ライフライン21 2013年10月発売 11号

特集I 肝臓がんー標準治療と先進医療
特集II がんワクチン治療の現状
2013年10月20日発行!定価1,143円+税

特集I 肝臓がんー標準治療と先進医療

【標準治療】

系統的亜区域切除術と肝がんの基礎知識 ―ガイドラインから見た「幕内式肝切除術」

幕内雅敏(日本赤十字社医療センター院長)

【先進医療】

大きな肝臓がんの治療でも手術に匹敵する成績の重粒子線治療―「高い殺細胞効果」と「優れた線量分布」がもたらす成果

安田茂雄(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院医長)

手術やラジオ波で治療できない肝臓がんに成果をあげる陽子線治療―肝臓がんで世界一の症例数を誇る筑波大学陽子線センター

櫻井英幸(筑波大学医学医療系放射線腫瘍学教授・筑波大学陽子線医学利用研究センター長)

ラジオ波焼灼システムを用いた腹腔鏡補助下肝切除術

新田浩幸(岩手医科大学医学部外科学講座 講師)

特集II がんワクチン治療の現状

最新のがんワクチン開発の現状と臨床

今井浩三(東京大学医科学研究所附属病院 病院長)
安井 寛(東京大学 医科学研究所附属病院 抗体・ワクチンセンター)
醍醐弥太郎(東京大学 医科学研究所附属病院 抗体・ワクチンセンター)

最新のがん免疫療法開発の現状と展望 ―日本では各種がん免疫療法の臨床試験が進行中

河上 裕(慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 所長・細胞情報研究部門 教授)

がん専門病院における「がんペプチドワクチン療法開発の現況」 ―がんの治療・再発予防に向けた免疫療法開発分野での取り組み

中面哲也(国立がん研究センター早期・探索臨床研究センター免疫療法開発分野 分野長)

テーラーメイドがんペプチドワクチン療法の現状と今後の展望

笹田哲朗(久留米大学医学部 免疫・免疫治療学講座 准教授)

施設訪問

名古屋陽子線治療センター

最先端技術「スポットスキャニング照射」による治療法を導入

通院しやすい「都市型施設」。さまざまな治療法を組み合わせた「病院併設型施設」でがん治療を提供

巻頭インタビュー

日本で8番目に誕生した陽子線治療施設の役割

先行施設のデータに基づくプロトコールで治療を行い 陽子線治療が将来の「標準的治療」になることを目指す
溝江純悦(名古屋陽子線治療センター長)

連載

医療ルネッサンス⑪

東京五輪開催が「被災地の復興に役立つ」というメッセージに違和感

上昌広(東京大学医科学研究所特任教授)

部位別に見た重粒子線による治療

第2回 前立腺がん 高リスクの前立腺がんにも優れた効果 治療期間が短いのが特徴
今井礼子(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院医長)

がん闘病に必要な食事と栄養

人生を生かす殺すも食次第 世界中で食の大切さを考え見直されている時代
半田 えみ(医療法人社団中成会半田醫院)

がんの放射線治療の副作用とその対策⑪

~放射線治療の将来性と治療期間中の注意点
唐澤克之(都立駒込病院放射線科部長)

シリーズ 先端医療

樹状細胞療法⑪

先端医療 難治がん・転移がんの集中治療 免疫リスクを改善すれば〝樹状〟は効く! ?がんは免疫リスクを作る?
星野泰三(東京・大阪・京都統合医療ビレッジグループ理事長 プルミエールクリニック院長)

治療効果をプラスする「最新のがん治療」第9回 肝臓がん

~さまざまながん種に対する免疫細胞療法の効果~
加藤洋一(新横浜かとうクリニック院長)

クリニック訪問

大阪開院記念

大阪・東京・京都プルミエールクリニックグループ 星野泰三理事長に訊く 長期的な抗がん効果をめざし がんに負けない体をつくる ー明確な治療方針と予測で安心感ー

特報

がんの定義が変わる可能性がある

米国では過剰な診断や不要な治療を避けるために新しい指針が提言された 佐藤信正(医療ジャーナリスト)

患者からの声

「理不尽な医療制度」がん闘病11年の訴え

私が裁判に敗れた理由―不正義の訴訟指揮

『患者本位の医療制度を求めて』の著者 清郷伸人

「忘れられたがん」と呼ばれる「肉腫(サルコーマ)」との闘い

⑤ がん患者支援イベント「リレーフォーライフ」

日本に「サルコーマセンターを設立する会」代表 吉野ゆりえ

  • イラストで理解できるがんと免疫