comments>https://gan-senshiniryo.jp/standard/post_84#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 02 Feb 2016 07:06:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[分化型]]></category>
		<category><![CDATA[抗がん剤]]></category>
		<category><![CDATA[再発予防]]></category>
		<category><![CDATA[悪性]]></category>
		<category><![CDATA[副作用]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://subtra.sakura.ne.jp/lifeline21/?p=84</guid>

					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第2回　胃がん 　 胃がん治療の基礎知識について、虎の門病院消化器外科　宇田川晴司先生と春田周宇介先生に解説していただいた。 がんの深達度 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第2回　胃がん</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Fig5.jpg" alt="先生" class="imgcenter sp100 mb20">
</div>
<div class="txt">　<br />
胃がん治療の基礎知識について、虎の門病院消化器外科　宇田川晴司先生と春田周宇介先生に解説していただいた。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>がんの深達度で早期がんと進行がんに分類</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
胃がんは胃の粘膜から発生するがんで、胃壁の深いほうへと増殖していきます。進行すると、胃壁の外に出て周囲の臓器に浸潤したり、腹膜に転移したりすることがあります。また、リンパ液や血液に乗って、リンパ節や離れた臓器に転移することもあります。</p>
<p class="area_10">胃がんの診断には、組織を採取して顕微鏡で調べる生検が必要です。それでがん細胞が見つかれば、胃がんと診断が下されます。</p>
<p class="area_10">治療を始める前に、必要に応じて、ＣＴ検査、超音波（エコー）検査、超音波内視鏡検査などが行われます。これらの検査で、胃がんの深達度、リンパ節転移の有無、周囲の臓器への浸潤の有無などを調べます。</p>
<p class="area_10">ＣＴ検査は腹腔内をまんべんなく調べることができます。肝臓への転移を調べるのには超音波検査が適しています。超音波内視鏡検査は、内視鏡から超音波を発信して周囲を画像化する検査です。胃壁やその周囲の状態を詳しく調べることができます。</p>
<p class="area_10">深達度は、がんが胃壁のどの深さまで達しているかで評価します（図１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Fig1.gif" alt="胃がんの深達度" class="imgcenter sp100 mb20"></p>
<p class="area_10">胃壁は、内側から、粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜という５層構造になっています。がんが粘膜と粘膜下層までにとどまっている場合が「早期がん」、粘膜下層を超えて進行している場合が「進行がん」です。</p>
<p class="area_10">胃がんの病期（ステージ）は、深達度の他に、リンパ節転移や遠隔転移の有無を考慮して分類します（表１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Table1.gif" alt="胃がんの進行度分類"  class="imgcenter sp100 mb20"></p>
<p class="area_10">胃がんの治療は、内視鏡的切除、手術、化学療法（抗がん剤治療）が中心となっています（図２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Fig2.gif" alt="胃がんの治療チャート" class="imgcenter sp100 mb20">
</div>
<h2>粘膜にとどまっていれば「内視鏡的切除」が可能</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
内視鏡的切除は、胃に内視鏡を送り込み、内視鏡の先端から出した治療器具で、がんのできている粘膜を切除する治療です。手術に比べて患者さんの身体的な負担が軽く、胃が小さくなることもないため、治療後のＱＯＬ（生活の質）を低下させません。</p>
<p class="area_10">治療の方法としては、ＥＭＲ（内視鏡的粘膜切除術）とＥＳＤ（内視鏡的粘膜下層剥離術）という２つの方法があります（図３）。<br />
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Fig3.gif" alt="胃がんのEMR/ESD"  class="imgcenter sp100 mb20"><br />
小さながんはＥＭＲでも切除できますが、より確実に切除できるのはＥＳＤです。ＥＳＤは大きく広がったがんでも切除できます。</p>
<p class="area_10">入院期間は施設によって異なりますが、術後１週間程度が一般的です。治療した部位は、潰瘍状態になっているため、それがある程度回復するまでは入院が必要なのです。</p>
<p class="area_10">内視鏡的切除ではリンパ節は取れないので、リンパ節転移が起きていないことが、この治療を行う前提となります。そのため、適応となるのは、「粘膜に限局・分化型（悪性度が低いタイプ）・２㎝以下・潰瘍なし」という条件がそろっている場合です。これらの条件がそろっていれば、リンパ節転移はまず起きていないため、内視鏡で確実に切除できれば、再発の心配はほぼないのです。</p>
<p class="area_10">ただ、内視鏡的切除には、日常診療で推奨される適応の他に、臨床研究として行うことができる適応拡大があります。具体的には、①「粘膜に限局・分化型・２㎝を超える・潰瘍なし」、②「粘膜に限局・分化型・２㎝以下・潰瘍あり」、③「粘膜に限局・未分化型（悪性度が高いタイプ）・２㎝以下・潰瘍なし」という場合に、適応拡大でＥＳＤを行うことができます。これらの場合、リンパ節転移の起きている可能性が２～３％程度あり、日常診療で推奨される治療は手術となります。しかし、患者さんが希望すればＥＳＤも可能なのです。</p>
<p class="area_10">適応拡大でＥＳＤを受けるか、手術を受けるかについては、それぞれの治療の利点とリスクをよく理解して選択することが大切です。手術後のＱＯＬは手術の種類で差があるので、手術ならどの術式になるのかについても説明を受ける必要があります。</p>
<p class="area_10">内視鏡的切除を行った後は、切除した組織の病理検査が行われます。顕微鏡で深達度や組織型などを調べるのです。その結果、内視鏡的切除に当てはまらないことが明らかになり、手術が必要になる場合もあります。</p>
</div>
<h2>手術では胃だけでなくリンパ節も切除する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
治癒を目的とした手術が行われるのは、内視鏡的切除の対象にならないⅠ期と、Ⅱ期、Ⅲ期です。遠隔転移のあるⅣ期は、基本的に治癒を目指した手術の対象にはなりません。</p>
<p class="area_10">手術では、病変部をきちんと切除し、転移の可能性があるリンパ節を取り除きます。この２つを果たすために、どのような手術が必要かを考えます。手術には多くの種類がありますが、代表的なのは次の３つです（図４）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/article/2015_vol_16/01_Fig4.gif" alt="胃がんの手術の種類" class="imgcenter sp100 mb20"></p>
<p class="area_10">◆幽門側胃切除……幽門を含め胃の２分の１～３分の２ほどを切除。</p>
<p class="area_10">◆噴門側胃切除……噴門を含め胃の３分の１ほどを切除。</p>
<p class="area_10">◆胃全摘……噴門と幽門を含め胃全体を切除。</p>
<p class="area_10">リンパ節を切除することを「リンパ節郭清」といいます。胃の周囲のリンパ節は、胃に近いほうから、Ｄ1、Ｄ2、Ｄ3と分類されています。そして、がんの状態に応じて、次のような郭清が行われます。</p>
<p class="area_10">◆早期がん（粘膜に限局）……Ｄ1</p>
<p class="area_10">◆早期がん（粘膜下層に達する）……Ｄ1＋</p>
<p class="area_10">◆進行がん……Ｄ2</p>
<p class="area_10">がんのできている部位と深達度によって、病変部を確実に切除し、必要なリンパ節を郭清するためには、どのような手術が必要になるかが決まってきます。</p>
<p class="area_10">手術後は、１回に食べられる量が少なくなるため、食事の回数を増やす必要があります。その生活に慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえば、あまり困ることはありません。多くの人が、３回の食事と間食という形にして、通常の生活を送っています。</p>
<p class="area_10">手術後の生活への影響は、手術の種類によってかなり差があります。手術の影響が最も少ないのは幽門側胃切除です。胃全摘に比べれば１回に食べられる量も多く、噴門が残るため、食道への逆流も心配ありません。</p>
<p class="area_10">噴門側胃切除は、胃はかなり残りますが、幽門があるために胃の内容物が出て行きにくくなります。胃の運動が弱くなるため、送り出す力が不足してしまうのです。</p>
<p class="area_10">最も影響が大きいのは胃全摘です。食べられる量が少なく、すぐに腸に送られるため、少しずつしか食べられません。</p>
<p class="area_10">どの手術でも、手術後は一時的に体重が減りますが、胃切除なら半年ほどで、胃全摘も１年ほどで、体重が戻ってきます。多くの人が、標準体重までは戻すことができます。</p>
<p class="area_10">手術後の食生活で特に重要なのは、ゆっくり食べること（１食に30分以上）と、規則正しく食事をすることです。社会復帰する場合には、その環境を整えることが大切です。それさえ守ることができれば、できない仕事はないと考えていいでしょう。</p>
</div>
<h2>早期がんで手術なら、腹腔鏡手術が可能</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
腹部を数カ所小さく切開し、そこから腹腔鏡（腹腔内を見るための内視鏡）と手術器具を入れて行う手術が腹腔鏡手術です。早期がんが対象となります。これは、Ｄ1かＤ1＋のリンパ節郭清なら、腹腔鏡手術でも確実に行えると考えられているからです。胃の切除範囲には制限がなく、胃全摘でも行えます。</p>
<p class="area_10">切開部位が小さいため、手術後数日間の痛みが軽いのが特徴です。そのため、痛みによって起こりやすい肺炎などの合併症も減ります。痛みがあると深い呼吸ができず、痰を出せないため、肺炎が起きやすいのです。</p>
<p class="area_10">入院期間は、通常の手術より１～２日短い程度です。胃を切除してつなぐのは通常の手術と同じなので、回復にかかる期間はあまり変わりません。</p>
</div>
<h2>Ⅱ期とⅢ期なら術後の補助化学療法が必要</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
手術後の５年生存率は、Ⅰａ期なら95％、Ⅰｂ期なら88％と高いのですが、Ⅱ期だと70～80％程度、Ⅲ期だと30～50％程度に低下してしまいます。そこで、Ⅱ期とⅢ期の場合、再発を防ぐための術後補助化学療法が行われます。Ｓ-１を１年間内服するのが標準治療です。</p>
<p class="area_10">Ⅲ期に対しては、より強い補助化学療法を行うことで、再発予防効果を向上させられるのではないかと考えられています。そのための臨床試験が進められています。</p>
<p class="area_10">また、手術前に行う術前化学療法の臨床試験も行われています。遠隔転移はないが、かなり進んでいる場合、まず抗がん剤で治療してから手術を行うのです。それが本当によいかどうか、まだ明確な答えは出ていませんが、今後、特にⅢ期に対しては、この方法が広く行われるようになる可能性があります。</p>
</div>
<h2>手術できない進行再発がんは抗がん剤で治療</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
手術の適応とならない進行がんや、手術後に再発したがんに対しては、全身状態が良好ならば化学療法が行われます。がんを縮小させることで症状を改善したり、生存期間を延長したりするのが目的です。</p>
<p class="area_10">第１選択とされているのは、「Ｓ-１＋シスプラチン」の併用療法です。この治療の効果がなくなった場合、２次治療、３次治療では、タキサン系抗がん剤（ドセタキセル、パクリタキセル）、イリノテカンなどが、併用や単剤で使用されます。最終的に、５-ＦＵ系（Ｓ-１、カペシタビン）、プラチナ系（シスプラチン、オキサリプラチン）、タキサン系、イリノテカンなどの抗がん剤を、うまく組み合わせて使うとよいとされています。</p>
<p class="area_10">また、分子標的薬のトラスツズマブが使用できる場合があります。がん細胞を調べてＨＥＲ２が陽性だった場合、この薬が効く可能性があるので、他の抗がん剤と併用で用いられます。</p>
<p>手術不能進行再発胃がんは、何も治療しなければ生存期間は６カ月程度ですが、化学療法をしっかり行うことで、16～18カ月に延ばすことができます。副作用をうまくコントロールし、なるべくＱＯＬを低下させずに治療を継続できるとよいでしょう。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>胃がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/gastric-cancer/cancer_203" class="fade">1.胃がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/gastric-cancer/cancer_212" class="fade">2.胃がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/gastric-cancer/cancer_993" class="fade">3.胃がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がん闘病に必要な食事と栄養　-12-　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 00:41:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食事と栄養]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[アポトーシス]]></category>
		<category><![CDATA[白血病]]></category>
		<category><![CDATA[口腔がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
		<category><![CDATA[皮膚がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[前立腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん闘病に必要な食事と栄養 第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。 緑茶でがん細胞を抑 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<h1>第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="txt">
がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。
</div>
</div>
<div class="entry">
<h2>緑茶でがん細胞を抑制</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
ちょっと一息ティータイム、みなさんは毎日どのようなお茶の種類を何杯くらいお飲みになっていますか。緑茶、ウーロン茶、紅茶、ジャスミン茶、蓮茶、ハーブティー、柿の葉茶、麦茶、ほうじ茶、甜茶、蕎麦茶、黒豆茶などなど。</p>
<p class="area_10">この他にも、たくさんの種類がありますね。その味も相当な種類があり、みなさんそれぞれ好きな味をそのときの気分で選んで飲まれていることでしょう。</p>
<p class="area_10">これらのお茶の成分は、それぞれにいろいろな効能効果があります。最近では、お茶だけでなく食品は、その成分の効能効果も分子レベルまでわかるようになり健康維持、病気予防そして、病気治療にまでその成分が役に立っています。</p>
<p class="area_10">以前は、食品の成分は、３大栄養素（炭水化物、脂質、たんぱく質）、5大栄養素（３大栄養素＋ビタミン＋ミネラル）、７大栄養素（5大栄養素＋水、食物繊維）までが主流でしたが、現在はファイトケミカルという主に植物に含まれる機能性成分も評価されるようになりました。</p>
<p class="area_10">ファイトケミカルは栄養素ではありませんが、人体にとって抗酸化作用、免疫増強作用、がん抑制作用などを持ち健康維持、病気予防、病気治療に大きく関わってきています。</p>
<p class="area_10">今回は、このファイトケミカルのカテキンと言うポリフェノールが多い、私たち日本人にとって一番なじみのある緑茶について書いてみたいと思います。緑茶の成分が体にいいお話はみなさんもいろいろとご存知と思います。</p>
<p class="area_10">特に、がんの患者さんにも緑茶の成分が栄養療法の中に取り入れられています。私たち日本人には、緑茶が治療？　というのはピンとこないかもしれませんね。</p>
<p class="area_10">私たち日本人は、基本的に緑茶は飲むものと認識しています。海外で薬局を見て歩きますと、緑茶のサプリメントをよく目にします。緑茶はお茶として入れて飲む効果とお湯で抽出できない成分を食べることで得られる効果と両方持ち合わせています。</p>
<p class="area_10">まずは、緑茶中の有効成分カテキンです。このカテキンががん患者さんの栄養療法において評価されているのは、がんの発生や成長の抑制メカニズムに効果を発揮できるからです。</p>
<p class="area_10">カテキンのがん抑制メカニズムは、①発がん（遺伝子の突然変異）の抑制、②がん成長促進の抑制、③がん細胞アポトーシス（自滅死）の促進、④がん転移抑制、⑤がん組織での血管新生抑制などです。</p>
<p class="area_10">がんが成長していくときに、がん細胞によって新しい血管が形成されます。血管新生が、すべてのがんの成長に重要な必要条件なので、その新しい血管が形成されるところに対抗してくれる最もパワフルな成分の１つが緑茶のカテキンなのです。</p>
</p>
</div>
<h2>緑茶に含まれるエピガロカテキンガーレート（ＥＧＣＧ）の効能</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
特に、湿潤気候の地域で栽培された緑茶は、カテキンと呼ばれるポリフェノールが非常にたくさん含まれています。緑茶に含まれるカテキン類の一つにエピガロカテキンガーレート（ＥＧＣＧ）があります。</p>
<p class="area_10">ちなみに紅茶の場合は、つくられる過程で発酵が必要ですので、その間にカテキンは破壊されてしまいます。しかし、緑茶は発酵の過程を経ないので、多量のカテキンがあり、それ故に緑茶は変わらず緑のままなのです。</p>
<p class="area_10">２、３杯の緑茶を飲むだけで、ＥＧＣＧが血中に豊富になると言われています。それは、毛細血管によって体中の隅々まで広がっていきます。それらは、体中のすべての細胞を取り巻き栄養を与えます。</p>
<p class="area_10">ＥＧＣＧは、それぞれの細胞の表面に接着し、その作用は、がん細胞のような異質の細胞は周囲の組織に侵入するための特定のメカニズムがあり、ＥＧＣＧは、侵入が始まるとシグナルを発してレセプターをブロックするのではないかと言われています。</p>
<p class="area_10">そして、先ほども書きましたが、血管新生の形成を妨げ、血管新生がすべてのがんの発達の重要な必要条件であるので、この過程の抑制、ミクロの腫瘍の進行を防ぐためにカテキンは役立ってくれるでしょう。血管新生を抑制することは、腫瘍形成を抑制することも意味し、カテキンは、周囲の組織の通常の機能を危険にさらすことなく、潜在的な状態で効果が発揮されます。</p>
<p class="area_10">緑茶の効果を得ることの鍵は、カテキンを含む割合が最も高い緑茶の種類を選ぶことです。そして、私たちがすぐにでもできる一番いい方法は、毎日緑茶を飲むことです。それによってＥＧＣＧを定期的に摂れ、その血中濃度は、常に前がん細胞を攻撃するのに十分に高い血中濃度を維持できます。</p>
<p class="area_10">また、ＥＧＣＧは、血管新生を命じるレセプターもブロックすることができると言われています。そのため、ＥＧＣＧ分子によってブロックされたレセプターたちは、がん細胞が組織に炎症細胞の因子を侵入させ、腫瘍細胞を成長させるのに必要な新しい血管をつくることには、もはや応答することはできなくなります。</p>
</div>
<h2>緑茶を飲むがん患者に、実際に見られた効果</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
モントリオールにある分子医学研究所のチームは、いくつかのがん細胞で緑茶から分離されるＥＧＣＧの影響をテストしました。その報告は、彼らは注意深く観察し、白血病、乳がん、前立腺がん、腎がん、そして皮膚がんと口腔がんにおいて緑茶によるがん細胞への影響は、がん細胞の成長がゆっくりになったということです。</p>
<p class="area_10">また、緑茶は体の解毒にも働き、肝臓の機能を活性化し、体からより速くがんの毒素を排除することができます。</p>
<p class="area_10">マウスにおいては、乳がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がんなどにおいて、化学発がん性物質の抑制効果が見られました。</p>
<p class="area_10">その他の食品からもがん治療に効果のある栄養分子が、アジアの一般的な食事から見つかっており、そういった理由でＥＧＣＧの効果は未ださらに目をひきます。たとえば大豆ですが、ハーバードの栄養と代謝の研究所が示したことは、緑茶と大豆を別々に摂取したときより、一緒に摂取したときさらにがん細胞に対する効果を増すということが見られたとのことです。これは、前立腺がんと乳がんの両者で証明されました。</p>
<p class="area_10">これらのことから、研究者たちは、私たちの研究が示唆するのは、大豆のファイトケミカルと緑茶が一緒になると潜在的な食養生的な効果を発揮し、エストロゲン依存性の乳がんの進行を抑制するのでしょうと話しています。</p>
<p class="area_10">このような研究の結果報告などを聞きますと、私たち日本人は本来毎日緑茶を飲み、大豆そのものやたくさんの大豆製品を食べてきましたから、そのためホルモンに関係するがんは少なかったのでしょう。</p>
<p class="area_10">がんの病気自体は昔からある病気ですが、現代のような高率でがんが発症していなかったはずです。そして、がんの種類も発症割合が変わってきたことも事実です。食事の欧米化だけではなく、緑茶や大豆、大豆製品を摂る頻度も減ってしまったからでしょう。</p>
<p class="area_10">さて、もう１つ別の研究報告があります。日本国内で乳がんを発症し治療した緑茶を飲む方々に、「１日に何杯の緑茶を飲みますか？」と言う質問をしました。
</p>
<p class="area_10">この乳がんの患者さんたちは、他臓器に転移のない方に限りました。</p>
<p class="area_10">この質問に対しての答を２種類のグループに分けました。グループ分けは、毎日１杯飲むグループと３杯飲む２つのグループです。１日１杯の緑茶を飲む人たちより、毎日３杯飲む人たちのほうが再発57％と低かったと言うことを研究者たちは発見しました。</p>
<p class="area_10">また、前立腺がんの男性において、１日５杯の緑茶を飲むことはがんが50％進行がんのステージに進むリスクを減らしたという結果です。</p>
<p class="area_10">これらのことからも、緑茶の効果に注目すべきところはたくさんあります。<br />
世界中には、たとえばワインと同じように、たくさんのお茶があります。産地、品種、発酵程度などの差により、これらの、お茶のフレーバー（味）は、相当な種類があります。ですから、みなさんの好きな新しいフレーバーをいろいろと試してみてください。</p>
</div>
<h2>どのような緑茶を選んで飲めばよいか</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
緑茶についてもう少し触れてみたいと思います。緑茶と言えば、中国と日本の緑茶が有名ですね。中国と日本の緑茶には多くの異なったところがあり、そして、中国茶、日本茶はそれぞれ異なったいろいろな種類があります。</p>
<p class="area_10">そして、情報によりますと中国緑茶と日本緑茶では、日本の緑茶のほうがカテキン含有量が多いのだそうです。できればカテキンの少しでも多い緑茶を飲んでください。</p>
<p class="area_10">緑茶もティーバックなどで簡単に飲めるものも最近は出回っています。しかしながら、そのティーバックのお茶でこれまで述べてきたような、緑茶の素晴らしい効果を得ることは難しいのです。</p>
<p>ティーバックの中身は、葉を細かくしたもので、収穫されたお茶の残りカスのようなものなのです。お茶の本当の味は、ティーバックだけのクオリティーの低い製品だけを試すことでは、本当の緑茶には出会えないのです。</p>
<p class="area_10">私はお茶の専門家ではありませんが、ぜひ次のことを試してみてください。</p>
<p class="area_10">まずは、基本的なことですが、本物の茶葉を素敵な急須（ティーポット）で入れてください。ステンレス製の茶器は避けてください。お茶を入れるとき、カテキン分子を最大限に抽出するのには、８～10分かけることが良いそうです。</p>
<p class="area_10">入れたお茶は、素敵な湯のみ茶碗（カップ）で飲んでください。がんの予防効果を可能にしていく最適なカテキン量は、毎日３杯のお茶を飲むことです。</p>
<p class="area_10">そして、お茶を飲むときは、家族や友達と一緒に楽しみながら、または１人でリラックスできる時を楽しんでください。</p>
<p class="area_10">最後に、私はがん統合医療の中の栄養を中心に毎回話題にしてきています。毎日の食事はもちろんですが、治療レベルになりますとがんが発生、成長するメカニズムに対し分子レベルの栄養素でそれを抑制していくことです。画像に映ってくる前のミクロのがんも治療する時代になってきました。</p>
<p class="area_10">最近では、Circulating Tumor Cell（CTC）血中循環腫瘍細胞検査をすることで、画像に映し出される前のがんを早期発見できるようになりました。</p>
<p class="area_10">また、さらにこの検査は発見されたがん細胞には、治療するどんな薬や栄養素が効果あるか検査することができます。</p>
<p class="area_10">こういった検査により、単にがんのための栄養療法よりさらに上を行く、たとえば、「○がんのＡさんのためだけの……」というような、真の個人の栄養治療処方箋ができるわけです。</p>
</div>
<h1>半田えみ先生の記事一覧</h1>
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_751">第１３回　体に良しとされる適量の紫外線などによりビタミンDを取り入れ、がんの縮小を図る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754">第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_756">第１１回　がん３大治療に並ぶ「栄養療法」　普段の食事と生活習慣を工夫して改善していく</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_760">第１０回　人生を生かすも殺すも食次第　世界中で食の大切さを考え見直されている時代</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_763">第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_766">第８回　がん細胞の成長を遅らせるハーブとスパイス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_768">第７回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　栄養摂取に最適！果物と野菜とミキサーで作る「生ジュース」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_770">第６回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　オーガニック食材の摂取と解毒ダイエット</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_779">第５回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　がんと向き合うドクターと、患者の意識と価値観</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_781">第４回　病気治療の基本は食事と栄養である　乳がん・婦人科系の疾患とがん予防食</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_783">第３回　メンタル的な治療と「栄養」の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_786">第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_788">第１回　「油」の問題は欧米社会では国レベルで取り組んでいる</a></li>
</ul>
</div>
<h3>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3419">第７回 そこが知りたい オーソモレキュラー療法に基づいたがん治療</a></li>
</ul>
<p>
</div>
<h1>医療ライター宮西ナオ子の　がんに挑むサプリメント徹底リサーチ</h1>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4896">第8回 プロポリス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4782">第7回 フコイダン</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4565">第6回 霊芝</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4167">第5回 メシマコブ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3965">第4回 ハナビラタケ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3810">第3回 カバノアナタケ（チャーガ）</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3775">第2回 シイタケ菌糸体</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3592">第1回 アガリクス</a></li>
</ul>
</div>
<h2>食事と栄養に関するニュース</h2>
<div class="txt">
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition">がん闘病に必要な食事と栄養の最新ニュースや記事を掲載しています。</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">がんと免疫力改善成分（アガリクス、フコイダンなど）のエビデンス比較を掲載しています。</a></li>
</ul>
</div>

</div>
 </div><!--//attentionCategory-->

</ul>
 

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			</item>
		<item>
		<title>がん闘病に必要な食事と栄養　-9-　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_763</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 00:52:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食事と栄養]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力]]></category>
		<category><![CDATA[ホルモン療法]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん闘病に必要な食事と栄養 第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。 がん発症のカギはたんぱく質のレシピ「遺伝子 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<h1>第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="txt">
がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。
</div>
</div>
<div class="entry">
<h2>がん発症のカギはたんぱく質のレシピ「遺伝子」にある</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
つい先日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、遺伝性乳がんの発症リスクを減らすために両乳房切除術を受けたニュースが世界中を走りました。私もそのニュースを見たとき一女性としての感想は、思いきった決断をしたなあと感じました。</p>
<p class="area_10">私が同じ状況にあったら同じ選択肢をするでしょうか。乳がんは女性にとっては他人事ではないですよね。私は、一女性であることと同時にがん統合医療をする医師でもあり、もう少し幅広い選択肢の中から自分の選択をすることでしょう。</p>
<p class="area_10">両乳房を切除することで１００％乳がんの発症を食い止めることは不可能で、がん細胞のすべてを取り除くことはできません。世界中の女性たちの意見、専門家たちの意見それぞれあるでしょう。彼女は発がんを未然に防ぐいくつかの選択肢のひとつを選んだわけです。ただ、彼女がハリウッド女優であるため世界中への影響力はいろいろな面であると思います。</p>
<p class="area_10">乳がんに関しても、最近はがんの早期発見のレベルも以前からのような触診、画像診断や病理診断だけではなくなりました。遺伝子検査、ＣＴＣ（血液循環がん細胞）、免疫力検査、アミノインデックスがんリスク検査などが早期がん診断として日本でも受けられる時代になりました。</p>
<p class="area_10">これらの検査の結果で、自分がどのくらいがんを発症する確率が高いのか。また、すでにがんを発症した方、治療後の再発の可能性なども評価していくこともできるでしょう。これらの検査でがんの発症リスクが高くがんと戦う免疫力なども低い場合、できるだけがんの発症を回避するようその予防対策をしていくことが必要になります。</p>
<p class="area_10">今回、がん遺伝子検査によるがんの早期発見ということが話題になっていますが、がんと遺伝子について少し簡単に触れてみたいと思います。</p>
<p class="area_10">今日では、だんだんとがんの発症するしくみの理解がされるようになってきました。がんは私たちが長く生きることで必然的に生じる遺伝子の病気であるとわかってきました。そして、遺伝子が変化することによってあらゆるがんが発症することが、この数十年間の研究の成果で明らかになってきました。</p>
<p class="area_10">健康な体では、細胞の増殖は厳密にコントロールされていますが、細胞が異常に増殖して歯止めがかからなくなる現象をがんといいます。この細胞の増殖を厳密にコントロールしているのはたんぱく質で、このたんぱく質に何らかの異常が生じた場合、異常な増殖をすることになります。</p>
<p class="area_10">私たちの体は細胞約60兆個でできており、それぞれ遺伝子に記録された情報に従ってたんぱく質をつくり、このたんぱく質を利用して増殖をコントロールしながら生きていくのです。</p>
<p class="area_10">細胞がたんぱく質をつくるときは、その設計図のようなものであるレシピが必要です。そのレシピが遺伝子なのです。すなわち、たんぱく質の異常はそのレシピである遺伝子の異常といえ、がんは遺伝子の異常によって発症する病気ということになります。</p>
<p class="area_10">今では、すべてのがんに共通している発がんプロセスがほぼ分かっています。特に、細胞増殖のアクセルである遺伝子と細胞増殖のブレーキである抑制遺伝子の発見です。がん増殖遺伝子は約１００個、がん抑制遺伝子は約20個発見されているとのことです。</p>
<p class="area_10">これらの遺伝子に変異が起こることで、細胞がいつまでも増殖を続け不死身のがん細胞へ変身するのです。〝がん発症のカギは遺伝子である〟のです。</p>
<p class="area_10">現在がん遺伝子検査は、遺伝子に生まれつき病的変異がある遺伝子検査と後天的に変化している現在の遺伝子状態も調べられます。</p>
<p class="area_10">画像に写ってくる前に自分の状態を検査できるレベルになったのは画期的なことだと思います。それも採血で調べられる手軽さも負担にはならないでしょう。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>がん発症に関わる炎症を防ぐための栄養的なアプローチ</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">さて、実際遺伝子検査をしてその結果に対して、その後の予防や治療の選択を考えていかなければなりません。</p>
<p class="area_10">この予防対策のひとつとして、ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーさんは遺伝性乳がんの遺伝子があることで、乳房切除術を選択したわけです。乳房切除術だけでは１００％発症を止めることはできません。私はやはりそれと同時にライフスタイルを整え、栄養的なアプローチも必要と考えています。</p>
<p class="area_10">ここからは、乳がんの栄養的アプローチの仕方を皆さんにお伝えしていきたいと思います。</p>
<p class="area_10">乳がんには、予防、治療、経過観察、再発、ターミナルなどのそれぞれの異なった状況があります。それぞれの時期によって栄養状態は違い、食事や栄養素の補給も異なります。しかし、どの状況においても栄養指導は一律であり、日本ではまだまだものすごく漠然とした栄養指導しか行われていないのが現実でしょう。</p>
<p class="area_10">治療をしている間でも、手術前後、化学療法、放射線治療、ホルモン療法をしている状況では、それぞれ体の状態は乳がんそのものとは別に治療による影響をかなり受けダメージも多いはずです。治療をしているのにダメージも大きいと言いますと皆さんは不思議に思われるかもしれませんが、治療の有効性と表裏一体でダメージも大きいのです。</p>
<p class="area_10">それぞれの治療経過、再発、ターミナルステージとありますが、今回は予防の段階に触れてみます。がん予防の大切なところは、まず免疫力を高めておくことに始まり、活性酸素の発生をできるだけ抑える抗酸化作用のある食材を摂ることです。</p>
<p class="area_10">がんの発症に炎症が関わることもわかってきており、それを抑えるためω３脂肪酸を積極的に取り入れていくことも大切です。また、乳がんの発症は女性ホルモンと密接に関係していますので、その部分も気をつけて食事に取り入れていかなければなりません。これらの中でも、免疫強化や抗酸化ということは比較的皆さんご存知の方が多いと思います。</p>
<p class="area_10">がんと炎症の関わりは皆さんに知られているでしょうか。炎症と言えば一般的に皮膚などに傷があってそこが治っていく過程で赤く腫れる、熱が出る、痛みがあるなどの症状を言いますが、これは内臓でも起こるのです。</p>
<p class="area_10">内臓で炎症が長く続くとがんになりやすいのです。ウイルス性肝炎が慢性肝炎になると肝がんになりやすい、潰瘍性大腸炎の人はそうでない人に比べて４倍以上も大腸がんになりやすい、という報告があります。胃のピロリ菌感染症もそうで、長く感染し炎症が続きますと胃がんの発症率が上がります。
</p>
<p class="area_10">これらの炎症を抑える栄養学的な素材は魚油や亜麻仁油などに多く含まれるω３脂肪酸です。必須脂肪酸ω６／ω３のバランスを重要視した摂取が大切なのです。</p>
<p class="area_10">さらに、乳がんについての報告では、米国人のように魚油摂取量が少ないと炎症性の指標は下がりにくく、日本人のように魚油摂取量が多いと、リノール酸（ω６）を減らすことによって炎症性の指標は効果的に下がります。</p>
<p class="area_10">実際にデータとして、魚油摂取の多い場合は乳がんが有意に少なく、魚油摂取の少ない場合はリノール酸（ω６）摂取量が多いほど進行型乳がんの発症率が上がっているとのことです。<br />
炎症性を抑えるには、リノール酸（ω６）を減らすと同時に、ω３系の脂肪酸の摂取を増やすことが重要になります。この両者ががん発症と関わってきます。</p>
<p class="area_10">また、日本の疫学調査でも、魚油（ＥＰＡ+ＤＨＡ）の摂取量が多いほど乳がん発症率は低いと示されています。</p>
</div>
<h2>ω３が豊富なオイルを使ったソースレシピ</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">最後にω３豊富なオイル（ω３とω６がバランスよく配合されたオイルを使用）を使ったソースレシピをご紹介します。いろいろなソースをアレンジをきかせてお食事に取り入れてみてください。レシピに書かれるオイルはすべて前述しましたω３とω６のバランスよい配合のオイルです。</p>
<p class="area_10">①ガーリックオイル<br />
４～７片のガーリックのみじん切り<br />
オイル　１カップ<br />
材料をガラス容器に入れ、冷蔵庫で１週間または冷凍庫で１カ月保存可能。</p>
<p class="area_10">②バジルオイル<br />
新鮮なバジルの葉　２カップ半<br />
オイル　１カップ<br />
バジル葉をお湯で15秒ボイルし、すぐに氷水に浸す。葉を切って水気を取りオイルと一緒に２、３分ブレンダーにかけ、８～12時間冷蔵庫に入れる。<br />
その後、清潔なガーゼなどで漉し洗浄したガラスボトルに入れる。冷蔵庫で１週間、冷凍庫で１カ月保存可能。</p>
<p class="area_10">③カリーオイル<br />
アーモンドオイル　１／２カップ<br />
クミンシード　１ティースプーン<br />
スティックシナモン　１本<br />
丸ごとコリアンダーシード　１ティースプーン<br />
ベイリーフ　２枚<br />
エシャロット（カット）　２ティースプーン<br />
皮をむいたジンジャーのみじん切り　２テーブルスプーン<br />
みじん切りしたガーリック　１テーブルスプーン<br />
カレーパウダー　３テーブルスプーン<br />
岩塩　１ティースプーン<br />
オイル　１カップ<br />
小さなお鍋にアーモンドオイルを入れ、クミン、コリアンダーシード、シナモンスティックを加えごく弱火で香りが出るまで温める。<br />
これにエシャロット、ジンジャー、ガーリックを加え２分ぐらいかき混ぜる。<br />
カレーパウダーと塩も加え滑らかになるまで混ぜる。<br />
決して具材が茶色に変化するほど熱を加えてはいけない。冷ました後オイルを加え８～12時間冷蔵庫へ入れ、きれいなガーゼで漉し洗浄したガラスボトルに入れ冷蔵庫で１週間、冷凍庫で１カ月保存可能。</p>
<p class="area_10">④ハーブオイル<br />
１カップのクレソン、１／２のチャイブ、１／２のフレッシュパセリ、１／４フレッッシュタラゴン、１カップのオイル<br />
それぞれのハーブは15秒間熱湯でボイルする。水気を取ってオイルと一緒にブレンダーかミキサーで２分ほど撹拌する。この後は、８～12時間冷蔵庫に入れる。</p>
<p class="area_10">⑤ローストしたペッパーオイル<br />
ローストした２個の赤ピーマン（パプリカ）<br />
岩塩　１／２<br />
テーブルスプーン<br />
オイル　１カップ<br />
高スピードのブレンダーで滑らかになるまで赤ピーマンと塩をブレンドし、オイルを入れさらに１分ほど混ぜる。この後は、８～12時間冷蔵庫に入れる。</p>
<p class="area_10">⑥ローズマリーオイル<br />
フレッシュローズマリー　１カップ<br />
オイル　１カップ<br />
岩塩　１／２ティースプーン<br />
ローズマリーは15秒熱湯にさらし、直ちに氷水に移し、水気を切る。材料をすべて２、３分ブレンダーにかける。この後は、８～12時間冷蔵庫に入れる。</p>
<p class="area_10">このバランスの良いオイルは１日30ccぐらい摂ることをお勧めします。何種類かアレンジオイルを作り、いろいろ楽しんでください。</p>
</div>
</div>
<h1>半田えみ先生の記事一覧</h1>
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_751">第１３回　体に良しとされる適量の紫外線などによりビタミンDを取り入れ、がんの縮小を図る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754">第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_756">第１１回　がん３大治療に並ぶ「栄養療法」　普段の食事と生活習慣を工夫して改善していく</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_760">第１０回　人生を生かすも殺すも食次第　世界中で食の大切さを考え見直されている時代</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_763">第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_766">第８回　がん細胞の成長を遅らせるハーブとスパイス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_768">第７回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　栄養摂取に最適！果物と野菜とミキサーで作る「生ジュース」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_770">第６回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　オーガニック食材の摂取と解毒ダイエット</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_779">第５回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　がんと向き合うドクターと、患者の意識と価値観</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_781">第４回　病気治療の基本は食事と栄養である　乳がん・婦人科系の疾患とがん予防食</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_783">第３回　メンタル的な治療と「栄養」の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_786">第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_788">第１回　「油」の問題は欧米社会では国レベルで取り組んでいる</a></li>
</ul>
</div>
<h3>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3419">第７回 そこが知りたい オーソモレキュラー療法に基づいたがん治療</a></li>
</ul>
<p>
</div>
<h1>医療ライター宮西ナオ子の　がんに挑むサプリメント徹底リサーチ</h1>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4896">第8回 プロポリス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4782">第7回 フコイダン</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4565">第6回 霊芝</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4167">第5回 メシマコブ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3965">第4回 ハナビラタケ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3810">第3回 カバノアナタケ（チャーガ）</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3775">第2回 シイタケ菌糸体</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3592">第1回 アガリクス</a></li>
</ul>
</div>
<h2>食事と栄養に関するニュース</h2>
<div class="txt">
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition">がん闘病に必要な食事と栄養の最新ニュースや記事を掲載しています。</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">がんと免疫力改善成分（アガリクス、フコイダンなど）のエビデンス比較を掲載しています。</a></li>
</ul>
</div>

</div>
 </div><!--//attentionCategory-->

</ul>
 

]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方（第１回 ）がん温熱療法 ハイパーサーミア「サーモトロンRF−8」</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_2756</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 13 Feb 2018 00:00:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[がんとのやさしい付き合い方]]></category>
		<category><![CDATA[スキルス]]></category>
		<category><![CDATA[舌がん]]></category>
		<category><![CDATA[直腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[抗がん剤]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力]]></category>
		<category><![CDATA[副作用]]></category>
		<category><![CDATA[卵巣がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[前立腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[山田邦子のがんとのやさしい付き合い方（第１回 ） がん温熱療法 ハイパーサーミア「サーモトロンRF−8」 がん罹患者「５年生存率」が50％を超える今、患者さんのＱＯＬ（生活の質）をいかに維持していくかが重要になっています [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方（第１回 ）<br />
がん温熱療法 ハイパーサーミア「サーモトロンRF−8」</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="author">
<p>がん罹患者「５年生存率」が50％を超える今、患者さんのＱＯＬ（生活の質）をいかに維持していくかが重要になっています。患者さんにやさしい治療が必要とされ、社会復帰へのサポートも非常に重要なテーマとなってきました。本連載では、ご自身も乳がんを経験された人気タレントであり女優の山田邦子さんがインタビュアーとなり、がん患者さんが安心して治療に臨める情報を発信していきます。</p>
<p>第１回目はハイパーサーミア（がん温熱療法）装置「サーモトロンＲＦ – ８」、改良型電磁波加温装置「ＡＳＫＩ ＲＦ–８」を開発した、元株式会社山本ビニター専務取締役、現株式会社ピー・エイチ・ジェイ取締役最高技術部長・山本　五郎（いつお）氏にお話を伺いました。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_01.jpg" border="0" alt="ハイパーサーミア「サーモトロンRF−8」を開発した 山本五郎氏" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
構成●宮西ナオ子<br />
撮影●早坂 明</div>
</div>
<h2>科学技術庁の援助を受け研究・開発に着手したサーモトロンRF-8</h2>
<div class="txt">
<p>山田<br />
　こんにちは。山本さんはがんの温熱療法として最も信頼度の高いハイパーサーミア（がん温熱療法）装置を開発されてきたということですが、これまでどのくらいの期間、研究を続けてこられたのですか？</p>
<p>山本<br />
　年齢がわかってしまいますな。この仕事を手掛けたのは40歳のときで、今から40年前です。当時、京都大学の医学部長が東京の某大手企業から依頼されたのがきっかけです。すでにヨーロッパでは、がんの温熱治療に注目しているという情報を得、機械を開発するようにいわれたのです。私は医学の分野の奥深さもわかっていなかったので安請け合いしてしまいました（笑）。そして科学技術庁（現在の科学技術省）の援助を受けて研究を始めたのです。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_03.jpg" border="0" alt="インタビューは9月13日（水）、山田さんの所属する太田プロダクション第1 会議室において行われた" class="sp100"></p>
<p class="quot">インタビューは9月13日（水）、山田さんの所属する太田プロダクション第1会議室において行われた</p>
<p>山田<br />
　それは素晴らしいですね。このタイミングで山本さんの人生が変わったわけですね。<br />
実は私も2007年に乳がんになり、人生が大きく変わりました。自分が今、こうして健康に関する話をしているなんて、信じられないくらいです。何しろそれまでは元気印でした。それなのに初めて罹った病気ががんだったのですから驚きました。ショックでしたよ。でも治療する段階で、たくさんの乳がん患者さんたちとお目にかかりました。みなさん、明るい方たちばかりでした。困難を乗り越えて、何かをつかんだ方の笑顔は輝いています。今でも毎年、ピンクリボン月間の10月になると初めて会合に出たときのことを思い出します。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_04.jpg" border="0" alt="NHK の「好きなタレント調査」で8年連続1位を記録した山田邦子さん。2007年、乳がんになり手術をする。以後、「がん」についての講演などを精力的に行い、2008年には〝がん撲滅〟を目指す芸能人チャリティ組織「スター混声合唱団」を結成し団長を務めた。2008年〜2010年には厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」メンバーとして活躍" class="sp100"></p>
<p class="quot">NHK の「好きなタレント調査」で8年連続1位を記録した山田邦子さん。2007年、乳がんになり手術をする。以後、「がん」についての講演などを精力的に行い、2008年には〝がん撲滅〟を目指す芸能人チャリティ組織「スター混声合唱団」を結成し団長を務めた。2008年〜2010年には厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」メンバーとして活躍</p>
<p>山本<br />
　10年経過したらもう大丈夫ですよ。</p>
<p>山田<br />
　ありがとうございます。もう9年も経過しましたから、大丈夫とは思いますが、がんはいつになっても再発したり、転移したりしますから、やはり気になり、主治医の指導の下、検診を続けています。</p>
<p>山本<br />
　私もかつて前立腺がんになったことがありますよ。でも今は、こんなに元気で仕事に励んでいますからね。</p>
</div>
<h2>温熱療法のメカニズム―変位電流を流し細胞を活性化し病気を修復</h2>
<div class="txt">
<p>山田<br />
　それでは山本さんの開発された機械、ハイパーサーミアについておうかがいします。まず、その特徴について教えてください。</p>
<p>山本<br />
　わかりやすく言うと、がん細胞が熱に弱いということを利用した「加温によるがん治療」装置です。8MHz（メガヘルツ）という高周波を照射することで、身体の内部、特にがん組織にジュール熱を発生させ身体を温めます。仰向けに寝ていただき、40分から45分の間、温熱するのです。</p>
<p>山田<br />
　原理は温めるだけなのですか？</p>
<p>山本<br />
　熱だけではなく、電流効果も入っています。高周波という電流ですが、これは一般的にはラジオや無線通信などに使われています。高周波の応用技術では、工業的にも使い道があるので、もともと私は違う方面で活用することを研究していたのです。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_05.jpg" border="0" alt="がんの高周波ハイパーサーミア装置は1985年、京都大学の菅原努名誉教授（故人）と機械メーカーである山本ビニター専務取締役・山本五郎氏により共同で開発された。1990年になり電磁波温熱療法「サーモトロンRF-8」は放射線療法と併用のもと、健康保険の適用となった。（同機器により改善した症例を示しながらインタビューに応じる山本氏）" class="sp100"></p>
<p class="quot">がんの高周波ハイパーサーミア装置は1985年、京都大学の菅原努名誉教授（故人）と機械メーカーである山本ビニター専務取締役・山本五郎氏により共同で開発された。1990 年になり電磁波温熱療法「サーモトロンRF-8」は放射線療法と併用のもと、健康保険の適用となった。（同機器により改善した症例を示しながらインタビューに応じる山本氏）</p>
<p>山田<br />
　高周波をどのように使うのですか？</p>
<p>山本<br />
　高周波で変位電流を流します。電気は金属にしか流れませんね。でもプラスチックなどにも流れるのが変位電流なのです。その変位電流を使ってがんに働きかけます。</p>
<p>山田<br />
　なるほど。それでがん細胞をアタックできるわけですね。</p>
<p>山本<br />
　がん細胞はもとより、正常細胞も健全になります。少し専門的になってしまいますが、細胞には分子があります。その分子は電子でつくられ活動しています。ところが疲労や加齢などで、その電子の力が弱まることがあります。例を挙げるとすれば、懐中電灯に入っている乾電池のバッテリーが減ったら暗くなってきますね。人間の身体もバッテリーとしての電子の働きが鈍ってくると、がんはもとより、さまざまな病気になりやすくなります。ここに変位電流をかけると電子や細胞が活性化し病気を修復していくわけです。</p>
<p>山田<br />
　熱を加え体温が上がるので治癒につながるというダブル効果があるわけですね。がん細胞は42・5度で死滅するといわれますよね。</p>
<p>山本<br />
　さすがですな。その通りです。</p>
</div>
<h2>治療中のＱＯＬ（生活の質）に与える影響</h2>
<div class="txt">
<p>山田<br />
　今までがん細胞をアタックすると、周囲の細胞まで影響を受けていましたね。私は手術でがん細胞は切除しましたが、３つもがんがありましたので、目に見えないところまで叩きましょうといわれ、術後、放射線治療をしました。４方向から照射するわけですが、どうしても少しだけ臓器にかかる部分があり、副作用があるかもしれないという説明をいやというほど受けてから、納得して治療を受けたのです。幸いにして副作用はなかったですが、この機械を使う場合の副作用はないのですか？</p>
<p>山本<br />
　ありませんし、むしろＱＯＬ（生活の質）を向上させますよ。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/01/live_long_01_06.jpg" border="0" alt="ガーデンクリニック中町に導入された「サーモトロンRF-8」の改良型電磁波加温装置「ASKI RF-8」（撮影：関 朝之）" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/01/live_long_01_07.jpg" border="0" alt="「ASKI RF-8」は、高周波マイルドハイパーサーミア治療技術と高周波ハイパーサーミア治療技術の２通りを行うことができる（資料提供：株式会社 ピー・エイチ・ジェイ）" class="sp100"></p>
<p>山田<br />
　えっ。それは福音ですね。この機械で期待できる効能を教えてください。</p>
<p>山本　まず免疫機能を向上させます。次にがん組織へ薬剤を取り込むのを増加させます。また抗がん剤、放射線治療の効果を増強し、がん細胞を壊死させる働きがあります。さらにはがんによる痛みの緩和、食欲の増進、体力の回復などというようにＱＯＬが向上します。もちろん初期でも末期でも、がんの種類やステージにかかわらずに使えます。</p>
<p>山田<br />
　いいことばかりですね。特に免疫のことは今、ブームになっていますので詳しく知りたいです。明るく、ほがらかで、にこにこしている人、声が大きい人は免疫力が高いといわれていますので、私自身もそのように心がけています（笑）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_08.jpg" border="0" alt="2007年に乳がんになり「人生が大きく変わった」という山田さん。患者さんは「みなさん、明るい方たちばかりでした。困難を乗り越えて、何かをつかんだ方の笑顔は輝いています」" class="sp100"></p>
<p class="quot">2007年に乳がんになり「人生が大きく変わった」という山田さん。患者さんは「みなさん、明るい方たちばかりでした。困難を乗り越えて、何かをつかんだ方の笑顔は輝いています」</p>
<p>山本<br />
　そうですね。どんな人でもがん細胞は常に生まれる可能性があります。しかし免疫力が活性していれば、がんの成長をとめられます。私の機械の宣伝になり恐縮ですが、免疫力が画期的に上がることはデータで確認されています。血液検査から見ても、免疫を上げるＮＫ（ナチュラルキラー）細胞と樹状細胞の数値が上がっています。抗腫瘍作用や免疫増強作用の強いインターフェロンγもぐんと上がります。（表を指さしながら）毎日ハイパーサーミアをすると、リンパ球も上がっていきますね。でもやめたら下がります。一日おきにハイパーサーミアをすると、のこぎり状に上がったり下がったりしているのがわかりますね。</p>
<p>山田<br />
　（データを見て）本当に、はっきりとグラフに表れていますね。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/01/live_long_01_10.jpg" border="0" alt="ハイパーサーミアの特徴
使用方法：40 ～ 45 分間加温／ 1 回
費用：90,000円／月（健康保険診療の場合）
治療効果：免疫力の向上、抗がん剤・放射線の治療効果の増強副作用特になしやさしい（QOL）
ポイント：がんによる痛みの緩和、食欲の増進、体力の回復など
対象ステージ：がん種に関わらず使用可能" class="sp100"></p>
<p>山本<br />
　もうひとつの特徴はハイパーサーミアで血流が上がると、投薬された薬が有効に働くことです。細胞内への薬の取り込みが6倍くらい増えるために抗がん剤を5分の１から3分の１くらい減らすことが可能になります。</p>
<p>山田<br />
　へえぇ。それはすごい。抗がん剤の量が減るのは嬉しいですね。</p>
<p>山本<br />
　術前に治療して、がん組織を小さくしてから手術することも考えられます。たとえば直腸がんの場合は、腫瘍が大きければ肛門まで切除しなくてはなりません。でもこの機械で腫瘍を小さくしてから手術をすれば肛門を温存できる可能性も出てくるわけですね。</p>
<p>山田<br />
　希望が持てますね。乳がんでも、かつては疑わしいところは全部とりました。私の祖母も乳がんでしたが、全摘でした。それが当時の最前線治療だったのです。</p>
<p>山本<br />
　今では全摘でも温存治療でも生存率は変わらないことがわかっているので、それならば残しておいたほうがよいといわれますね。そして、再発を防ぐのがよいと思います。<br />
ほかには舌がんの方がいました。手術は不可能ということで放射線治療をしました。2年が経過して再発。もう放射線はできないので、ハイパーサーミアで治療しました。その他にも、肺がんや胃がんのスキルスがん、卵巣がんの方など、さまざまながん種の方の治療に使われています。</p>
<p>山田<br />
　こうして写真を見ますと、本当に効果のほどがよくわかりますね。</p>
</div>
<h2>これからの温熱療法</h2>
<div class="txt">
<p>山本<br />
　とはいえ実際は、機械だけでがんが治るのではありません。ハイパーサーミアはがん組織を消したり、小さくしたりすることはできますが、長期生存を前提にすると、やはり腸から良くしなくてはならなりません。</p>
<p>山田<br />
　えっ？　腸ですか？</p>
<p>山本<br />
　そうです。まずは健康な腸にすること。そうでないと、結局、またがんを作りだしてしまうおそれがあるからです。特に便秘はよくない。たとえば世田谷にあるガーデンクリニック中町というクリニックでは食生活の指導とともにこの機械を使っており、健全な腸に調整しながら成績を上げた症例がいくつかあります。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_09.jpg" border="0" alt="対談を終えたあとで" class="sp100"></p>
<p class="quot">対談を終えたあとで</p>
<p>山田<br />
　そうですか。興味深いですね。腸との関係について、もう少し教えてください。</p>
<p>山本<br />
　血液は脊髄でつくられますが、その脊髄をつくる材料は腸でつくられます。腸で栄養をとり、健全な材料をつくり、血液で全身に送ります。ですから大切なのは日々の食事療法なのです。</p>
<p>山田<br />
　実は私、学生時代に国家試験を受けて栄養士の資格を持っています。病院実習もしています。ところが芸能界デビューしたら、毎日、早朝食から深夜食まで1年365日しかないのに、年間2000食のお弁当を食べていました。ありがたいことですが、吹き出物もできましたし、顔色も悪かったですね。</p>
<p>山本<br />
　いやあ。今は、ものすごくお綺麗ですよ。実際、テレビで見るより断然お美しい。</p>
<p>山田<br />
　ありがとうございます。<br />
今は食生活については十分に見直しています。フレッシュなお野菜やお豆腐、納豆、キノコ類などを食べるようにしています。そして2年前から農業を始めました。特にハマっているのがスイカです。スイカの白い部分にはシトルリンというアミノ酸が含まれているので、身体にもとてもよいですよ。今年は500個くらい収穫できたので20個くらいは食べ、そのほかは友達に送ったり、売ったりしました。販売金額の一部はチャリティとして寄付しました。</p>
<p>山本<br />
　それは素晴らしい。スイカの栽培は難しいのによく勉強されましたねえ。</p>
<p>山田<br />
　最後に山本さんのこれからの課題はありますか？</p>
<p>山本<br />
　がんは全身的な疾患ですから、次の学会ではがんを慢性疾患に変えようというテーマでディスカッションします。がん細胞を殺すことをあまり考えないで、がんが増殖しないように、進行、転移しないような治療を見直していこうというのが私たちのテーマです。</p>
<p>山田<br />
　がんと共存することですね。がんは誰にでもなりうる病気ですし、今は自分の生き方の選択によって治療方法を選べる時代になっていると思います。多くの方にとって役立つ大変貴重なお話をありがとうございました。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/02/live_long_01_00.jpg" border="0" alt="山田　邦子●やまだ・くにこ●
1960年東京生まれ。1981年芸能界デビュー。以後、司会・ドラマ・舞台・講演・執筆などマルチな才能を発揮、自身の名前が番組名につく冠番組を多数持つ。ＮＨＫ「好きなタレント調査」では8年連続第1位を記録した。2007年、健康番組出演がきっかけで乳がんが見つかり、手術をする。その後は「がん」についての講演なども精力的に行い、2008年には〝がん撲滅〟を目指す芸能人チャリティ組織「スター混声合唱団」を結成し団長を務めた。特技は三味線・イラスト・ウクレレ・ジュエリーデザインなど。栄養士の資格を持ち、趣味は釣り・リサイクル工芸・料理・プロレス観戦。将来の夢は農業に従事すること。沼津市観光大使、とかち観光大使、岩手県山田町復興ふるさと大使、北海道陸別町友好町民の会親善大使、東京都青少年名誉健全育成協力員。2008～2010年には厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」メンバーとなる。" class="sp100"></p>
<p class="quot">山田　邦子●やまだ・くにこ●<br />
1960年東京生まれ。1981年芸能界デビュー。以後、司会・ドラマ・舞台・講演・執筆などマルチな才能を発揮、自身の名前が番組名につく冠番組を多数持つ。ＮＨＫ「好きなタレント調査」では8年連続第1位を記録した。2007年、健康番組出演がきっかけで乳がんが見つかり、手術をする。その後は「がん」についての講演なども精力的に行い、2008年には〝がん撲滅〟を目指す芸能人チャリティ組織「スター混声合唱団」を結成し団長を務めた。特技は三味線・イラスト・ウクレレ・ジュエリーデザインなど。栄養士の資格を持ち、趣味は釣り・リサイクル工芸・料理・プロレス観戦。将来の夢は農業に従事すること。沼津市観光大使、とかち観光大使、岩手県山田町復興ふるさと大使、北海道陸別町友好町民の会親善大使、東京都青少年名誉健全育成協力員。2008～2010年には厚生労働省「がんに関する普及啓発懇談会」メンバーとなる。</p>
</div>
<h1 id="y_list">山田邦子のがんとのやさしい付き合い方</h1>
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_7013">第27回 そこが知りたい 「がんが再発しない人」に導くための自然治癒力（免疫力）を高める生活習慣とは？</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_6863">第26回 そこが知りたい 「ビタミンＤ」による、がん患 者さんの再発・死亡リスクの低減効果とは？</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_6812">第25回 そこが知りたい オプジーボなどのがん免疫療法　効く人・効かない人の特徴とは？</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_6675">第24回 そこが知りたい がんの治療効果を高める放射線ホルミシス療法</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_6478">第23回 そこが知りたい なぜ、ラジウム（ラドン） 温泉はがん患者に効果があるのか？</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5981">第22回 そこが知りたい 末期がんに挑む！「水素ガス免疫療法」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5817">第21回 そこが知りたい 放射線のがん治療効果を高める「増感放射線治療KORTUC（コータック）」とは？</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5695">第20回 そこが知りたい Ⅳ期がんも長期間の寛解状態に導く「がんをおとなしくさせる食事術」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5653">第19回 そこが知りたい　〝がん治療・再発予防〟のための「漢方薬と漢方に基づく食事療法」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5566">第18回 そこが知りたい　がん細胞だけを破壊！転移がんにも効果を示す光免疫療法「イルミノックス治療」の最前線</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5359">第17回 そこが知りたい　がん治療の効果を高める「免疫栄養ケトン食（療法）」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5176">第16回 そこが知りたい　副作用がほとんどない天然の「抗がん剤」　高濃度ビタミンＣ点滴療法</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_5011">第15回 そこが知りたい　抗がん剤の世界的権威が推奨する<br />
「がんを寄せ付けない野菜スープの力」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_4885">第14回 そこが知りたい　古くて新しい最先端のがん免疫治療薬『丸山ワクチン』</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_4786">第13回 そこが知りたい　ノーベル賞の〝オートファジー研究〟から生み出された<br />
がん再発予防のための食事術</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_4569">第12回 そこが知りたい　コロナ禍におけるがん患者の<br />
免疫力・体力をつくる在宅栄養・食事支援</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_4180">第11回 そこが知りたい　再発を防ぐための『がん免疫治療』の最前線</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_4020">第10回 そこが知りたい　20万人の命の声〟と医療者を繋げる「がん患者生活支援活動」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3840">第９回 そこが知りたい　南雲吉則医師の がんを寄せつけない「命の食事」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3602">第８回 そこが知りたい「がん免疫療法」<br />
初代厚生労働大臣、「免疫の力でがんを治す患者の会」会長・坂口　力氏に訊く</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3419">第７回 そこが知りたい オーソモレキュラー療法に基づいたがん治療</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3369">第６回 そこが知りたい日本最大級の NPO法人5years（ファイブイヤーズ）の活動と今後</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3213">第５回 東京ミッドタウンクリニックプレシジョン・メディシン Precision Medicine／精密医療</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3243">第４回 スヴェンソン そこが知りたい医療用ウィッグ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_2914">第３回 小林製薬 そこが知りたい「シイタケ菌糸体」<br />
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外見を整えることによって自分自身を取り戻すメーキャップ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_2756">第１回 がん温熱療法 ハイパーサーミア「サーモトロンRF−8」</a></li>
</ul>

</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
