宮西ナオ子のがんの生存率・再発率に関連する食事・栄養や、
サプリメント成分の研究比較 第3回肺がん
多目的コホート研究(JPHC研究)とは?
多目的コホート研究(JPHC研究)とは分析疫学の手法のひとつ。ある特定の疾患が起こる可能性のある要因を持ったグループ(対象集団/コホート)を決め、その要因や特性を持った群(曝露群)と持たない群(非曝露群)に分け、一定期間観察して、その原因や特性と疾患との関連性を明らかにし、健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究のことです。国立がん研究センター予防研究グループが全国11カ所の保健所と国立がん研究センターなどとの共同研究により、約10万人から生活習慣に関する情報を集め、長期にわたって生活習慣が疾病の発症に関連しているかどうか調査したものが、国立がん研究センター予防研究グループHPで公開されています。1990年に開始されたこの研究は、対象となった住民全体の8割を越える参加で約20年の追跡期間を費やしています。しかしこれまでの研究では解決しない部分も残されていることと、最近の研究や技術の進歩で、生活習慣病に役立ついろいろな情報が得られる可能性が出てきたため、20年ぶりに2020年4月1日より「次世代多目的コホート研究」が開始されています。
肺がんの発がんリスク
肺がんは、日本のがん死亡数の第1位であり、人口の高齢化とともに年々増加しています(2012年がん死亡率36万790人中、肺がん死亡率7万1540人)。
最大の原因はタバコといわれ男性70%、女性20%が「タバコ」を原因とする肺がんといわれます。また夫からの受動喫煙による非喫煙女性の肺がん(腺がん)の発生リスクは2倍となっています。
肺がん検診では、原則50 歳以上で1日の喫煙本数と喫煙年数をかけあわせたもの(喫煙指数*)が600以上の方を「高度危険群」としています。
喫煙指数 | 分類 |
400以上 | 肺がん 危険群 |
600以上 | 肺がん 高度危険群 |
1200以上 | 喉頭がん 高度危険群 |
* 喫煙指数
早期の肺がんでは、自覚症状はありません。症状が現れにくいからです。長引く咳・血痰の症状がある場合、かなり進行した例が多くなります。肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れにのって転移することもあります。転移しやすい場所はリンパ節、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎です。
「この症状があれば必ず肺がん」という症状はありません。症状がないうちに進行していることもあります。咳や痰、痰に血が混じる、発熱、息苦しさ、動悸、胸痛などがあげられますが、いずれも肺がん以外の呼吸器の病気にも見られる症状です。複数の症状が見られたり、長引いたりして気になった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
肺がんは、組織型によって、非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2つに大きく分けられます。
発生頻度が高いのは非小細胞肺がんで、腺がん、扁平(へんぺい)上皮がん、大細胞がんに分類されます。なかでももっとも多いのが腺がんで、一般には「肺腺がん」ともいいます。小細胞肺がんは、非小細胞肺がんと比べて増殖速度が速く、転移や再発をしやすい腫瘍です。
非小細胞肺がんと小細胞肺がんでは、治療方針が大きく異なるため、検査によって組織型を確認してから治療を開始します。
一方、栄養などに関して肺がんに対する確実な予防要因としては、野菜、果物の摂取が検討され、ほぼ確実な予防要因としてカロチノイド類が挙げられています。また予防要因の可能性のあるものとしてビタミンC、ビタミンE、セレニウムなどが挙げられており、リスク要因の可能性のあるものとして総脂肪、飽和(動物性)脂肪、コレステロール、アルコールなどが挙げられていますが、今回も、しっかりとしたエビデンスのある論文からご紹介したいと思います。いずれも喫煙の有無と密接に関連していることもわかりました。
リスクが低下する食べ物2件
肺がんリスクが低下する食べ物は、イソフラボンとアブラナ科の植物の2件が見つかったのでご紹介します。
研究素材/テーマ | 研究内容 | 結果 |
イソフラボン | アンケート調査の結果を用いて、イソフラボン(ゲニステイン)の1 日当たりの摂取量を算出してグループ分けを行い、 その後の肺がん発生率を比較した。 | 男性は、喫煙経験のない集団において、イソフラボン摂取により肺がんリスクが低下していた。イソフラボン摂取量が一番少ないグループと比べると一番多いグループでは、肺がんの発生率が57%低くなっていた。女性は、全体で見ても喫煙経験のない集団に限ってみても、肺がんリスクの推定値はイ ソフラボン摂取が増えるのに従い低下している傾向が見られたが、これは統計学的に有意な結果ではなかった。 |
アブラナ科野菜 | 食物摂取頻度質問票(FFQ)の回答を用い、8 項目のアブラナ科野菜(キャベツ、だいこん、こまつな、ブロッコリー、はくさい、チンゲンサイ、からしな、ふだんそう)より総アブラナ科野菜摂取量を推定し、それぞれ男女別の摂取量により4 つのグループに分け、最も少なかったグループと比較して、その他のグループで肺がんの罹患リスクについて調べた。 | アブラナ科野菜の摂取量が多い非喫煙者の男性は、肺がんリスクが51% 低くなっていた。また、過去喫煙者の男性でも肺がんリスクが41% 低くなることが明らかとなった。 |
表1 肺がんのリスクが低下する食べ物
イソフラボン
アンケート調査の結果を用いて、イソフラボン(ゲニステイン)の1日当たりの摂取量を算出したグループ分けを行い、 その後の肺がん発生率を比較した結果、男性は喫煙経験のない集団において、イソフラボン摂取により肺がんリスクが低下。イソフラボン摂取量が一番少ないグループと比べると一番多いグループでは、肺がんの発生率が57%低くなっていました。女性は全体で見ても喫煙経験のない集団に限ってみても、肺がんリスクの推定値はイソフラボン摂取が増えるに従い低下している傾向が見られました。
アブラナ科野菜
食物摂取頻度質問票(FFQ)の回答から8項目のアブラナ科野菜(キャベツ、だいこん、こまつな、ブロッコリー、はくさい、チンゲンサイ、からしな、ふだんそう)から総アブラナ科野菜摂取量を推定し、それぞれ男女別の摂取量により4つのグループに分け、最も少なかったグループと比較して、その他のグループで肺がんの罹患リスクについて調べた結果、アブラナ科野菜の摂取量が多い非喫煙者の男性は、肺がんリスクが51%低くなっていたことがわかりました。同時に過去喫煙者の男性でも肺がんリスクが41%低くなることが明らかとなりました。
リスクが高まる食べ物3件
一方では「リスクが高まる食べ物」については以下の3つが挙げられます。
研究素材/テーマ | 研究内容 | 結果 |
コーヒー | 研究開始時のアンケート回答からコーヒーの摂取頻度を、ほとんど飲まない、1 日1 杯以下、1 日1 〜2 杯、1 日3〜4 杯、1 日5 杯以上飲むという5つのグループに分け、グループ間での肺がんリスクを比較した。 | 男性の喫煙者(特にヘビースモーカー;喫煙指数20.0 以上)に限っては、コーヒー摂取頻度が高いほど、統計学的に有意な肺がんリスクの上昇が見られた。 |
肉類(男性) | 食事調査アンケートの結果を用いて、総赤肉(牛、豚、ロースハム、ウィンナー・ソーセージ、ベーコン、ランチョンミート缶詰、鶏レバー)・未加工赤肉(牛、豚、鶏レバー)・加工赤肉(ロースハム、ウィンナー・ソーセージ、ベーコン、ランチョンミート缶詰)・鶏肉・魚介類・飽和脂肪酸の摂取量を等分に4 つのグループに分け、最も少ないグループと比較して、その他のグループのその後の肺がんの罹患リスクについて調べた。 | 男性において、総赤肉、未加工赤肉の摂取量が多いグループでは、肺がん罹患リスクが高い傾向が見られた。一方、鶏肉、魚介類、飽和脂肪酸と肺がんの罹患リスクとの関連は見られなかった。 |
レチノール(男性) | アンケート調査の結果を用いて、食事からの抗酸化ビタミン摂取量を算出し、その後の肺がん罹患リスクを調べた。 | 喫煙習慣のある男性では、レチノール*1 の摂取量が少ないグループに比べて、多いグループにおいて肺がん罹患リスクの上昇が見られた。 |
表2 肺がんのリスクが高まる食べ物
*1 ビタミンA の別名
コーヒー
研究開始時のアンケート回答からコーヒーの摂取頻度を「ほとんど飲まない」、「1日1杯以下」、「1日1〜2杯」、「1日3〜4杯」、「1日5杯以上」飲むという5つのグループに分け、グループ間での肺がんリスクを比較した結果、男性の喫煙者(特にヘビースモーカー;喫煙指数20.0以上*)に限っては、コーヒー摂取頻度が高いほど、統計学的に有意な肺がんリスクの上昇が見られました。
* 喫煙指数19.9以下をライトスモーカー、20.0以上をヘビースモーカーと定義。
肉類(男性)
食事調査アンケートの結果を用いて、総赤肉(牛、豚、ロースハム、ウィンナー・ソーセージ、ベーコン、ランチョンミート缶詰、鶏レバー)、未加工赤肉(牛、豚、鶏レバー)、加工赤肉(ロースハム、ウィンナー・ソーセージ、ベーコン、ランチョンミート缶詰)、鶏肉、魚介類、飽和脂肪酸の摂取量を等分に4つのグループに分け、最も少ないグループと比較して、その他のグループのその後の肺がんの罹患リスクについて調べた結果、男性の総赤肉、未加工赤肉の摂取量が多いグループでは、肺がん罹患リスクが高い傾向が見られました。
一方、鶏肉、魚介類、飽和脂肪酸と肺がんの罹患リスクとの関連は見られませんでした。
レチノール(ビタミンAの別名) (男性)
アンケート調査の結果を用いて、食事からの抗酸化ビタミン摂取量を算出し、その後の肺がん罹患リスクを調べた結果、喫煙習慣のある男性では、レチノールの摂取量が少ないグループに比べて、多いグループにおいて肺がん罹患リスクの上昇が見られました。
●肺がんの生存率、再発率、死亡率
『がん生存者のための栄養と運動のガイドライン』(第4版)は、米国対がん協会が公表したガイドラインの書籍です。2011年以前に発表された論文であるため、該当食品を対象に追加調査を実施しました。肺がん患者を対象とした食事に関する論文は4件で、以下の通りです。
研究素材 /テーマ |
タイトル | 研究内容 | 結果 | 掲載誌/ 掲載年/ 国 |
果物、野菜、ジャガイモ | 果物と野菜の多量摂取は肺がんの生存率を高めるのか? | デンマークの前向きコホート研究「Diet,Cancer and Health」のデータを用い、肺がんと診断された患者353名の診断日から死亡日あるいは2004年3月11日までの追跡調査を行った。 | 果物と野菜*2 の多量摂取が肺がん患者の予後に好影響を与える可能性が示唆された。対照的に、ジャガイモの多量摂取は死亡リスクを増加させた。 | Lung Cancer 誌 2006年デンマーク |
ビタミンD | 循環25- ヒドロキシビタミンD レベルは早期の非小細胞肺がん患者の生存を予測する | 早期の非小細胞肺がん患者447 名を対象に、全生存期間(OS)および無再発生存期間(RFS)に対する循環25- ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)*3 レベルの結果を調査した。 | ビタミンD は、早期の非小細胞肺がん患者、特にIBIIB期の患者の生存率向上と関連する可能性がある。 | J Clin Oncol 誌 2007年米国 |
大豆 | 診断前の大豆食品摂取と女性の肺がん生存率 | Shanghai Women’s Health Study で特定された偶発的肺がんの女性444 名を対象に、登録時に診断前の大豆食品の摂取量を評価し、2 年後に大豆食品の摂取量と全生存期間との関連を評価した。 | 女性の肺がん患者において、診断前の大豆食品摂取が全生存率の高さと関連することが示唆された。 | J Clin Oncol 誌 2013年米国 |
アブラナ科野菜 | 中国人女性における診断前のアブラナ科野菜の摂取量と肺がん生存率 | 1997 年~ 2011年の追跡期間中にShanghai Women’s Health Study(SWHS)で特定された547 例の肺がん症例を対象に、登録時に食事摂取量を評価し、2~3年後に再評価した。 | 中国人女性において、診断前のアブラナ科野菜の摂取は肺がんの生存率向上と関連する。 | Sci Rep 誌 2015年中国 |
表3 肺がん患者を対象とした食事
*2 野菜の詳細は不明。
*3 ビタミンD が肝臓内で水素化され25- ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)に変換される。
肺がんを対象とした食事に関するPubmed 収載論文の検索条件 lung cancer / patients or diagnosis / 死亡率or 生存率or 再発率/該当の食べ物(2012 年以降)
果物と野菜の多量摂取は肺がんの生存率を高めるのか?(Lung Cancer誌 2006年 デンマーク)
デンマークの前向きコホート研究「Diet, Cancer and Health」のデータを用い、肺がんと診断された患者353名の診断日から死亡日あるいは2004年3月11日までの追跡調査を行った結果、果物と野菜の多量摂取が肺がん患者の予後に好影響を与える可能性が示唆されました。対照的に、ジャガイモの多量摂取は死亡リスクを増加させました。
循環25–ヒドロキシビタミンD レベルは早期の非小細胞肺がん患者の生存を予測する(J Clin Oncol誌 2007年 米国)
早期の非小細胞肺がん患者447名を対象に、全生存期間(OS)および無再発生存期間(RFS)に対する循環25– ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)レベルの結果を調査しました。(25– ヒドロキシビタミンDとはビタミンDが肝臓内で代謝されてできる物質。体内のビタミンD量の指標)結果、ビタミンDは、早期の非小細胞肺がん患者、特にⅠB – ⅡB期の患者の生存率向上と関連する可能性があることがわかりました。
診断前の大豆食品摂取と女性の肺がん生存率(J Clin Oncol誌 2013年 米国)
Shanghai Women’s Health Study で特定された偶発的肺がん女性444名を対象に、登録時に診断前の大豆食品の摂取量を評価し、2年後に大豆食品の摂取量と全生存期間との関連を評価した結果、女性の肺がん患者では大豆食品摂取が多いほど全生存率の高さと関連することが示唆されました。
中国人女性における診断前のアブラナ科野菜の摂取量と肺がん 生存率(Sci Rep誌 2015年 中国)
1997年~2011年の追跡期間中にShanghai Women’s Health Study(SWHS)で特定された547例の肺がん症例を対象に、登録時に食事摂取量を評価し、2~3年後に再評価した結果、中国人女性においてアブラナ科野菜の摂取は肺がんの生存率向上と関連することがわかりました。
肺がん患者を対象としたサプリメント成分に関する研究成果
Pubmed に掲載された論文(2005年以降)と研究情報のみのサイト(製品販売を含むサイトは除く)に掲載されている論文を調査した結果、肺がん患者を対象としたサプリメント成分の論文は3件でした。
研究素材/テーマ | タイトル | 研究内容 | 結果 | 掲載誌/ 掲載年/ 国 |
シイタケ菌糸体 | がん患者におけるシイタケ菌糸体抽出物配合顆粒のQOL 改善作用:多施設共同研究 | さまざまな治療背景を持つがん患者68名を対象に、各治療と並行してシイタケケ菌糸体を4 週間連日摂取した。 | シイタケ菌糸体を摂取したところQOLの改善を示した。 | 日本補完代替医療学会誌、2017 年 日本 |
シイタケ菌糸体 | がん免疫療法実施患者における、免疫向上・免疫抑制軽減・QOLに対する有用性報告 | がん免疫療法を実施中の患者10名を対象に、4週間は免疫細胞療法単独、次の4 週間はシイタケ菌糸体を併用した | シイタケ菌糸体を併用して摂取するとQOL および免疫能が改善する可能性がある。 | Gan To Kagaku Ry-oho誌,2012 年 日本 |
霊芝 | 進行肺がん患者の免疫機能に関する霊芝水溶物の効果 | 肺がん患者36 名を対象に、5.4g/ 日の霊芝から分離した多糖成分を12 週間投与した。 | NK活性などの免疫指標には優位な変化は見られなかった。 | J Med Food 誌2005 年 ニュージーランド |
表4 肺がんに関するサプリメント成分
肺がんを対象としたサプリメント成分に関するPubmed 収載論文の検索条件
agaricus blazei or lentinula edodes mycelia or Inonotusobliquus or Ganoderma lucidum or shark cartilage or Sparassis crispa or fucoidan or propolis/patient ancer
うち「肺がん」が含まれる論文を抽出(2005 年以降)
シイタケ菌糸体
「がん患者におけるシイタケ菌糸体抽出物配合顆粒のQOL改善作用:多施設共同研究」(日本補完代替医療学会誌、2017年 日本)さまざまな治療背景を持つがん患者68 名を対象に各治療と並行してシイタケ菌糸体を4週間連日摂取した結果、シイタケ菌糸体を摂取したところQOL(生活の質) の改善を示しました。
シイタケ菌糸体
「がん免疫療法実施患者における、免疫向上・免疫抑制軽減・Q O L に対する有用性報告」(Gan To Kagaku Ryoho 誌、2012年 日本)がん免疫療法を実施中の患者10名を対象に、4週間は免疫細胞療法単独、次の4週間はシイタケ菌糸体を併用した結果、シイタケ菌糸体を併用して摂取するとQOLおよび免疫能が改善する可能性があることがわかりました。
霊芝
「進行肺癌患者の免疫機能に関する霊芝水溶物の効果」(J Med Food 誌、2005年 ニュージーランド)肺がん患者36名を対象に5.4g/日の霊芝から分離した多糖成分を12週間投与した結果、NK活性などの免疫指標には優位な変化は見られませんでした。
総評
肺がんについてはタバコが大きな要因になることは顕著ですが、同時に喫煙者が食品を摂取するときにも大きな関係性を示すことがわかりました。とはいえイソフラボンとアブラナ科の野菜はたとえ喫煙者でもよい影響を与えるようです。これらの食品については、中国の論文などでも摂取量と生存率についての有用な結果が出ています。健康を目指す人も日ごろから積極的に摂取することで、がんの予防にもつながる可能性があります。
またコーヒーやビタミンAなどは喫煙者には有害になるようですから、今後の健康維持を考えたうえではもちろん、肺がんのリスクについてのみならず、その他の理由でも喫煙習慣はすぐに止めたほうがよいと感じます。
食品については果物と野菜の多量摂取が肺がんの予後に好影響を与えることがわかりましたが、じゃがいもの多量摂取は死亡のリスクを増加させたというので、気を付けたいもの。サプリメント成分については、シイタケ菌糸体が2件の論文からQOLの改善や免疫能について有効性を検証されているのも印象的でした。
宮西ナオ子(みやにし・なおこ)
上智大学ポルトガル語学科卒業。生き方研究家・ライター・エッセイスト・女性能楽研究家・博士(総合社会文化)。著書に『朝2時間早く起きれば人生が変わる』『眠る前の7分間』『一週一菜の奇跡』『和ごころのある暮らし』など多数。2014年「東久邇宮文化褒賞」受賞。
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