ライフライン21 2023年10月発売 51号

膵臓がん―診断と治療
2023年10月30日発行!定価1,122円+税

特集

膵臓がん―診断と治療

膵臓がんの検査と診断
北野雅之(和歌山県立医科大学第2内科 教授)

膵がんの外科療法
―手術療法は「根治」を目指すことができる唯一の治療方法
杉浦禎一(静岡県立静岡がんセンター 肝胆膵外科部長)

膵がんの薬物療法
水野伸匡(愛知県がんセンター 消化器内科部 医長)
原 和生(愛知県がんセンター 消化器内科部 部長)

膵臓がんに対する集学的治療
―膵がんの根治には化学療法・放射線治療を組み合わせた
 集学的治療が今後も必要不可欠
 庄 雅之
(奈良県立医科大学消化器・総合外科学教室 教授
奈良県立医科大学附属病院副院長)

膵がんに対する重粒子線治療
―切除不能な膵がんに対する重粒子線治療は保険適応に
 磯崎哲朗
(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 QST病院
治療診療部治療科 医長)
 篠藤 誠
(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 QST病院
重粒子線治療研究部グループリーダー)

切除不能局所進行膵がんに対する陽子線治療、重粒子線治療
―マルチイオン照射による粒子線治療など工学的な進歩も日本が世界を牽引
寺嶋千貴(兵庫県立粒子線医療センター 医療部放射線科長兼放射線科部長)

シリーズ「がん治療」最前線

湘南鎌倉総合病院 先端医療センター放射線 腫瘍科
神奈川県で唯一の陽子線治療施設として前立腺がん、消化器がん、肺がん、頭頸部がん、小児がんなどの治療に取り組む
取材協力●德植公一 湘南鎌倉総合病院 先端医療センター センター長補佐
     村井太郎 湘南鎌倉総合病院 放射線腫瘍科部長
写真・資料提供●湘南鎌倉総合病院広報室
取材・文●柄川昭彦 医療ジャーナリスト
撮影● 編集部

シリーズ

山田邦子のがんとのやさしい付き合い方
そこが知りたい
オプジーボなどのがん免疫療法
効く人・効かない人の特徴とは?
角田卓也(昭和大学病院腫瘍センター長)

特別企画 対談(第3回)

固形がんなら再発・転移がんも治す画期的な放射線療法
増感放射線療法「コータック(KORTUC)」の威力
—薬事承認に向けて本格始動
小川恭弘氏 高知総合リハビリテーション病院院長
新保大樹氏 大阪医科薬科大学放射線腫瘍学教室 講師

特報

中部国際医療センター 不破信和センター長
舌がん治療の最前線「切らずに治療できる選択的動注併用放射線治療」について解説

ピンクリボンライトアップ2023 inかながわ

連載

医療ルネッサンス 第51回
「コロナ対応」の失敗は、超過死亡と病床逼迫にある。その背景と解決策を解説したい
上 昌広(特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長 内科医)

岡本友好(東京慈恵会医科大学附属第三病院副院長)の辛口トーク 第38回
―いよいよ始まる医師働き方改革―

いのちのエネルギーを高める
帯津良一のホリスティック医学講座 第19回
今や焦眉の急 地球の自然治癒力の回復
帯津良一(帯津三敬病院名誉院長 帯津三敬塾クリニック顧問)

がん薬物療法による副作用のケアとコツ 第30回
~免疫関連有害事象(irAE)として認められる肝・胆道・膵障害について~
村上晴泰(静岡県立静岡がんセンター 化学療法センター部長 呼吸器内科医長)
河村奈緒(静岡県立静岡がんセンター がん看護専門看護師)

乳がんと向き合う―納得・安心して治療を受けるために
知っておきたい土井卓子の「ピンクリボン手帳」
第8回 乳がんの手術、化学療法後の経過観察
土井卓子(医療法人湘和会湘南記念病院 乳がんセンター長 横浜市立大学医学部臨床教授)

リンパ浮腫の治療とケア 第38回
―下肢リンパ浮腫のセルフバンデージ④
佐藤佳代子(合同会社のあ さとうリンパ浮腫研究所 代表)

短期連載
外見の変化に悩んでいるがん患者さんのために
「一般社団法人 日本キャンサーアピアランスケア協会」設立
第7回 医療従事者と患者との大きな架け橋となり、がん治療後の外見の変化に悩みを抱える方が一人でも減るように活動していきたい
原 千晶(一般社団法人日本キャンサーアピアランスケア協会 理事 タレント、『よつばの会』代表)

がん免疫栄養ケトン食療法
最終回 がん細胞を兵糧攻めにする免疫栄養ケトン食療法:症例報告②
(食道がん、膵がん、脳腫瘍)
古川健司(医療法人慶承会 杉原クリニック院長)

シリーズ

宮西ナオ子の
がんの生存率・再発率に関連する食事・栄養や、サプリメント成分の研究比較
第9回 前立腺がん

患者会通信

認定NPO法人キャンサーネットジャパン
『CNJ SPEAKERS』No.28 2023 7月SUMMER発行
〈2022年度プロジェクトのご報告 2022年度サポーターリスト〉

『胃を切った人の情報紙 ALPHA CLUB』
第461号を発行

がん遺族会・青空の会
『青空の会のつどい』No.119発行
〈第115回青空の会のつどいの案内〉

MEDICAL NEWS DIGEST

自治医科大学附属さいたま医療センター、膵がんの早期発見に特化した「膵癌ドック」を開設

【岡山大学】岡山大学病院に「自己注射サポート外来」を開設

ヒトの脳サイズの撮像が可能な「磁気粒子イメージング装置」を開発 アルツハイマー病発症前の画像検査の実現に向けて、小型電源で高感度なイメージングに世界で初めて成功〔三菱電機株式会社、岡山大学、大阪大学〕

「低酸素」「乳酸増加」条件下でがん臭気が増大することが明らかに—論文が『Frontiers in Molecular Biosciences』に掲載

シリーズ 湘南の四季

大磯町 鴫立庵

今にも雨が降り出しそうな上空を見やりながら、9月21日の朝、大磯にある鴫立庵に向かいました。東海道線大磯駅から歩いて7分。緩やかな坂を下っていくと、やがて車がしきりに行き交う国道1号線に出ます。信号を渡った正面に、こんもりとした緑に囲まれてひっそりとたたずんでいる建物が、めざす鴫立庵でした。
幸い、先刻まで少し降り始めていた雨もひとまず止み、安堵しながら石橋に歩を進めます。古風な瓦屋根の門をくぐると、街中に位置するにも関わらず、人里はなれた静かな雰囲気が漂ってきました。

文●後藤充子 撮影●編集部

コラム

マスメディア役立ち情報 第29回
認知症とがん治療
中島由紀 フリーライター

医療の小窓 第7回
アニマルセラピーの効果
嶌本里緒 フリーライター

ひといき。
〜しゃぼんだま〜
文・絵  基 蕗子

[常設]
全国がん患者の会一覧

粒子線(重粒子線・陽子線)治療全施設一覧
新刊・既刊 患者図書館の本棚

  • イラストで理解できるがんと免疫