ライフライン21 2018年1月発売 28号

特集 がんの免疫療法
2018年01月30日発行!定価1,143円+税

特集

がんの免疫療法

個別化医療に向けて本格化するゲノム研究
 ―免疫療法は科学的であり、がん治療の新たな 可能性を開く先端医療である
中村祐輔(シカゴ大学医学部内科・外科教授 個別化医療センター・副センター長)

究極のオーダーメイド治療「自家がんワクチン」
 ―がん治療専門医も驚いた効果のある例が続出
大野忠夫(セルメディシン株式会社代表取締役社長 日本歯科大学客員教授)

免疫でがんを治す―がん免疫治療の最前線
 ―患者さん一人一人に適した「免疫細胞治療」
後藤重則(医療法人社団 滉志会 瀬田クリニックグループ 統括院長)

樹状細胞ワクチンで難治がんに挑む
 ―再生医療等製品としての薬事承認を目指して
矢﨑雄一郎(テラ株式会社代表取締役)

がん免疫細胞療法に科学的妥当性はあるか
益山純一(ニューシティ大崎クリニック)

オバマ米前大統領が年頭教書演説で紹介した「がん光免疫療法」
 ―手術や抗がん剤、放射線ではない画期的治療に世界が注目
永山悦子(毎日新聞編集編成局編集委員)

シリーズ 「がん治療」最前線 特別編

〝患者力〟をテーマに「第13回がん患者大集会」が開かれる
「これからのがん医療が目指すもの~患者の力をどう活かすか?~」
中村祐輔 シカゴ大学医学部内科・外科教授 特別講演
「がんの治癒を目指して」―ゲノムによって、がん医療はどのように変わっていくのか

新シリーズ

今話題の補完代替医療 第1回
アメリカ国立がん研究所の公式サイトに掲載された「THL−P」の薬理作用と効果
大規模な臨床試験で「抗がん効果あり」と判定

シリーズ 山田邦子のがんとのやさしい付き合い方

資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターの取り組み
外見を整えることによって自分自身を取り戻すメーキャップ
苅部裕己(株式会社資生堂 サステナビリティ戦略部)

特別企画

粒子線(重粒子線・陽子線)治療 全施設の治療実績
重粒子線治療施設
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所病院
兵庫県立粒子線医療センター
国立大学法人群馬大学医学部附属病院 重粒子線医学センター
九州国際重粒子線がん治療センター(愛称:サガハイマット)
神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設 i-ROCK

陽子線治療施設
国立大学法人筑波大学附属病院 陽子線治療センター
国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院
兵庫県立粒子線医療センター
静岡県立静岡がんセンター
一般財団法人脳神経疾患研究所附属 南東北がん陽子線治療センター
一般社団法人メディポリス医学研究所 メディポリス国際陽子線治療センター
福井県立病院 陽子線がん治療センター
名古屋陽子線治療センター
北海道大学病院陽子線治療センター
社会医療法人 財団慈泉会 相澤病院 陽子線治療センター
岡山大学・津山中央病院共同運用 がん陽子線治療センター
社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院 陽子線治療センター
兵庫県立粒子線医療センター附属 神戸陽子線センター

MEDICAL NEWS DIGEST

がんの標準治療を受けた患者72%―国立がん研究センター調査、ほか

特報

「ピンクリボンかながわin鎌倉2017」
「乳がんから身を守る~早期発見・早期治療の大切さ~」を
テーマに大船観音寺で開催

第55回日本癌治療学会学術集会レポート
大腸がん治療の副作用に対する新しいアプローチ

連載

医療ルネッサンス 第28回
医療崩壊の危機を救うには、国民視点に立った〝免責〟の議論が必要である
上 昌広(特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長)

岡本友好(東京慈恵会医科大学付属第三病院副院長)の辛口トーク⑮
4月の「診療報酬改定」に思う

がん薬物療法による副作用のケアとコツ 第7回
インフュージョンリアクションを中心としたリツキシマブによる副作用のケアとコツ
村上晴泰(静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科医長兼通院治療センター長)
横山弘一(静岡県立静岡がんセンター看護部 がん化学療法看護認定看護師)

がんの放射線治療の副作用とその対策 第28回
主な適応と照射範囲の設定法 その② 肛門扁平上皮がん
唐澤克之(都立駒込病院放射線科部長)

リンパ浮腫の治療とケア⑮
―がん終末期のケア―
佐藤佳代子(後藤学園附属リンパ浮腫研究所所長)

逃げない、ぶれない、負けない!「あけぼの会」ワット隆子会長の私もひと言②
医師がいなければ、がんは治せない。互いを尊敬し合う、いい関係を保っていきたい
ワット隆子(Breast Cancer Network Japan–あけぼの会 会長)

シリーズ 先端医療

免疫新薬 第28回
がん幹細胞を克服するコツ
~抵抗性の強いがんを制覇するには、がん幹細胞に特異的なペプチドワクチンを用いる~
星野泰三(東京・大阪・京都統合医療ビレッジグループ理事長 プルミエールクリニック院長)

〈連載〉患者会からの声 特別編

ゲノム医療が患者の手に届く!?
NPO法人パンキャンジャパン理事長 眞島喜幸

患者会からの声

湘南医療を考える会 第7回 講演
がん患者体験とそこから見える医療福祉政策の課題
平塚市議会議員(元がん患者) 江口友子

闘病記

私のがん体験 特別編
ケアする側からケアされる側に立ち、見えてきたこと
森 さち子 慶應義塾大学総合政策学部教授 同大学医学部精神神経科 兼担教授

免疫療法(高活性NK細胞療法・免疫細胞療法)を受けた患者さんの手記
「免疫療法が一日も早く〝保険適用になる〟ことを願っています」

シリーズ

鎌倉の四季 鎌倉宮―大塔宮

年の瀬にはまだ日を残す穏やかな朝、名残の紅葉を愛でるために鎌倉は、二階堂にある鎌倉宮を訪れました。鎌倉駅から若宮大路に出て、鶴ヶ岡八幡宮を目指して歩き、その鳥居を正面に見ながら右折してしばらく道なりに進むと岐れ道という交差点にさしかかります。
そこを左折するとまっすぐの道の向こうに、鎌倉宮の大きな白い鳥居が見えてきます。緑の杜を背にして鎮座し、春の桜、藤、夏の紫陽花、秋の紅葉と四季折々の風情が楽しめるお宮です。また、毎年10月には薪能が行われ、その幽玄な舞いは多くの人を魅了しています。では由緒深い歴史を持つ宮のなかへ入ってみましょう。
文●後藤充子 撮影●編集部

コラム

マスメディア役立ち情報⑨
受けやすい検診の考察と受動喫煙について
中島由紀(フリーライター)

ひといき。  〜こま〜
文・絵  基 蕗子

新刊・既刊 患者図書館の本棚
「ライフライン21 がんの先進医療」バックナンバーのご案内
イベント・インフォメーション

  • イラストで理解できるがんと免疫