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	<title>食道がん &#8211; がんの先進医療｜蕗書房</title>
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	<description>「がんの先進医療」では、がん治療の選択肢を広げる科学的な根拠に基づく「情報」を提供していきます。</description>
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		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第17回　食道がん&gt;&gt;</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Feb 2017 10:37:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[扁平上皮がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第17 回　食道がん 鶴丸昌彦　　順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授 食道がん治療の基礎知識について、順 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第17 回　食道がん</h1>
</div>
<div id="author_exp">
鶴丸昌彦　　順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_0.png" border="0" alt="鶴丸昌彦　先生
●つるまる・まさひこ●
順天堂大学医学部附属順天堂医院 食道・胃外科特任教授。佐賀県出身。１９７０年東京大学医学部卒業。専門分野：消化器外科（消化管とくに食道・胃の外科治療）。がんの集学的治療、消化器一般。医学博士。テーマ：門脈圧亢進症における遠肝性副血行路の検討。がんのステージごとに適切な治療・切除術経験豊富で優れた成績を上げている。山梨大学第１外科非常勤講師（１９９３年４月～）" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
食道がん治療の基礎知識について、順天堂大学医学部附属順天堂医院　がん治療センターセンター長・特任教授　鶴丸昌彦先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>食道がんとは</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道は咽頭と胃の間をつなぐ管状の臓器で、長さは約25㎝あります。その大部分は胸部にありますが、一部は頸部や腹部にも位置しています。食道がんは、がんのできている部位によって、頸部食道がん、胸部食道がん、腹部食道がんに分類されます。さらに、胸部食道がんは、胸部上部食道がん、胸部中部食道がん、胸部下部食道がんに分けられます。食道がんの発生が最も多いのは胸部中部で、胸部下部、胸部上部、頸部、腹部と続きます。</p>
<p class="area_10">食道の壁は内側から、粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜という4層から成っています。さらに粘膜は、粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板に分けられます（図１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_1.png" border="0" alt="図１　食道壁の断面" class="sp100"></p>
<p class="area_10">食道がんは、粘膜を覆っている粘膜上皮から発生し、食道壁の外側に増殖していきます。粘膜下層にはリンパ管や血管が豊富にあるため、ここまで達すると、リンパ液や血液によってがん細胞が運ばれて行き、リンパ節転移や他の臓器（肺、肝臓、骨など）への転移が起こります。また、増殖したがんが食道壁を貫き、周囲の気管や気管支、肺、大動脈などに入り込むことがあります。これが浸潤です。</p>
<p class="area_10">食道がんには、扁平上皮がん、腺がんといった種類があります。日本人の食道がんの90％以上は扁平上皮がんですが、欧米人の食道がんは腺がんが60～70％を占めています。扁平上皮がんの場合、アルコール、喫煙、熱い食事などが危険因子となります。腺がんの大部分は、胃液の逆流が影響して発生します。</p>
</div>
<h2>検査と診断</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道がんを発見するために重要なのは内視鏡検査です。内視鏡を食道に挿入し、粘膜を観察することで、がんを見つけることができます。バリウムを飲む食道造影検査もありますが、小さながんを見つけるのは困難です。食道造影検査で異常が見つからなくても、内視鏡で小さな食道がんが見つかることがあります。</p>
<p class="area_10">内視鏡検査でがんを見やすくするために、粘膜をヨード染色する方法があります。ヨード液をかけると正常な部分は茶色に染まりますが、がんのできている部分は染まらないので、はっきりと見分けることができます。</p>
<p class="area_10">新しい方法として、ＮＢＩ（狭帯域光観察）内視鏡があります。青と緑の光を当てて粘膜を観察する内視鏡で、この方法だと浅い層の毛細血管の状態を見ることができます。がんができていると血管が増えて乱れているため、どこにがんがあるのかがわかります。新しい検査方法ですが、すでに多くの医療機関で行われています。この検査法が普及したことで、初期の小さながんが見つかりやすくなりました。</p>
<p class="area_10">食道がんと確定診断を下すためには、生検による病理検査が必要です。内視鏡を使い、がんができていると思われる部分の組織を採取し、それを顕微鏡で調べます。</p>
<p class="area_10">粘膜で発生した食道がんが、どこまで達しているかを調べるために、超音波内視鏡検査（ＥＵＳ）が行われます。内視鏡の先端から超音波を発信し、周囲の状態を画像化する検査法です。がんが食道壁のどこまで達しているか、周囲のリンパ節への転移の有無、周囲の臓器への浸潤の有無や程度などを調べます。</p>
<p class="area_10">転移や浸潤の状態を調べるため、ＣＴ（コンピュータ断層撮影）検査やＭＲＩ（磁気共鳴画像）検査などの画像検査も行われます。</p>
</div>
<h2>病期分類</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">がんの深達度、リンパ節転移の有無と範囲、遠隔臓器転移の有無によって、病期（ステージ）が０期～Ⅳ期に分けられます（表１・表２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_h1.png" border="0" alt="表１　食道がんの病期" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_h2.png" border="0" alt="表２　食道がんのTNM分類" class="sp100"></p>
<p class="area_10">がんの深達度に関しては、がんが粘膜内にとどまる場合はＴ１ａ、粘膜下層にとどまる場合はＴ１ｂ、固有筋層にとどまる場合はＴ２、食道外膜まで広がる場合はＴ３、食道周囲の組織まで広がる場合はＴ４とします（表１）。</p>
<p class="area_10">リンパ節転移は、リンパ節転移なしがＮ０、転移がある場合は、リンパ節のどこまで転移しているかによってＮ１～Ｎ４とします（表１）。</p>
<p class="area_10">離れた臓器への転移は、あるかないかでＭ０とＭ１とします（表２）。</p>
<p class="area_10">０期の食道がんは、がんが粘膜上皮にとどまるＴ１ａ – ＥＰ、粘膜固有層にとどまるＴ１ａ –ＬＰＭ、粘膜筋板に達しているＴ１ａ–ＭＭに分類されています。</p>
</div>
<h2>治療方針</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道がんはリンパ節に転移しやすいという特徴があります。たとえば、がんが粘膜下層にとどまるＴ１ｂの場合のリンパ節転移率（リンパ節転移が起きている確率）は、大腸がんでは約10％、胃がんでは約20％ですが、食道がんでは約50％となっています。このように、早い時期からリンパ節転移を起こすため、それを十分に考慮して治療方法を選択する必要があります。</p>
<p class="area_10">０期のうちＴ１ａ – ＥＰとＴ１ａ – ＬＰＭであれば、リンパ節転移が起きていることはまずありません。そこで、内視鏡を使って粘膜だけ切除する内視鏡治療の絶対的適応となります。Ｔ１ａ – ＭＭでは15 ％ほどにリンパ節転移が起きているため、治療法の選択が難しくなります。内視鏡治療も可能ですが、リンパ節転移が起きているとがんが進行してしまうため、最初から手術が選択されることもあります。</p>
<p class="area_10">Ⅰ期以上の食道がんでは、手術が治療の中心となります。化学療法と放射線療法を併用する化学放射線療法（ＣＲＴ）もありますが、根治する確率は手術のほうが高くなっています。治療後の生活の質は化学放射線療法のほうが優れていますが、根治的な化学放射線療法を受けた人の約3分の２は、がんが残ったり再発したりして、追加治療が必要になっているというデータがあります。根治的放射線療法を行った後に手術を行うのは、合併症が起こりやすく傷の治りも悪いなど、リスクが高くなります。治療法の長所と短所を知り、よく考えて最初の治療法を選択することが大切です。</p>
<p class="area_10">進行した食道がんに対しては、手術に化学療法や放射線療法を組み合わせた治療が行われます。リンパ節転移が多い場合には、手術前に化学療法を行ってがんを縮小させ、それから手術する方法が選択されます。また、食道がんが進行して気管や大動脈などに浸潤している可能性がある場合、そのまま手術したのでは、がんを取り切れないことがあります。そこで、まず放射線療法を行ってがんを縮小させ、それから手術を行うのです。</p>
<p class="area_10">また、手術後に、根治性を高める目的で、放射線療法や化学療法を行うこともあります。</p>
</div>
<h2>治療法（図２）</h2>
<div class="txt">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_2.png" border="0" alt="図２　食道がんの臨床病期と治療
日本食道学会編「食道癌診断・治療ガイドライン2012年４月版」（金原出版）より」一部改変" class="sp100"></p>
<p class="area_10">■内視鏡治療</p>
<p class="area_10">内視鏡を使い、粘膜内のがんを剥がし取る治療です。がんのできている部分の粘膜下層に液体を注入して浮き上がらせ、周囲を電気メスで焼き切って剥がすＥＳＤ（内視鏡的粘膜下層剥離術）が行われています。食道を摘出しないため、生活の質が低下しません。</p>
<p class="area_10">広い範囲でも治療できます。しかし、食道の全周にわたる剥離を行うと、治療後に食道が狭窄を起こすことがあり、食道を広げる治療が必要になります。</p>
<p class="area_10">■手術</p>
<p class="area_10">食道を切除し、リンパ節を切除するリンパ節郭清が行われます。さらに取り除いた食道の代わりに、食べ物が通る管を再建する必要があります。再建には基本的に胃が使われます。転移が起きやすい胃の小弯側という部分を切り取り、管状にして頸部まで釣り上げるのです。胃を利用できない場合には、大腸が使われることもあります。</p>
<p class="area_10">食道がんのリンパ節転移は、がんの近くに起きるとは限りません。離れたリンパ節に転移する可能性もあるため、広い範囲のリンパ節郭清が必要になります。たとえば胸部食道がんの場合、胸部だけでなく、頸部や腹部のリンパ節も切除する3領域リンパ節郭清が行われます。</p>
<p class="area_10">再建には3つの方法があります（図３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/esophageal_cancer_3.png" border="0" alt="図３　食道の再建経路" class="sp100"></p>
<p class="area_10">胸壁の前を通す胸壁前経路、本来の食道の位置に通す後縦隔経路、その中間型である胸骨後経路です。かつては胸壁前経路がよく行われていました。縫合不全が起きた場合でも対処しやすいためですが、食べ物が通りにくいという欠点があります。</p>
<p class="area_10">食べた物が通りやすいのは後縦隔経路です。ただし、縫合不全が起きた場合には重症化するリスクがあります。</p>
<p class="area_10">そういったことから、従来は中間型の胸骨後経路が多くなっていました。ところが、最近は機械で縫合を行うようになり、縫合不全の危険が低下したこともあって、後縦隔経路での再建が増えてきています。ただ術後に、持ち上げた胃にがんができたときには胃を切除することが困難になります。</p>
<p class="area_10">食道がんの手術は、頸部・胸部・腹部を開いて行う手術の他に、胸腔鏡などで見ながら行う鏡視下手術があります。鏡視下手術は傷が小さくてすみますが、食道を摘出したり、広範囲のリンパ節郭清を行ったりするのは、通常の手術と同じです。鏡視下手術であっても大がかりな手術となります。</p>
<p class="area_10">■放射線療法</p>
<p class="area_10">扁平上皮がんには放射線が効きやすいため、食道がんの重要な治療法の一つです。手術の補助療法として行う場合と、根治的治療として行う場合とがあります。根治的治療の場合は、化学療法と組み合わせた化学放射線療法となります。</p>
<p class="area_10">■化学療法</p>
<p class="area_10">根治的な化学放射線療法では、シスプラチン、５– ＦＵ、ドセタキセルの3剤を併用するのが一般的です。手術前に行う補助療法としての化学療法では、シスプラチンと５– ＦＵの2剤併用が標準治療とされています。</p>
</div>
<h2>治療後の生活</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">食道を摘出し、胃で再建を行った場合、食べたものをためる胃の機能が失われます。そのため、胃の摘出手術を受けた人と同じように、一度にたくさん食べることができなくなります。食事するときには、よく噛んで、ゆっくりと、少しずつ食べるように心がけることが大切です。食べる内容に関しての制限はなく、好きなものを食べることができます。</p>
<p class="area_10">再発を防ぐためには、飲酒は適量（日本酒にして１合以下）に止め、喫煙していた人は禁煙します。定期的に通院し、経過観察のための検査を受けることも大切です。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>食道がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2522" class="fade">1.食道がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2517" class="fade">2.食道がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/esophageal-cancer/cancer_2508" class="fade">3.食道がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第16回　咽頭がん&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/standard/post_2131</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Feb 2017 10:35:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[咽頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[子宮頸がん]]></category>
		<category><![CDATA[抗がん剤]]></category>
		<category><![CDATA[喉頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第16 回　咽頭がん（上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん） 田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長 咽頭がん（ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第16 回　咽頭がん（上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん）</h1>
</div>
<div id="author_exp">
田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_0.png" border="0" alt="田原 信　先生
国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長
●たはら・まこと●
１９６８年広島県に生まれる。
１９９６年広島大学医学部卒業。
医学博士。国立研究開発法人国立がん研究センター東病院頭頸部内科長。日本で数少ない頭頸部がんの薬物療法に精通した医師。患者の価値観（希望）や治療後のＱＯＬ（生活の質）を重視したうえで、科学的根拠に基づいた最適な治療の提供を目指す。頭頸部がんの治療成績向上を目指して臨床試験を立案し、日本臨床腫瘍研究グループ（ＪＣＯＧ）、がん臨床研究支援事業( ＣＳＰＯＲ ) などで、多施設共同臨床試験を活発に行っている。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、指導医。日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本内科学会認定内科医。" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
咽頭がん（上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん）治療の基礎知識について、国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長　田原 信先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<div class="txt">
<p class="area_10">咽頭は空気や食べた物が通過する部分で、鼻の奥から食道につながっています。上から上咽頭、中咽頭、下咽頭の３つの部分に分けられています。上咽頭は鼻腔の奥にあたります。中咽頭は口の奥で、大きく口を開けることで一部を見ることができます。下咽頭はその下で、喉頭の後ろ側に位置しています。</p>
<p class="area_10">上咽頭に発生するがんを上咽頭がん、中咽頭に発生するがんを中咽頭がん、下咽頭に発生するがんを下咽頭がんといいます（図１）。</p>
<p class="area_10">全体を咽頭がんと総称することもありますが、それぞれは別のがんです。発生する原因も違いますし、がんの性質や予後も違っています。そのため、治療法も同じではありません。特に上咽頭がんは、中咽頭がんや下咽頭がんとは、まったく異なるがんであるといえます。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_1.png" border="0" alt="図１　頭頸部がんの種類
鼻副鼻腔がん
口腔がん

喉頭がん
上咽頭がん
中咽頭がん
下咽頭がん

甲状腺がん" class="sp100">
</div>
<h2>上咽頭がん</h2>
<h2>ウイルス感染が原因で日本には少ない</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">上咽頭がんの大部分は、ＥＢウイルスの感染が原因となって起こります。中国南部やシンガポールでは上咽頭がんが多いのですが、これはＥＢウイルスに感染する人が多いからです。日本ではこのウイルスに感染する人は少なく、上咽頭がんになる人も多くありません。患者数は頭頸部がん* 全体の3・8％です。</p>
<p class="area_10">がんは上咽頭の粘膜に発生し、増殖していきます。初期には自覚症状が出にくいため、多くは進行してから発見されます。出血が起きたり、首のリンパ節が腫れたりして受診し、見つかることがよくあります。</p>
<p class="area_10">上咽頭は鼻腔の奥なので、鼻から内視鏡を入れて調べます。確定診断のためには、組織を採取して顕微鏡で調べる病理診断が行われます。</p>
<p class="area_10">がんの広がりを調べるためには、超音波検査、ＣＴ検査、ＭＲＩ検査などの画像検査が行われます。転移はまず周辺のリンパ節に起こり、それから全身に広がっていきます。肺や肝臓にも転移するので、その検査も必要です。骨に転移することもあるため、骨への転移の有無を調べる骨シンチグラフィーを行うこともあります。</p>
<p>*頭頸部がん：一般的に脳の下側から喉までの範囲にできたがん（図１）</p>
</div>
<h2>放射線療法と化学療法の併用療法がよく効く</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">上咽頭がんの治療は、放射線療法と化学療法が中心です（図２・図３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_2.png" border="0" alt="図２　上咽頭がん　治療方法（『頭頸部癌診療ガイドライン2013年版』を参考に編集部にて作図）" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_3.png" border="0" alt="図３　上咽頭がんの病期と治療" class="sp100"></p>
<p class="area_10">上咽頭はすぐ後ろに脳があるので、早期でも手術を行うことはありません。解剖学的に手術できないがんなのです。</p>
<p class="area_10">上咽頭がんは放射線に対する感受性が高いため、放射線療法が基本となります。がんが局所にとどまり、リンパ節転移もなければ、放射線療法が標準的な治療です。</p>
<p class="area_10">リンパ節転移が起きたり、周囲への浸潤が大きくなったりした場合には、放射線療法と化学療法（抗がん剤による治療）を同時併用する化学放射線療法が効果を発揮します。化学療法ではシスプラチンの単剤か、シスプラチンと５– ＦＵの併用などプラチナ製剤を含む多剤併用療法が選択されます。抗がん剤には、放射線の感受性を高める働きもあるため、同時に併用することで効果が高まります。</p>
<p class="area_10">これらの治療で、上咽頭がんは比較的よく治ります。離れた臓器への転移がない局所のがんであれば、進行していても根治できる可能性があります。</p>
</div>
<h2>中咽頭がん</h2>
<h2>ウイルスによるものが約半数を占める</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">中咽頭がんは増加しているがんで、日本人の頭頸部がん全体の12・1％を占めています。かつてはタバコやアルコールが主な原因とされていましたが、最近はＨＰＶ（ヒトパピローマウイルス）の感染によって起こる中咽頭がんが増えています。日本ではこれが約半数を占めるまでになっています。</p>
<p class="area_10">ＨＰＶは子宮頸がんの原因ともなるウイルスです。オーラルセックスなど性行為の多様化が、中咽頭がんを増加させる背景となっています。ＨＰＶが中咽頭の粘膜に感染し、そこにがんを発生させるのです。ＨＰＶ感染による中咽頭がんは、女性にも男性にも発症します。また、比較的若い年代でも発症します。</p>
<p class="area_10">タバコやアルコールによって起きた中咽頭がんと、ＨＰＶの感染によって起きた中咽頭がんを比較すると、ＨＰＶによるもののほうが予後がよいことがわかっています。
</p>
<p class="area_10">中咽頭は口の奥なので、口を開けることで見える部分もあります。ただ、中咽頭の範囲は広く、見えない部位もあるので、そのような部位には内視鏡を使って診察が行われます。確定診断のためには、組織を採取して病理診断が行われます。がんの広がりを調べるためには、超音波検査、ＣＴ検査、ＭＲＩ検査などが必要となります。</p>
<p class="area_10">原因を明らかにするため、ＨＰＶの感染を調べる検査が行われることがあります。予後を予測するためには有用ですが、治療法の選択に有用であるかどうかはわかっていません。</p>
</div>
<h2>機能を温存するために切除しないことが多い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">中咽頭がんの治療では、手術が行われる場合と、化学放射線療法が行われる場合があります（図４）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_4.png" border="0" alt="図４　中咽頭がん　治療方法（『頭頸部癌診療ガイドライン2013年版』を参考に編集部にて作図）" class="sp100"></p>
<p class="area_10">がんが小さい場合や、切除しても咽頭の機能に影響しない場合には、手術が選択されることがあります。がんのできている部位によっては、口からの手術が可能なことがあります。このような手術法を口内法といいます。がんが小さければ、後遺症は少なくてすみます。</p>
<p class="area_10">しかし、がんが大きい場合や、切除することで咽頭の機能が損なわれるような場合には、重い後遺症が残ることがあります。そのような場合には、手術はせずに化学放射線療法を選択することができます。</p>
<p class="area_10">たとえば、舌根部に大きながんができている場合（舌根部も中咽頭に含まれる）、舌根と咽頭を切除すると、飲み込む機能が失われてしまいます。そのため、飲食ができなくなり、胃瘻から食事をとる生活になります。こうしたことを避けるため、技術的に手術ができる場合でも、化学放射線療法が選ばれることがあるのです。</p>
<p class="area_10">中咽頭がんの治療では、根治性と失われる機能についてよく考え、治療法を選択します。手術を勧められた場合には、その手術によって失われる機能についても説明を受け、よく理解しておくことが大切です。</p>
<p class="area_10">化学放射線療法で使われる抗がん剤は、シスプラチン単剤や、シスプラチンと５– ＦＵの併用などプラチナ製剤を含む多剤併用療法が選択されます。</p>
</div>
<h2>下咽頭がん</h2>
<h2>食道がんを併発している場合がある</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">下咽頭がんは咽頭がんの中では最も多く、頭頸部がん全体の16.3％ を占めています。上咽頭がんや中咽頭がんに比べて予後が悪く、治しにくいがんです。</p>
<p class="area_10">主な原因はタバコとアルコールです。ヘビースモーカーでヘビードリンカーの場合、発症のリスクはきわめて大きくなります。</p>
<p class="area_10">下咽頭がんができると、飲み込みが悪くなるという症状が出ることがあります。本人がそれを感じていても、喉頭がんによる声がれなどと異なり、周囲の人にはわかりません。本人がそれを放置すると、発見が遅れることになります。下咽頭がんはリンパ節転移を起こしやすいので、首のリンパ節が腫れて見つかるケースもよくあります。</p>
<p class="area_10">下咽頭は食道につながっていますが、下咽頭がんを発症した人の3～4割ほどが、食道がんも併発しています。同じ原因によって起こるがんなので、どちらにもできていることが多いのです。下咽頭がんが見つかった場合には、必ず食道の検査も行います。</p>
<p class="area_10">下咽頭はのどの奥なので、内視鏡を使って観察します。確定診断のためには組織を採取し、病理診断が行われます。がんの広がりを調べるためには、超音波検査、ＣＴ検査、ＭＲＩ検査などが行われます。</p>
</div>
<h2>手術では下咽頭と喉頭を摘出することになる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">下咽頭がんの治療は手術が基本です。（図５・６）</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_5.png" border="0" alt="図５　下咽頭がん　治療方法（『頭頸部癌診療ガイドライン2013年版』を参考に編集部にて作図）" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/pharyngeal_cancer_6.png" border="0" alt="図６　中咽頭がんと下咽頭がんの病期と治療
日本頭頸部癌学会編『頭頸部癌診療ガイドライン2009年版』（金原出版）より一部改変" class="sp100"></p>
<p class="area_10">がんが小さければ、放射線療法や化学放射線療法が選択されることもありますが、再発しやすいがんなので、安易に化学放射線療法を勧めることはありません。</p>
<p class="area_10">手術では下咽頭だけでなく、解剖学的特性から喉頭も摘出することになり、多くの機能が失われます。機能を温存するためには、化学放射線療法を選択することになりますが、それでがんが残ってしまった場合や、治療後に再発した場合には、手術が必要になります。放射線を照射した部位でも手術はできますが、リスクが高くなり、合併症が起きやすくなります。化学放射線療法を選択する場合には、そういったことも理解しておく必要があります。</p>
<p class="area_10">手術によって下咽頭と喉頭を摘出すると、飲み込む機能も発生機能も失われます。ただ、下咽頭に小腸を移植する「遊離空腸移植」によって、飲み込みはできるようになります。声に関しては、食道を使った食道発声法や、電気喉頭と呼ばれる機械を使用することで、音声によるコミュニケーションは可能です。</p>
<p class="area_10">がんが大きくて手術できない場合は、化学放射線療法が行われます。下咽頭と喉頭は残りますが、放射線療法の晩期毒性には注意が必要です。飲み込みが悪くなり、嚥下障害が起きることがあるのです。治療後何年も経過してから起こることもあります。こうした後遺症を防ぐために、嚥下リハビリが行われています。</p>
<p class="area_10">導入化学療法を行い、さらに放射線治療を続けるという方法が、欧州では標準治療となっています。導入化学療法では、シスプラチン、５– ＦＵ、ドセタキセルの３剤を併用します。</p>
<p class="area_10">もう一つ、セツキシマブと放射線療法を併用する方法もあります。ただし、臨床試験では「セツキシマブ＋放射線療法」と「放射線療法」を比較し、放射線療法単独より効果が高いことを証明したものの、標準治療である化学放射線療法との比較は行われていません。化学放射線療法ができる患者さんであれば、そちらが優先されます。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>咽頭がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/pharyngeal-cancer/cancer_2383" class="fade">1.咽頭がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/pharyngeal-cancer/cancer_2378" class="fade">2.咽頭がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/pharyngeal-cancer/cancer_2370" class="fade">3.咽頭がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）&gt;&gt;</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 04 Nov 2016 07:48:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[標準治療]]></category>
		<category><![CDATA[声門下がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん治療（標準治療）の基礎知識 治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために 第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん） 田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>がん治療（標準治療）の基礎知識<br />
治療の流れを理解し、より適切な治療を受けるために<br />
第15回　頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）</h1>
</div>
<div id="author_exp">
田原 信　国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長</p>
<div class="author">
<img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_00.gif" border="0" alt="１９６８年広島県に生まれる。１９９６年広島大学医学部卒業。医学博士。国立研究開発法人国立がん研究センター東病院頭頸部内科長。日本で数少ない頭頸部がんの薬物療法に精通した医師。患者の価値観（希望）や治療後のＱＯＬ（生活の質）を重視したうえで、科学的根拠に基づいた最適な治療の提供を目指す。頭頸部がんの治療成績向上を目指して臨床試験を立案し、日本臨床腫瘍研究グループ（ＪＣＯＧ）、がん臨床研究支援事業( ＣＳＰＯＲ ) などで、多施設共同臨床試験を活発に行っている。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、指導医。日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本内科学会認定内科医。" class="sp100">
</div>
<div class="txt">
頭頸部がん（鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん）治療の基礎知識について、国立研究開発法人　国立がん研究センター東病院頭頸部内科長　田原 信先生に解説していただきました。</div>
</div>
<div id="contents">
<h2>頭頸部がんには多くの種類のがんが含まれる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">頭頸部がん（とうけいぶがん）とは、一般的に脳の下側から喉までの範囲にできたがんを指します。耳鼻咽喉科が治療対象とする範囲のがんです。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんという１種類のがんがあるのではなく、鼻腔・副鼻腔がん、口腔がん、喉頭がん、咽頭がん、唾液腺がん、甲状腺がんなどを総称して頭頸部がんと呼んでいます。</p>
<p class="area_10">発生した部位が近いというだけで、これらのがんはまったく別の病気です。したがって、がんの性質も違いますし、治療法も異なっています。</p>
<p class="area_10">胃がん、大腸がん、膵臓がんなどを、消化器がんとまとめることはできますが、その治療法はそれぞれのがんでまったく異なっています。頭頸部がんについても、それぞれのがんについて解説する必要があります。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんは、日本では患者数は決して多くありませんが、世界的に６～７番目に多いがんとされています。地域によって発生頻度が大きく異なり、インド、パキスタン、台湾などでは、男性で最も多いがんが頭頸部がんとなっています。</p>
<p class="area_10">男性も女性もなりますが、男性に多いのが特徴です。これは、男性に喫煙者が多いためと考えられています。口腔がん、喉頭がん、咽頭がんなどが代表的ですが、喫煙は頭頸部がんの重要な原因となっています。また、多量飲酒も頭頸部がんの発生に大きく関わっています。</p>
<p class="area_10">がんは基本的に高齢者に多い病気で、頭頸部がんも高齢者に多いのですが、若い人に発生することもあります。頭頸部がんが発生する部位は、目、鼻、口、舌、耳、喉などから近いため、治療が難しくなります。これらの器官の機能を失うことになれば、生活の質が大幅に低下してしまうからです。根治性を低下させず、できるだけ機能も温存する治療法が求められることになります。また、顔の周辺にできるがんなので、治療に際しては整容性* も求められます。</p>
<p class="area_10">次に、それぞれのがんについて解説していきます。今回は、鼻腔・副鼻腔がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がんについてです（「甲状腺がんの標準治療」については前号で、「咽頭がん」については次号で紹介）。<br />
＊整容性：姿・形を整えること。</p>
</div>
<h2>鼻腔・副鼻腔がん</h2>
<h2>大きくなるまで気づかれないことが多い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">鼻腔や副鼻腔の粘膜から発生するがんです。がんができても、なかなか気づかれません。鼻がつまるような症状が出ることがありますが、日常的によく起こる症状なので、それをがんによる症状だとは思わない人が多いのです。</p>
<p class="area_10">鼻腔には「鼻たけ」と呼ばれるポリープができることがありますが、これと間違われることもあります。耳鼻科医が診察しても、がんを専門としていない医師の場合には、がんを鼻たけと診断していることがあるくらいです。</p>
<p class="area_10">副鼻腔には、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(し こつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形洞(ちょうけいどう)があります。副鼻腔がんはどこにでも発生しますが、最も多いのは上顎洞です。上顎洞は、上顎から目の下あたりにある空洞で、鼻腔につながっています。大きな空洞なので、がんがかなり大きくならないと気づかれません。また、副鼻腔炎がある人は、いつも詰まっているので、がんに気づくのが遅くなりがちです。</p>
<p class="area_10">鼻腔・副鼻腔がんの疑いがある場合には、鼻鏡(びきょう)や内視鏡を使って鼻腔内を観察します。確定診断のためには、組織の一部を切除して生検が行われます。</p>
<p class="area_10">ＣＴ検査などの画像検査も大切です。ＣＴ検査を行うことで腫瘍と骨の関係が明らかになります。どこまで進展しているかを調べるのにも、リンパ節転移や遠隔転移を見つけるのにも役立ちます。</p>
<p class="area_10">表１に示すのは鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期分類です。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h01.gif" border="0" alt="表１　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期

［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
T1 上顎洞粘膜に限局する腫瘍、骨吸収または骨破壊を認めない
T2 骨呼吸または骨破壊のある腫瘍、硬口蓋および／または中鼻道に進展する腫瘍を含むが、上顎洞後壁および翼状突起に進展する腫瘍を除く
T3 上顎洞後壁の骨、皮下組織、眼窩底または眼窩内側壁、翼突窩、篩骨洞のいずれかに浸潤する腫瘍
T4a 眼窩内容前部、頬部皮膚、翼状突起、側頭下窩、篩板、蝶形洞、前頭洞のいずれかに浸潤する腫瘍
T4b 眼窩尖端、硬膜、脳、中頭蓋窩、三叉神経第二枝以外の脳神経、上咽頭、斜台のいずれかに浸潤する腫瘍
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが
6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h01-1.gif" border="0" alt="表１　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり

［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1

『頭頸部癌診療ガイドライン』2013 年版、日本頭頸部癌学会編（金原出版刊）を参考に編集部にて作成。以下、同。" class="sp100"></p>
</div>
<h2>放射線療法、手術、化学療法を組み合わせる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">鼻腔・副鼻腔がんの治療では、機能面と整容性に配慮した治療が必要になります。そのため、手術も行われますが、放射線療法や化学療法を組み合わせることで、なるべく機能や整容性を残す治療が行われます。</p>
<p class="area_10">たとえば、上顎洞がんでは、眼球近くまでがんが浸潤していることがあります。そのような場合でも、できるだけ眼球を温存する治療が行われます。ただ、眼球に浸潤しているなど、どうしても眼球を温存できないケースもあります。</p>
<p class="area_10">上顎洞がんの放射線治療は、60～70Ｇｙ／30～35回／６～７週が一般的で、手術、化学療法と併用されることが多いです。十分な減量が可能な症例では放射線治療の併用により良好な局所制御が期待できます。晩期毒性軽減のために強度変調放射線治療（intensitymodulatedradiotherapy：IMRT ）なども行われます。</p>
<p class="area_10">また、根治切除が困難な鼻腔・副鼻腔がんに対して粒子線治療（陽子線治療ならびに炭素イオン線治療）は、ＩＭＲＴなどの線量集中制の高い照射法とともに治療選択肢となり得ます。特にＸ線による放射線治療では根治線量が照射できない場合にも、粒子線治療は有効な治療選択肢です。当院でも鼻腔・副鼻腔がんに対し陽子線治療（+ 化学療法）を行い良好な成績を収めており、粒子線治療は有用な治療選択肢と考えられます。</p>
<p class="area_10">化学療法も行われます。導入化学療法が行われることもあります。根治的な放射線治療の前に化学療法を行うのです。</p>
<p class="area_10">導入化学療法によって、がんを小さくすることができると、放射線治療の際に、正常組織にかかる放射線量を減らすことができます。これが導入化学療法を行う目的です。導入化学療法でどの程度がんが小さくなるかは、かなり個人差があります。</p>
<p class="area_10">化学療法で使用されるのは、シスプラチン、タキサン系抗がん剤、５ＦＵの併用です。さらに、分子標的薬のセツキシマブが使われることもあります（図１）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_01.gif" border="0" alt="図1　鼻腔・副鼻腔がん（上顎洞がん）の治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
</div>
<h2>喉頭がん</h2>
<h2>声がかれるので比較的早期に発見されやすい</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">喉頭とは喉の奥の「のどぼとけ」に囲まれた部分で、気管につながっています。喉頭の内側は粘膜でおおわれていて、喉頭がんはこの粘膜から発生します。</p>
<p class="area_10">喉頭には声帯があり、これが振動することで声が出ます。また、食べ物などを飲み込むときには、喉こうとうがい頭蓋という蓋を閉じることで、食べ物などが気管に入らないようにしています。</p>
<p class="area_10">頭頸部がんは男性に多いのですが、なかでも喉頭がんは男性に多い傾向があります。喫煙が重要な危険因子となっているので、喫煙者の多い男性の発生率が高くなるのです。</p>
<p class="area_10">喉頭がんになると、多くの場合、声がかすれるので、割と早く気づきます。ただ、喫煙者のなかには、声がかすれるのをタバコのせいだと考え、受診が遅れてしまうことがあります。</p>
<p class="area_10">喉頭がんが疑われる場合、まず喉頭鏡を用いた視診が行われます。これでがんが見つかることもあります。</p>
<p class="area_10">喉頭用の内視鏡を使用すると、ライトに照らし出された内部をモニターに映し出せるため、喉頭の奥まで観察することができます。</p>
<p class="area_10">確定診断のためには、内視鏡を使って組織の一部を採取し、顕微鏡で調べる生検が必要です。</p>
<p class="area_10">がんの広がりや転移を調べるためには、画像検査が行われます。頸部の超音波検査の他、ＣＴ検査やＭＲＩ検査が行われることもあります（表２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h02.gif" border="0" alt="表２　喉頭がんの病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
声門がん
T1 声帯運動が正常で、（一側）声帯に限局する腫瘍（前または後連合に達してもよい）
T1a 一側声帯に限局する腫瘍
T1b 両側声帯に浸潤する腫瘍
T2 声門上部、および／または声門下部に進展するもの、および／または声帯運動の制限を伴う腫瘍
T3 声帯が固定し喉頭内に限局する腫瘍、および／または傍声帯間隙および／または甲状軟骨の内側に浸潤する腫瘍
T4a 甲状軟骨の外側を破って浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気官、舌深層の筋肉／外
舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、
食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h02-2.gif" border="0" alt="表２　喉頭がんの病期
［Ｔ分類］
声門上がん
T1 声帯運動が正常で、声門上部の1 亜部位に限局する腫瘍
T2 咽頭の固定がなく、声門上部の他の亜部位、声門または声門上部の外側域（たとえば舌根粘膜、咽頭蓋谷、梨状陥凹の内壁など）の粘膜に浸潤する腫瘍
T3 声帯が固定し喉頭に限局するもの、および／または輪状後部、咽頭蓋前間隙に浸潤する腫瘍、傍声
帯間隙浸潤、および／または甲状軟骨の内側に浸潤する腫瘍
T4a 甲状軟骨を破って浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気管、舌深層の筋肉／外舌筋（オ
トガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍声門下がん
T1 声門下部に限局する腫瘍
T2 声門に進展し、その運動が正常か制限されている
腫瘍
T3 声帯が固定し、喉頭内に限局する腫瘍
T4a 輪状軟骨あるいは甲状軟骨に浸潤する腫瘍、および／または喉頭外、すなわち気管、舌深層の筋肉
／外舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）を含む頸部軟部組織、前頸筋群、甲状腺、食道に浸潤する腫瘍
T4b 椎前間隙、縦隔に浸潤する腫瘍、および／または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍


［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝
以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
</div>
<h2>早期なら放射線療法だけで治療することも</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">喉頭がんは、できた部位によって３つに分類されています。声帯のある部分にできたのが「声門がん」、声門より上にできたのが「声門上がん」、声門より下にできたのが「声門下がん」です。</p>
<p class="area_10">喉頭がんの治療でも、機能を温存することが重要なテーマになります。喉頭の治療は、声を出す機能のほかに、飲み込み機能にも関わっています。</p>
<p class="area_10">早期に発見されたがんは、放射線療法だけで治療することもあります。Ⅰ期であれば、多くが放射線療法だけで治りますし、喉頭も温存されます。なるべく機能を温存するため、放射線療法で治せる場合には放射線療法が選択されるのです。</p>
<p class="area_10">放射線療法の代表的な治療法がＩＭＲＴ（強度変調放射線治療）です。従来の放射線療法に比べ、放射線をよりがんに集中させることができるため、周囲の正常組織にかかる放射線量が少ないのが特徴です。かつては喉頭がんで放射線療法を行うと、唾液腺にも放射線がかかるため、治療に伴う合併症として、唾液が出なくなるという症状が起きていました。常に水を口に含んでいないと、口の中がカラカラの状態になるため、生活の質が低下します。ＩＭＲＴが普及することで、このような後遺症が残ることは少なくなっています。</p>
<p class="area_10">がんが進行している場合には、手術が必要となります。手術には、喉頭温存手術（喉頭部分切除）と喉頭全摘出術があります。</p>
<p class="area_10">比較的早期の小さながんであれば、喉頭温存手術が可能ですが、進行している場合には、喉頭全摘出術が必要になります。</p>
<p class="area_10">喉頭全摘出術が必要と考えられるケースでは、化学療法と放射線療法を同時に行う化学放射線同時併用療法が行われることがあります。あるいは、導入化学療法を先に行い、次に放射線療法を行うこともあります。</p>
<p class="area_10">放射線療法だけであれば、外来で治療を行うことができます。しかし、化学放射線療法の場合は入院が必要となります。抗がん剤のシスプラチンを使用するには、輸液が必要になるのと、吐き気や口内炎などの副作用が起こるため、どうしても入院が必要なのです。</p>
<p class="area_10">化学放射線療法では、かなりひどい口内炎が起こります。放射線療法だけの場合、それほどひどくなることはありませんが、抗がん剤を同時併用すると、食べられない、痛くて飲み込めない、水も飲めない、味がわからない、という状態になります。</p>
<p class="area_10">栄養を摂れないと、口内炎の治りも遅くなってしまいます。そこで、国立がん研究センター東病院では、化学放射線療法を始める前に胃瘻をつくり、口内炎がひどい間はここから栄養を摂れるようにしています。それにより治療を完遂できる人が増えるため、治療成績の向上につながると考えられます。治療が終了し、口内炎が回復したら、胃い ろ瘻う * はなくし、口で食事を摂るようにします。</p>
<p class="area_10">がんのできている部位や進行度によっては、喉頭全摘出術が避けられない場合もあります（図２）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_02.gif" border="0" alt="図２　喉頭がんの治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_02-2.gif" border="0" alt="図２　喉頭がんの治療アルゴリズム" class="sp100"></p>
<p class="area_10">喉頭を摘出した場合でも、食事はふつうに食べられます。ただ、気管は喉の前にあいた穴につながるので、呼吸はここで行います。</p>
<p class="area_10">喉頭全摘出術を受けると、声が失われます。しかし、食道を使って声を出す食道発声法や、「電気喉頭」と呼ばれる機械を使う方法によって、声によるコミュニケーションは可能です。<br />
＊胃瘻：胃に直接、管を通し栄養を流し込む処置。</p>
</div>
<h2>口腔がん</h2>
<h2>舌や歯肉にできるがんで進行が速い</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">口腔がんは口の中にできるがんです。最も多いのは舌がんで、その他に歯肉がんなどもあります。</p>
<p class="area_10">これらのがんは、外から加わる刺激が原因となって発症すると言われています。舌がんが多いのは、舌が口の中で最も刺激を受けやすい部分だからなのでしょう。</p>
<p class="area_10">インド、パキスタン、台湾などでは、檳びんろうじゅ榔樹の実を噛む習慣があり、それが口腔がんの原因となっています。</p>
<p class="area_10">日本では、高齢者だけでなく、幅広い年代に発症しています。特に舌がんは、若い人にも見られ、特に顎が小さい人に目立ちます。これは、顎が小さいために舌が歯に当たりやすく、その刺激が原因になっているのではないかと言われています。</p>
<p class="area_10">口腔がんは本人にも見える場所にできるので、発見しやすいがんです。早期に気づくことが多いのですが、それが早期発見・早期治療に結びつかないこともあります。本人がたぶん口内炎だろうと考えてしまったり、医療機関を受診しても、がんと診断されないまま２～３カ月たってしまったりすることがあるのです。</p>
<p class="area_10">口腔がんは比較的進行が速いがんなので、回り道して専門医にたどり着く頃には、かなり進行してしまっていることもあります。</p>
<p class="area_10">確定診断のためには生検が必要です。組織を採取し、病理検査が行われます。がんの大きさ、周囲への浸潤の程度、リンパ節転移の有無などを調べるために、ＣＴ検査やＭＲＩ検査などが行われます（表３）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h03.gif" border="0" alt="表３　口腔がん（舌がん）の病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
Tis 上皮内がん
T1 最大径が2㎝以下の腫瘍
T2 最大径が2㎝をこえるが4㎝以下の腫瘍
T3 最大径が4㎝をこえる腫瘍
T4a 内質骨、下深層の筋肉／外舌筋（オトガイ舌筋、舌骨舌筋、口蓋舌筋、茎突舌筋）、上顎洞、顔面の皮膚に侵潤する腫瘍
T4b 咀嚼筋間隙、翼状突起、または頭蓋底に侵潤する腫瘍、または内頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
注：歯肉を原発巣とし、骨および歯槽のみに表在性びらんが認められる症例はT4 としない。
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の多発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h03-1.gif" border="0" alt="表３　口腔がん（舌がん）の病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
0 期Tis N0 M0
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
</div>
<h2>手術が中心となり舌の再建手術も行われる</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">口腔がんの治療は手術が中心です。舌がんの手術には、切除する範囲によって、舌部分切除術、舌半側切除術、舌全摘手術などがあります。舌を切除してしまうと、話す機能が損なわれます。そのほか、飲み込む能力が低下しますし、味も感じ取れなくなります。</p>
<p class="area_10">部分切除であれば、大きな影響はありませんが、切除する範囲が広くなれば、それに伴って失われる機能も大きくなります。そこで、大きく切除する場合には、舌の再建手術が行われることがあります。</p>
<p class="area_10">歯肉がんでも、治療の中心は手術です。顎の骨に浸潤している場合には、顎の骨を切り取る手術が行われます。骨を取った後には、金属のプレートを入れて補強したりします。</p>
<p class="area_10">放射線療法は、かつては組織内照射が行われていました。舌がんの部分に針状の線源を刺し、内側から放射線を照射する治療です。しかし、この治療は患者さんにとっても苦痛ですし、医療者が放射線を浴びてしまうなど、線源の管理に関しても問題がありました。そうしたことで、この治療を行っている医療機関は、現在ではかなり少なくなっています。</p>
<p class="area_10">治療はあくまで手術が中心で、手術後の補助療法として、化学放射線療法* を加えることはあります。これは舌がんでも歯肉がんでも同じです。使われる抗がん剤は、プラチナ製剤（シスプラチンなど）を含む多剤併用療法です。<br />＊化学放射線療法：化学療法と放射線療法を併用する治療法。</p>
</div>
<h2>唾液腺がん</h2>
<h2>組織を採取して調べ悪性度を判断する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">唾液腺は唾液を分泌する器官で、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)があります。どの唾液腺にもがんはできますが、最も発生頻度が高いのは耳下腺がんです。</p>
<p class="area_10">唾液腺がんには、いろいろな種類のがんが含まれています。唾液腺の腫瘍が見つかったら、その組織を採取して病理検査を行い、がん細胞の種類をはっきりさせておきます。唾液腺がんは、悪性度によって、「低悪性度群」「中悪性度群」「高悪性度群」の３つに分類されます。どのような進行を見せるがんなのかを明らかにしてから、治療法を選択します（表４・表５）。</p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h04.gif" border="0" alt="表4　唾液腺がんの病期
［Ｔ分類］
TX 原発腫瘍の評価が不可能
T0 原発腫瘍を認めない
T1 最大径が2㎝以下の腫瘍で、実質外進展* なし
T2 最大径が2㎝をこえるが4㎝以下の腫瘍で、実質外進展* なし
T3 最大径が4㎝をこえる腫瘍、および／または実質外進展* を伴う腫瘍
T4a 皮膚、下顎骨、外耳道、および／または顔面神経に浸潤する腫瘍
T4b 頭蓋底、翼状突起に浸潤する腫瘍、または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍
＊：実質外進展とは、臨床的または肉眼的に軟部組織または神経に浸潤しているものをいう。ただし、T4a およびT4b に定義された組織への浸潤は除く。顕微鏡的証拠のみでは臨床分類上、実質外進展とはならない。
［N 分類］
NX 所属リンパ節転移の評価が不可能
N0 所属リンパ節転移なし
N1 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝以下
N2a 同側の単発性リンパ節転移で最大径が3㎝をこえるが6㎝以下
N2b 同側の単発性リンパ節転移で最大径が6㎝以下
N2c 両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6㎝以下
N3 最大径が6㎝をこえるリンパ節転移
　　注：正中リンパ節は同側リンパ節である。" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h04-1.gif" border="0" alt="表4　唾液腺がんの病期
［M 分類］
M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり
［病期分類］
Ⅰ期T1 N0 M0
Ⅱ期T2 N0 M0
Ⅲ期T1 ／ 2 N1 M0
T3 N0 ／ 1 M0
Ⅳ A 期T1 ／ 2 ／ 3 N2 M0
T4a N0 ／ 1 ／ 2 M0
Ⅳ B 期T4b N に関係なくM0
T に関係なくN3 M0
Ⅳ C 期T、N に関係なくM1" class="sp100"></p>
<p><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/02/head_and-_neck_cancer_h05.gif" border="0" alt="表5　唾液腺がんの悪性度
＜低悪性度群＞
腺房細胞がん、粘表皮がん（低悪性度）、多型低悪性度腺がん、明細胞がん、基底細胞腺がん、嚢胞腺がん、低悪性度篩状嚢胞腺がん、粘液腺がん、腺がんNOS（低悪性度）、多形腺腫由来がん（非・微小浸潤型）、転移性多形腺腫、唾液腺芽腫

＜中悪性度群＞
粘表皮がん（中悪性度）、腺様嚢胞がん（篩状、管状型）、上皮筋上皮がん、悪性脂腺腫瘍（脂腺がん、脂腺リンパ腺がん）、リンパ上皮がん

＜高悪性度群＞
粘表皮がん（高悪性度）、腺様嚢胞がん（充実型）、オンコサイトがん、唾液腺導管がん、腺がんNOS（高悪性度）、筋上皮がん*、多形腺腫由来がん（浸潤型）、がん肉腫、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がん
" class="sp100"></p>
</div>
<h2>治療は手術が中心で顔面神経を温存する</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">治療の中心となるのは手術です。唾液腺の手術では、切除する範囲によって、部分切除術、葉切除術、全摘出術、拡大全摘出術という方法があります。</p>
<p class="area_10">耳下腺がんの手術では、顔面神経を温存できるかどうかが、重要なポイントになります。片側の顔面神経を切っただけでも、かなり顔が変わってしまいます。そのため、できるだけ顔面神経を温存することを考えて手術が行われます。</p>
<p class="area_10">放射線療法や化学療法は、唾液腺がんにはあまり効かないため、ほとんど行われていません。あくまで手術が中心です。</p>
</div>
<h2>治療終了後の経過観察はしっかり続ける</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">治療が終了し、がんがなくなったとしても、再発してくる可能性はあります。そこで、治療終了後は定期的に受診し、経過観察を続けることが大切です。</p>
<p class="area_10">治療終了から1年間は、３カ月ごとに受診し、診察を受け、さらにＣＴ検査あるいはＭＲＩ検査を受けます。口腔がんは、ＣＴ検査だと歯が邪魔をして鮮明に映らないので、ＭＲＩ検査が適しています。その他のがんはＣＴ検査でいいでしょう。</p>
<p class="area_10">小さな再発は診察しただけではわからないので、必ず画像検査を受ける必要があります。放射線療法の副作用などが出て、毎月のように受診している場合でも、３カ月に1回は画像を撮ります。</p>
<p class="area_10">再発の可能性が高いのは治療終了後３年間なので、そこまでは３～４カ月ごとに画像検査を受けます。３年を過ぎたら半年に１回、５年を過ぎたら１年に１回にします。</p>
<p class="area_10">化学放射線療法などで腫瘍が瘢はんこんか痕化* した場合には、ＰＥＴ ?ＣＴ検査が適しています。ＣＴ検査で瘢痕化した部分が映っても、そこに生きたがん細胞が残っているかどうかはわかりません。その点、ＰＥＴ ? ＣＴを撮れば、生きた組織か死んだ組織なのかがはっきりします。</p>
<p class="area_10">また、治療後の経過観察では、再発のチェックだけでなく、新たながんの出現にも注意を払う必要があります。頭頸部がんは、喫煙や多量飲酒が原因になっていることが多いので、それらがリスクとなる肺がんや食道がんが発症してくる危険性もあるからです。<br />
＊瘢痕：治った状態の傷跡。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>鼻腔・副鼻腔がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2360" class="fade">1.鼻腔・副鼻腔がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2355" class="fade">2.鼻腔・副鼻腔がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/nasal-and-paranasal-sinus-cancer/cancer_2350" class="fade">3.鼻腔・副鼻腔がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>喉頭がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2301" class="fade">1.喉頭がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2296" class="fade">2.喉頭がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/laryngeal-cancer/cancer_2290" class="fade">3.喉頭がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>口腔がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2287" class="fade">1.口腔がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2282" class="fade">2.口腔がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/oral-cancer/cancer_2274" class="fade">3.口腔がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
<div class="entry">
<h2>唾液腺がんの治療について</h2>
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2345" class="fade">1.唾液腺がんとは</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2341" class="fade">2.唾液腺がんの治療について</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/cancer/salivary-gland-cancer/cancer_2335" class="fade">3.唾液腺がんに関する記事一覧／先進医療／医療機関情報</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>食道がん下部記事</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/cancerposts/esophageal-cancer_arch</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 31 May 2017 06:47:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食道がん]]></category>
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					<description><![CDATA[]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>食事、運動</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/meta/food</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 06:11:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食品由来機能成分]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[咽頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[結腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[健康食品]]></category>
		<category><![CDATA[腎臓がん]]></category>
		<category><![CDATA[再発予防]]></category>
		<category><![CDATA[喉頭がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[肝臓がん]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
		<category><![CDATA[皮膚がん]]></category>
		<category><![CDATA[卵巣がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[前立腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣 がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<ul class="divide_two">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/illustrationtop"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/common/contents/banner_illustration_off.jpg" alt="イラストで理解できるがんと免疫" width="300" height="65" border="0"></a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement/cancer-treatment"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/supplement_banar_yoko.jpg" alt="がん種別・治療状況別の研究成果比較" width="300" height="65" border="0"></a></li>
</ul>
<h2>転移・再発予防のための食事/運動/生活習慣</h2>
<div class="txt">
<p>がん患者さんに向けたがんの転移・再発の予防方法について公的機関からの指針はまだありません。ただし、健康な方が、がんのリスクを下げる食事・運動・生活習慣は、厚生労働省、国立がん研究センター、WHO（世界保健機構）、などが発表しています。</p>
<p>ここでは、非常に研究レベルの高い以下のデータを紹介します。</p>
<p><a href="http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html" target="_blank">□2007年　世界がん研究基金と米国がん研究機関「栄養とがんに関する研究」&gt;&gt;</a></p>
</div>
<div id="food">
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr>
<th rowspan="2" class="subject_15 bg_gray"><strong>関連の<br />
強さ</strong></th>
<th colspan="2" class="bg_blue"><strong>リスクを下げるもの</strong></th>
<th colspan="2" class="bg_pink"><strong>リスクを上げるもの</strong></th>
</tr>
<tr>
<th class="subject_15 bg_blue">食物関連要因</th>
<th class="subject_25 bg_blue">関連するがんの種類</th>
<th class="subject_20 bg_pink">食物関連要因</th>
<th class="subject_25 bg_pink">関連するがんの種類</th>
</tr>
<tr>
<td rowspan="7" class="bg_yellow text_center"><strong>確実</strong></td>
<td>運動</td>
<td>結腸がん</td>
<td>肥満</td>
<td>食道がん（腺癌）、大腸がん、乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん、腎臓がん、膵臓がん</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="6">授乳</td>
<td rowspan="6">乳がん</td>
<td>内臓脂肪</td>
<td>大腸がん</td>
</tr>
<tr>
<td>高身長</td>
<td>大腸がん、乳がん&lt;閉経後&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>アルコール</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん（男性）、乳がん</td>
</tr>
<tr>
<td>アフラトキシン</td>
<td>肝臓がん</td>
</tr>
<tr>
<td>飲料水中の砒素</td>
<td>肺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>β-カロテンの<br />
サプリメント</td>
<td>肺がん</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="16" class="bg_yellow_light text_center"><strong>可能性大</strong></td>
<td>肥満</td>
<td>乳がん&lt;閉経前&gt;</td>
<td>肥満</td>
<td>胆嚢がん</td>
</tr>
<tr>
<td>運動</td>
<td>乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん</td>
<td>内臓脂肪</td>
<td>膵臓がん、乳がん&lt;閉経後&gt;、子宮体部がん</td>
</tr>
<tr>
<td>果物</td>
<td>口腔・咽頭、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がん</td>
<td>成人期の体重増加</td>
<td>乳がん&lt;閉経後&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>非でんぷん野菜</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、胃がん</td>
<td>出生時過体重</td>
<td>乳がん&lt;閉経前&gt;</td>
</tr>
<tr>
<td>アリウム野菜</td>
<td>胃がん</td>
<td>高身長</td>
<td>膵臓がん、乳がん&lt;閉経前&gt;、卵巣がん</td>
</tr>
<tr>
<td>にんにく</td>
<td rowspan="4">大腸がん</td>
<td>アルコール</td>
<td>肝臓がん、大腸がん（女性）</td>
</tr>
<tr>
<td>食物繊維</td>
<td>塩蔵食品・塩分</td>
<td>胃がん</td>
</tr>
<tr>
<td>牛乳</td>
<td>中国式塩蔵魚</td>
<td>鼻咽頭がん</td>
</tr>
<tr>
<td>カルシウムのサプリメント</td>
<td>飲料水中の砒素</td>
<td>皮膚がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれる葉酸</td>
<td>膵臓がん</td>
<td>マテ茶</td>
<td>食道がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるカロテノイド</td>
<td>口腔・咽頭・喉頭がん、肺がん</td>
<td rowspan="6">食事からのカルシウム</td>
<td rowspan="6">前立腺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるβーカロテン</td>
<td rowspan="2">食道がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるビタミンＣ</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるリコピン</td>
<td rowspan="3">前立腺がん</td>
</tr>
<tr>
<td>食物に含まれるセレン</td>
</tr>
<tr>
<td>セレニウムのサプリメント</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
</div>
<div class="txt">
<p><a href="http://epi.ncc.go.jp/can_prev/index.html" target="_blank">□2011年　厚生労働省　第三次対がん総合戦略研究事業「生活習慣改善によるがん予防法の開発に関する研究」&gt;&gt;</a></p>
</div>
<div id="suisyo">
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr>
<th class="subject_15 bg_blue"><strong>項目</strong></th>
<th class="subject_40 bg_blue"><strong>予防法</strong></th>
<th class="subject_45 bg_blue"><strong>行動目標</strong></th>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">喫煙</td>
<td>⇒たばこは吸わない。<br />
⇒他人のたばこの煙をできるだけ避ける。</td>
<td>たばこを吸っている人は禁煙をしましょう。吸わない人も他人のたばこの煙をできるだけ避けましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">飲酒</td>
<td>⇒飲むなら、節度のある飲酒をする。</td>
<td>飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約23ｇ程度まで（日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度）。飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">食事</td>
<td>⇒偏らずバランスよくとる。<br />
＊ 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。<br />
＊ 野菜や果物不足にならない。<br />
＊ 飲食物を熱い状態でとらない。</td>
<td>＊ 食塩は1日当たり男性9ｇ、女性7.5ｇ未満、特に、高塩分食品（例えば塩辛、練りうになど）は週に1回以内に控えましょう。<br />
＊ 野菜・果物を1日400ｇ（例えば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい）はとりましょう。<br />
＊ 飲食物を熱い状態でとらないようにしましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">身体活動</td>
<td>⇒日常生活を活動的に過ごす</td>
<td>例えば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動（60分 程度の早歩きや30分程度のランニングなど）を加えましょう。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">体形</td>
<td>⇒成人期での体重を適正な範囲に維持する（太り過ぎない、やせ過ぎない）</td>
<td>中高年期男性のBMI（体重（kg）/身長（ｍ）2）で21～27、中高年期女性では19～25の範囲内になるように体重を管理する。</td>
</tr>
<tr>
<td class="text_center">感染</td>
<td>⇒肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。</td>
<td>地域の保健所や医療機関で、1度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p style="text-align: right;">（作成：編集部）</p>
</div>
<div class="area_20">
<div class="entry">
<h1>がんの転移・再発の予防方法について</h1>
</div>
<div class="menu_box">
<ul class="yobo">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/meta/food">食事・運動・生活習慣について知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">健康食品・サプリメントについて知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/standard">標準治療<br />について知る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/immuno">免役療法<br />について知る</a></li>
</ul>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>転移・再発予防と標準療法</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/meta/metastandard</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 06:20:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[抗がん剤]]></category>
		<category><![CDATA[再発予防]]></category>
		<category><![CDATA[先進医療]]></category>
		<category><![CDATA[卵巣がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[化学療法]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://gan-senshiniryo.jp/wordpress/?page_id=850</guid>

					<description><![CDATA[転移・再発予防と標準療法 がんの転移・再発を予防するためには、標準療法が基本となります。標準療法は日々進歩しており、このページでは、本誌及び主要紙で、標準療法と転移・再発予防について報告されている記事をまとめています。  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div class="illustration_banner">
<a href="https://gan-senshiniryo.jp/illustrationtop"><img decoding="async" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/themes/lifeline/img/common/contents/banner_illustration_off.jpg" alt="イラストで理解できるがんと免疫" width="300" height="65" border="0"></a></p>
</div>
<h1>転移・再発予防と標準療法</h1>
<div class="txt">
<p>がんの転移・再発を予防するためには、標準療法が基本となります。標準療法は日々進歩しており、このページでは、本誌及び主要紙で、標準療法と転移・再発予防について報告されている記事をまとめています。</p>
</div>
<h3>「がんの先進医療」掲載記事</h3>
<div class="txt">
<p>「がんの先進医療」に掲載された記事の目次を掲載しています。誌面でも転移・再発予防と標準療法に関する記事を掲載していますので、<a href="../magazine/">最新記事</a>、<a href="../magazine/backnumber/">バックナンバー</a>も参照ください。</p>
</div>
<div class="table4 mb40">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" class="table table-bordered">
<tbody>
<tr class="active">
<th class="col-xs-3 bg_brown">記事タイトル（掲載号）</th>
<th class="col-xs-4 bg_brown">概要</th>
</tr>
<tr>
<td class="hover_color"><span class="red">＜公開記事＞</span><br />
<a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_5653">山田邦子のがんとのやさしい付き合い方(第19回)そこが知りたい 〝がん治療・再発予防〟のための「漢方薬と漢方に基づく食事療法」</a>（がんの先進医療：45号）</td>
<td>日本薬科大学学長であり、百済診療所の丁宗鐵院長に、一人一人の体質を「実証」「虚証」「中庸」などに分類した漢方理論に基づいた治療や食事療法についてお話を伺った。</td>
</tr>
<tr>
<td class="hover_color"><span class="red">＜Web公開記事＞</span><a href="https://gan-senshiniryo.jp/article/post_984">第23回日本乳癌学会学術総会レポート　仕事・余暇を楽しめる乳がんの新しい薬物治療のあり方&gt;&gt;</a>（がんの先進医療：18号）</td>
<td>第23回「日本乳癌学会学術総会」において、乳がん治療における「薬物療法」厳選口演5題が紹介された。<br />
 ５演題中４演題が、副作用やＱＯＬ(生活の質)に関する研究となっており、有効性を追求するだけでなく、副作用軽減やＱＯＬの維持を重視する方向へと進もうとしていることが言及されている。 </td>
</tr>
<tr>
<td>卵巣がんの標準治療<br />（がんの先進医療：12号）</td>
<td>宇津木久仁子先生（公益財団法人がん研究会有明病院婦人科副部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>肝がんの標準治療：系統的亜区域切除術と肝がんの基礎知識 ―ガイドラインから見た「幕内式肝切除術」<br />（がんの先進医療：11号）</td>
<td>幕内雅敏先生（日本赤十字社医療センター院長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>食道がんの標準治療：食道がんの診断と治療 ―リンパ節転移への対処が、食道がんの治療の大きなポイント<br />（がんの先進医療：10号）</td>
<td>鶴丸昌彦先生（順天堂大学医学部附属順天堂医院がん治療センター センター長・特任教授）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>肺がんの標準治療：タイプに応じて適切な治療法を選択―新しい治療薬の登場で、がんの遺伝子検査が欠かせなくなってきた<br />（がんの先進医療：9号）</td>
<td>坪井正博先生（横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター外科、化学療法・緩和ケア部 准教授・部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：選択肢が増え二次治療も可能になった化学療法<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>奥坂拓志先生（国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科科長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：切除手術は根治を目指す唯一の治療法<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>砂村眞琴先生（大泉中央クリニック院長 東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科兼任教授）による解説記事を掲載しています。</
</tr>
<tr>
<td>膵がんの標準治療：抗がん剤との併用で注目され始めた「膵がんに対する放射線治療<br />（がんの先進医療：8号）</td>
<td>唐澤克之先生（都立駒込病院放射線科部長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>大腸がんの標準治療：治癒を目指すなら切除手術が必要<br />（がんの先進医療：7号）</td>
<td>杉原健一先生（東京医科歯科大学大学院腫瘍外科学教授）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>胃がんの標準治療：治癒させるためには切除が必要―切除不能なら化学療法で延命を目指す<br />（がんの先進医療：6号）</td>
<td>片井均先生（独立行政法人国立がん研究センター中央病院消化管腫瘍科上部消化管外科長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
<tr>
<td>乳がんの標準治療―手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせて行う複合療法<br />（がんの先進医療：5号）</td>
<td>土井 卓子先生（医療法人湘和会 湘南記念病院かまくら乳がんセンター長）による解説記事を掲載しています。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がん闘病に必要な食事と栄養　-12-　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754</link>
					<comments>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 00:41:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食事と栄養]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[アポトーシス]]></category>
		<category><![CDATA[白血病]]></category>
		<category><![CDATA[口腔がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
		<category><![CDATA[皮膚がん]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[胃がん]]></category>
		<category><![CDATA[肺がん]]></category>
		<category><![CDATA[前立腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
		<category><![CDATA[乳がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん闘病に必要な食事と栄養 第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。 緑茶でがん細胞を抑 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<h1>第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="txt">
がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。
</div>
</div>
<div class="entry">
<h2>緑茶でがん細胞を抑制</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
ちょっと一息ティータイム、みなさんは毎日どのようなお茶の種類を何杯くらいお飲みになっていますか。緑茶、ウーロン茶、紅茶、ジャスミン茶、蓮茶、ハーブティー、柿の葉茶、麦茶、ほうじ茶、甜茶、蕎麦茶、黒豆茶などなど。</p>
<p class="area_10">この他にも、たくさんの種類がありますね。その味も相当な種類があり、みなさんそれぞれ好きな味をそのときの気分で選んで飲まれていることでしょう。</p>
<p class="area_10">これらのお茶の成分は、それぞれにいろいろな効能効果があります。最近では、お茶だけでなく食品は、その成分の効能効果も分子レベルまでわかるようになり健康維持、病気予防そして、病気治療にまでその成分が役に立っています。</p>
<p class="area_10">以前は、食品の成分は、３大栄養素（炭水化物、脂質、たんぱく質）、5大栄養素（３大栄養素＋ビタミン＋ミネラル）、７大栄養素（5大栄養素＋水、食物繊維）までが主流でしたが、現在はファイトケミカルという主に植物に含まれる機能性成分も評価されるようになりました。</p>
<p class="area_10">ファイトケミカルは栄養素ではありませんが、人体にとって抗酸化作用、免疫増強作用、がん抑制作用などを持ち健康維持、病気予防、病気治療に大きく関わってきています。</p>
<p class="area_10">今回は、このファイトケミカルのカテキンと言うポリフェノールが多い、私たち日本人にとって一番なじみのある緑茶について書いてみたいと思います。緑茶の成分が体にいいお話はみなさんもいろいろとご存知と思います。</p>
<p class="area_10">特に、がんの患者さんにも緑茶の成分が栄養療法の中に取り入れられています。私たち日本人には、緑茶が治療？　というのはピンとこないかもしれませんね。</p>
<p class="area_10">私たち日本人は、基本的に緑茶は飲むものと認識しています。海外で薬局を見て歩きますと、緑茶のサプリメントをよく目にします。緑茶はお茶として入れて飲む効果とお湯で抽出できない成分を食べることで得られる効果と両方持ち合わせています。</p>
<p class="area_10">まずは、緑茶中の有効成分カテキンです。このカテキンががん患者さんの栄養療法において評価されているのは、がんの発生や成長の抑制メカニズムに効果を発揮できるからです。</p>
<p class="area_10">カテキンのがん抑制メカニズムは、①発がん（遺伝子の突然変異）の抑制、②がん成長促進の抑制、③がん細胞アポトーシス（自滅死）の促進、④がん転移抑制、⑤がん組織での血管新生抑制などです。</p>
<p class="area_10">がんが成長していくときに、がん細胞によって新しい血管が形成されます。血管新生が、すべてのがんの成長に重要な必要条件なので、その新しい血管が形成されるところに対抗してくれる最もパワフルな成分の１つが緑茶のカテキンなのです。</p>
</p>
</div>
<h2>緑茶に含まれるエピガロカテキンガーレート（ＥＧＣＧ）の効能</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
特に、湿潤気候の地域で栽培された緑茶は、カテキンと呼ばれるポリフェノールが非常にたくさん含まれています。緑茶に含まれるカテキン類の一つにエピガロカテキンガーレート（ＥＧＣＧ）があります。</p>
<p class="area_10">ちなみに紅茶の場合は、つくられる過程で発酵が必要ですので、その間にカテキンは破壊されてしまいます。しかし、緑茶は発酵の過程を経ないので、多量のカテキンがあり、それ故に緑茶は変わらず緑のままなのです。</p>
<p class="area_10">２、３杯の緑茶を飲むだけで、ＥＧＣＧが血中に豊富になると言われています。それは、毛細血管によって体中の隅々まで広がっていきます。それらは、体中のすべての細胞を取り巻き栄養を与えます。</p>
<p class="area_10">ＥＧＣＧは、それぞれの細胞の表面に接着し、その作用は、がん細胞のような異質の細胞は周囲の組織に侵入するための特定のメカニズムがあり、ＥＧＣＧは、侵入が始まるとシグナルを発してレセプターをブロックするのではないかと言われています。</p>
<p class="area_10">そして、先ほども書きましたが、血管新生の形成を妨げ、血管新生がすべてのがんの発達の重要な必要条件であるので、この過程の抑制、ミクロの腫瘍の進行を防ぐためにカテキンは役立ってくれるでしょう。血管新生を抑制することは、腫瘍形成を抑制することも意味し、カテキンは、周囲の組織の通常の機能を危険にさらすことなく、潜在的な状態で効果が発揮されます。</p>
<p class="area_10">緑茶の効果を得ることの鍵は、カテキンを含む割合が最も高い緑茶の種類を選ぶことです。そして、私たちがすぐにでもできる一番いい方法は、毎日緑茶を飲むことです。それによってＥＧＣＧを定期的に摂れ、その血中濃度は、常に前がん細胞を攻撃するのに十分に高い血中濃度を維持できます。</p>
<p class="area_10">また、ＥＧＣＧは、血管新生を命じるレセプターもブロックすることができると言われています。そのため、ＥＧＣＧ分子によってブロックされたレセプターたちは、がん細胞が組織に炎症細胞の因子を侵入させ、腫瘍細胞を成長させるのに必要な新しい血管をつくることには、もはや応答することはできなくなります。</p>
</div>
<h2>緑茶を飲むがん患者に、実際に見られた効果</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
モントリオールにある分子医学研究所のチームは、いくつかのがん細胞で緑茶から分離されるＥＧＣＧの影響をテストしました。その報告は、彼らは注意深く観察し、白血病、乳がん、前立腺がん、腎がん、そして皮膚がんと口腔がんにおいて緑茶によるがん細胞への影響は、がん細胞の成長がゆっくりになったということです。</p>
<p class="area_10">また、緑茶は体の解毒にも働き、肝臓の機能を活性化し、体からより速くがんの毒素を排除することができます。</p>
<p class="area_10">マウスにおいては、乳がん、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がんなどにおいて、化学発がん性物質の抑制効果が見られました。</p>
<p class="area_10">その他の食品からもがん治療に効果のある栄養分子が、アジアの一般的な食事から見つかっており、そういった理由でＥＧＣＧの効果は未ださらに目をひきます。たとえば大豆ですが、ハーバードの栄養と代謝の研究所が示したことは、緑茶と大豆を別々に摂取したときより、一緒に摂取したときさらにがん細胞に対する効果を増すということが見られたとのことです。これは、前立腺がんと乳がんの両者で証明されました。</p>
<p class="area_10">これらのことから、研究者たちは、私たちの研究が示唆するのは、大豆のファイトケミカルと緑茶が一緒になると潜在的な食養生的な効果を発揮し、エストロゲン依存性の乳がんの進行を抑制するのでしょうと話しています。</p>
<p class="area_10">このような研究の結果報告などを聞きますと、私たち日本人は本来毎日緑茶を飲み、大豆そのものやたくさんの大豆製品を食べてきましたから、そのためホルモンに関係するがんは少なかったのでしょう。</p>
<p class="area_10">がんの病気自体は昔からある病気ですが、現代のような高率でがんが発症していなかったはずです。そして、がんの種類も発症割合が変わってきたことも事実です。食事の欧米化だけではなく、緑茶や大豆、大豆製品を摂る頻度も減ってしまったからでしょう。</p>
<p class="area_10">さて、もう１つ別の研究報告があります。日本国内で乳がんを発症し治療した緑茶を飲む方々に、「１日に何杯の緑茶を飲みますか？」と言う質問をしました。
</p>
<p class="area_10">この乳がんの患者さんたちは、他臓器に転移のない方に限りました。</p>
<p class="area_10">この質問に対しての答を２種類のグループに分けました。グループ分けは、毎日１杯飲むグループと３杯飲む２つのグループです。１日１杯の緑茶を飲む人たちより、毎日３杯飲む人たちのほうが再発57％と低かったと言うことを研究者たちは発見しました。</p>
<p class="area_10">また、前立腺がんの男性において、１日５杯の緑茶を飲むことはがんが50％進行がんのステージに進むリスクを減らしたという結果です。</p>
<p class="area_10">これらのことからも、緑茶の効果に注目すべきところはたくさんあります。<br />
世界中には、たとえばワインと同じように、たくさんのお茶があります。産地、品種、発酵程度などの差により、これらの、お茶のフレーバー（味）は、相当な種類があります。ですから、みなさんの好きな新しいフレーバーをいろいろと試してみてください。</p>
</div>
<h2>どのような緑茶を選んで飲めばよいか</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
緑茶についてもう少し触れてみたいと思います。緑茶と言えば、中国と日本の緑茶が有名ですね。中国と日本の緑茶には多くの異なったところがあり、そして、中国茶、日本茶はそれぞれ異なったいろいろな種類があります。</p>
<p class="area_10">そして、情報によりますと中国緑茶と日本緑茶では、日本の緑茶のほうがカテキン含有量が多いのだそうです。できればカテキンの少しでも多い緑茶を飲んでください。</p>
<p class="area_10">緑茶もティーバックなどで簡単に飲めるものも最近は出回っています。しかしながら、そのティーバックのお茶でこれまで述べてきたような、緑茶の素晴らしい効果を得ることは難しいのです。</p>
<p>ティーバックの中身は、葉を細かくしたもので、収穫されたお茶の残りカスのようなものなのです。お茶の本当の味は、ティーバックだけのクオリティーの低い製品だけを試すことでは、本当の緑茶には出会えないのです。</p>
<p class="area_10">私はお茶の専門家ではありませんが、ぜひ次のことを試してみてください。</p>
<p class="area_10">まずは、基本的なことですが、本物の茶葉を素敵な急須（ティーポット）で入れてください。ステンレス製の茶器は避けてください。お茶を入れるとき、カテキン分子を最大限に抽出するのには、８～10分かけることが良いそうです。</p>
<p class="area_10">入れたお茶は、素敵な湯のみ茶碗（カップ）で飲んでください。がんの予防効果を可能にしていく最適なカテキン量は、毎日３杯のお茶を飲むことです。</p>
<p class="area_10">そして、お茶を飲むときは、家族や友達と一緒に楽しみながら、または１人でリラックスできる時を楽しんでください。</p>
<p class="area_10">最後に、私はがん統合医療の中の栄養を中心に毎回話題にしてきています。毎日の食事はもちろんですが、治療レベルになりますとがんが発生、成長するメカニズムに対し分子レベルの栄養素でそれを抑制していくことです。画像に映ってくる前のミクロのがんも治療する時代になってきました。</p>
<p class="area_10">最近では、Circulating Tumor Cell（CTC）血中循環腫瘍細胞検査をすることで、画像に映し出される前のがんを早期発見できるようになりました。</p>
<p class="area_10">また、さらにこの検査は発見されたがん細胞には、治療するどんな薬や栄養素が効果あるか検査することができます。</p>
<p class="area_10">こういった検査により、単にがんのための栄養療法よりさらに上を行く、たとえば、「○がんのＡさんのためだけの……」というような、真の個人の栄養治療処方箋ができるわけです。</p>
</div>
<h1>半田えみ先生の記事一覧</h1>
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_751">第１３回　体に良しとされる適量の紫外線などによりビタミンDを取り入れ、がんの縮小を図る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754">第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_756">第１１回　がん３大治療に並ぶ「栄養療法」　普段の食事と生活習慣を工夫して改善していく</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_760">第１０回　人生を生かすも殺すも食次第　世界中で食の大切さを考え見直されている時代</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_763">第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_766">第８回　がん細胞の成長を遅らせるハーブとスパイス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_768">第７回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　栄養摂取に最適！果物と野菜とミキサーで作る「生ジュース」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_770">第６回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　オーガニック食材の摂取と解毒ダイエット</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_779">第５回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　がんと向き合うドクターと、患者の意識と価値観</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_781">第４回　病気治療の基本は食事と栄養である　乳がん・婦人科系の疾患とがん予防食</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_783">第３回　メンタル的な治療と「栄養」の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_786">第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_788">第１回　「油」の問題は欧米社会では国レベルで取り組んでいる</a></li>
</ul>
</div>
<h3>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3419">第７回 そこが知りたい オーソモレキュラー療法に基づいたがん治療</a></li>
</ul>
<p>
</div>
<h1>医療ライター宮西ナオ子の　がんに挑むサプリメント徹底リサーチ</h1>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4896">第8回 プロポリス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4782">第7回 フコイダン</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4565">第6回 霊芝</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_4167">第5回 メシマコブ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3965">第4回 ハナビラタケ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3810">第3回 カバノアナタケ（チャーガ）</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3775">第2回 シイタケ菌糸体</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3592">第1回 アガリクス</a></li>
</ul>
</div>
<h2>食事と栄養に関するニュース</h2>
<div class="txt">
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition">がん闘病に必要な食事と栄養の最新ニュースや記事を掲載しています。</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">がんと免疫力改善成分（アガリクス、フコイダンなど）のエビデンス比較を掲載しています。</a></li>
</ul>
</div>

</div>
 </div><!--//attentionCategory-->

</ul>
 

]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754/feed</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がんの放射線治療の副作用とその対策　第14回　～がん種別の最新の放射線治療と副作用 その③ 甲状腺がん・食道がん～</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_302</link>
					<comments>https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_302#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 24 Feb 2016 23:20:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[副作用対策]]></category>
		<category><![CDATA[甲状腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[腺がん]]></category>
		<category><![CDATA[副作用]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://subtra.sakura.ne.jp/lifeline21/?p=302</guid>

					<description><![CDATA[第14回　がんの放射線治療の副作用とその対策 ～がん種別の最新の放射線治療と副作用　その③ 甲状腺がん・食道がん～ 唐澤 克之　都立駒込病院放射線科部長 放射線が持ち合わせる電離作用を駆使して悪性腫瘍を制御する放射線治療 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div id="book_title">
<h1>第14回　がんの放射線治療の副作用とその対策<br />
～がん種別の最新の放射線治療と副作用　その③ 甲状腺がん・食道がん～</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="txt">唐澤 克之　都立駒込病院放射線科部長</div>
</div>
<div class="txt">
<p>放射線が持ち合わせる電離作用を駆使して悪性腫瘍を制御する放射線治療は、同時に正常細胞にもダメージを与え、さまざまな有害反応（副作用）を引き起こすことがあります。それでも、現在の放射線治療では、がん病巣への的確な照射が可能になり、放射線障害が確実に減少しています。したがって、放射線治療を始める前から、必要以上にその副作用を心配することはありません。</p>
<p>しかしながら、放射線治療についての正しい知識を持ち合わせ、治療後に発症する重い副作用を認識しておかなければ、大事な症状を見逃してしまいがちです。定期的な診察で早期発見に努めるとともに、いざというときの対処法を心得ておくことが、放射線治療を受けるうえでの得策だと言えます。</p>
<p>そのような趣旨で連載している14回目は、「がん種別の放射線治療と副作用」として、甲状腺がんと食道がんを取り上げます。ぜひ、副作用対策にも役立てていただきたいと思います。
</p>
</div>
<h2>甲状腺未分化がん・分化がんに対する放射線治療</h2>
<div class="txt">
<p>甲状腺がんは、乳頭がん・濾胞がん・髄様がんといった分化がん、未分化がんなどに分けられます。分化がんが一般に治りやすいのに対し、未分化がんは悪性度が高く、治癒が見込めないケースがほとんどです。</p>
<p>これらのうち最も多いのが乳頭がんで、全体の70～80％を占めています。そのなかの約90％は増殖が遅くて治癒率の高い低危険度群で、遠隔移転を起こす高危険度群は10％程度にすぎません。</p>
<p>なお、乳頭がんはリンパ節転移を起こしやすいがんです。ただ、リンパ節転移の有無が、必ずしも治癒率の低下に結び付くとは限らないのが特徴の１つです。</p>
<p>分化がんの治癒では手術で切除するのが基本で、放射線治療は再発予防を目的とする術後照射が行われます。しかし、高危険度群に対しては、甲状腺をすべて摘出して術後照射を行うのが一般的です。また、低危険度群では可能な限り切除範囲を小さくし、術後照射を行わないことが多いようです。</p>
<p>ちなみに、アメリカなどでは、低危険度群に対しても、高危険度群と同じ治療を行うのが基本となっています。日本式とアメリカ式のどちらが良策なのか、という比較研究は行われていないので、それは明確でありません。</p>
<p>近年は、ＥＢＭ（科学的根拠に基づく医療）という考え方が医療の基本になっていますが、分化がんの場合、日本式とアメリカ式の双方の治療法でも良好な成績が得られているので、両者の比較が行われていないのです。</p>
<p>未分化がんの治療も手術が基本ですが、実際には発見時に遠隔転移などを起こしているケースがほとんどで、そのような場合には化学療法や放射線治療が選択されます。
</p>
</div>
<h2>甲状腺がんに対する放射線治療の中心であるアイソトープ内服療法</h2>
<div class="txt">
<p>甲状腺がんの放射線治療では、アイソトープ内服療法が中心になります。この治療法は、放射性同位元素（アイソトープ）をカプセルに包み、一般の薬剤と同じように服用するものです。主に手術で取り切れなかった残存腫瘍による再発予防や、手術後の再発、あるいは肺や骨などへの遠隔転移の治療にも用いられます。</p>
<p>甲状腺は消化管から吸収されたヨウ素（ヨード）から甲状腺ホルモンを合成します。この「ヨードを取り込む」という性質は、甲状腺の正常組織だけでなく、甲状腺にできるがんにも受け継がれる場合があります。そこで、「ヨウ素１３１」という放射性同位元素を内服して甲状腺に取り込ませます。その際、放出される放射線によって、がん細胞を叩こうというのが、この治療法の狙いです。</p>
<p>この方法では、がん細胞のほうから放射線源を取り込んでくれるので、がんがどこにあっても、またいくつあっても問題になりません。さらに、放出される放射線は数ミリ程度の範囲にしか作用しないので、周囲の正常組織への影響が少なく、副作用のリスクを最小限に抑えられます。加えて、繰り返して治療を行うことができるのも、この治療法の大きな特徴です。</p>
<p>先述のように、甲状腺はヨウ素を取り込む性質があるため、ヨウ素の放射性同位元素であるヨウ素１３１を内服すると、甲状腺にヨウ素１３１が蓄積され、がんに対して集中的に放射線を浴びせます。この治療法は簡便で苦痛のない優れた治療法です。ただし、甲状腺の正常組織が残っているとヨウ素１３１がそこに取り込まれてしまうため、アイソトープ内服療法を行う場合には、事前に手術で甲状腺を摘出することが必要です。</p>
<p>甲状腺がんの治療は手術による摘出が基本ですが、悪性度の低いがんに対しては甲状腺をすべて摘出せず、一部を残す場合もあります。そのようなケースにおいて、がんが再発し、ヨウ素１３１による治療を行うようになった場合には、再度、手術を受け、残った甲状腺を摘出してから内服療法を行います。
</p>
</div>
<h2>アイソトープ内服療法の線量と副作用</h2>
<div class="txt">
<p>転移したがんは、最初に発生した部位の組織と同じ性質を持ちます。したがって、甲状腺がんが肺などに転移していても、血液中のヨウ素１３１が取り込まれて原発巣と同時に治療することができます。</p>
<p>また、治療の４週間ほど前から食事によるヨウ素を含む食べ物、および甲状腺ホルモン剤を摂取しないようにして、甲状腺がヨウ素を取り込みやすい状態にしておきます。それと、治療前に１度、ヨウ素１３１を取り込むか否かを調べ、服用量を決定します。</p>
<p>なお、治療後も一定期間、ヨウ素を含む食品の摂取を控える必要があります。こうしたことをしたうえで、内服予定日に専用の病棟に入院し、ヨウ素１３１を内服するのです。</p>
<p>アイソトープ内服療法の線量は、術後の再発予防を目的とする場合には１１１０～３７００ＭＢｑ（メガベクレル）、転移がんに対する治療の場合には３７００～５５５０ＭＢｑが標準的です。</p>
<p>リンパ節転移への治療で、転移巣がヨウ素を取り込まない場合には、外部照射が行われることもあります。その際、がんを切除した部分に頸部リンパ節と胸部の上縦隔リンパ節を加えた範囲に、50～60Ｇｙを１回あたり２Ｇｙで照射します。</p>
<p>未分化がんは要素を取り込まないので、放射線治療は外部照射しか選択肢がありません。標準的な照射方法はなく、60Ｇｙを30回に分ける通常分割照射が行われます。<br />
アイソトープ内服療法では、唾液腺に分泌障害や放射線宿酔、骨髄抑制などの副作用が早期に現れることがあります。いずれも一過性のもので、時間の経過とともに治っていきます。そのほか、肺線維症が起こることもあり、注意が必要です。</p>
<p>外部照射では、急性の副作用としては、皮膚炎や局所的な粘膜炎、嚥下困難などがあります。晩期の副作用としては食道や気道の機能障害が起こることがあります。</p>
<p>ヨウ素１３１を内服すると、少量の放射線が体外に発散されます。そのため、周囲の人に放射線が当たらないように、医師の許可があるまで室外に出ることや面会ができません。そして、毎日、放出される放射線の量を測定し、基準値以下になったら退院できるようになります。内服する量にもよりますが、入院期間は概ね３～５日程度とされています。
</p>
</div>
<h2>食道がんに対する放射線治療</h2>
<div class="txt">
<p>食道がんの治療は、従来から手術が基本とされています。したがって、放射線治療は手術ができないほど進行した患者さんが対象でした。しかし、放射線感受性が比較的高いこと、化学療法との併用で手術と同程度の治療成績が得られることなどにより、近年は手術が可能なケースでも化学放射線療法が選択されるケースが増えています。</p>
<p>食道がんに対する放射線治療は、根治的照射と緩和的照射があります。根治照射は、主に早期がんが対象になりますが、がんが気管や大動脈にまで浸潤して手術ができないケース、手術が可能でも手術を臨まないケースなど、すべての病期で根治的照射が行われます。なかには、手術が不可能なほど進行している患者さんでも化学放射線療法で完治するケースがあります。</p>
<p>緩和的照射は、がんのために食道の内腔が狭くなり食事が摂れない場合など、遠隔地転移があって根治不能な人に行われます。それに対し、緩和的照射では、外部照射と腔内照射が単独、あるいは併用で行われます。その際、がんが浅い部分（粘膜層）に留まっている場合には、腔内照射だけで根治可能なケースもあります。しかし、それよりも深い部分にまで達している場合には、リンパ節転移を予防するため、腔内照射の前に外部照射を行います。早期がんには外部照射だけで根治を目指す場合もあります。</p>
<p>なお、早期がんに対しては、内視鏡的切除術（ＥＭＲ）が第１選択肢となります。ただし、ＥＭＲを行うには、がんの最大径が２㎝以下、広がりが食道前周の３分の１以下であることが必要です。それ以上の大きな場合は、放射線治療の対象となります。
</p>
</div>
<h2>食道がんの放射線治療の副作用</h2>
<div class="txt">
<p>食道がんにおいて、早期のものに対する腔内照射では、線源として主に高線量率のイリジウム１９２が用いられ、28～35Ｇｙを照射します。進行性のものの場合は、高線量率のほかに低線量率の腔内照射が行われることもあります。いずれの場合も、外部照射に引き続いて行われます。なお、腔内照射の１回あたりの線量は、高線量率では４Ｇｙ、低線量率では６Ｇｙが標準になります。</p>
<p>外部照射では、化学放射線療法の場合は、60Ｇｙを30回に分けて照射するのが一般的です。放射線治療単独の場合には、70Ｇｙまで線量を増やすこともあります。その際の照射法は６～10ＭＶのＸ線による対向二門照射が中心で、40～45Ｇｙまでは脊髄を含め、その後、脊髄を避けて照射します。</p>
<p>近年は、心臓などへの線量を減らすために、多門照射が行われることもあります。</p>
<p>手術で取り切れなかったがんに対する術後照射、あるいは手術後の再発に対しても、60Ｇｙ程度の外部照射が行われます。ただし、術後の化学放射線治療では、50Ｇｙほどに線量を減らすこともあります。</p>
<p>化学療法を併用するタイミングとしては、放射線と化学療法を同時に行う方法の効果が高く、外部照射を行いながら、フルオロウラシルやシスプラチンなどの抗がん剤を使用します。</p>
<p>緩和的照射でも化学放射線療法が基本ですが、体力が低下していて抗がん剤の副作用に耐えられない場合には、放射線治療を単独で行います。</p>
<p>食道がんへの放射線治療の場合、比較的、多く見られる副作用には、口内炎や食道炎、骨髄抑制、肺炎などがあります。食道からの出血や食道潰瘍などが起こることもありますが、頻度は稀です。
</p>
</div>
<p><img decoding="async"  class="sp100" src="https://gan-senshiniryo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/karasawa_dr.png" border="0" alt="唐澤 克之（からさわ・かつゆき）
１９５９年東京生まれ。東京大学医学部卒業後。１９８６年スイス国立核物理研究所客員研究員。１９８９年東京大学医学部放射線医学教室助手。１９９３年社会保険中央総合病院放射線科医長。１９９４年東京都立駒込病院放射線科医長となり、２００５年より現職。専門は放射線腫瘍学。特に呼吸器がん、消化器がん、泌尿器がん。日本放射線腫瘍学会理事、日本頭頸部腫瘍学会評議員、日本ハイパーサーミア学会評議員。近著に『がんの放射線治療がよくわかる本』（主婦と生活社）などがある。"></p>
<p class="quot">唐澤 克之（からさわ・かつゆき）<br />
１９５９年東京生まれ。東京大学医学部卒業後。１９８６年スイス国立核物理研究所客員研究員。１９８９年東京大学医学部放射線医学教室助手。１９９３年社会保険中央総合病院放射線科医長。１９９４年東京都立駒込病院放射線科医長となり、２００５年より現職。専門は放射線腫瘍学。特に呼吸器がん、消化器がん、泌尿器がん。日本放射線腫瘍学会理事、日本頭頸部腫瘍学会評議員、日本ハイパーサーミア学会評議員。近著に『がんの放射線治療がよくわかる本』（主婦と生活社）などがある。</p>
<h3>本記事の関連リンク</h3>
<h1 id="mg_list">唐澤 克之先生のがんの放射線治療の副作用とその対策</h1>
<ul class="menu">
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<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_4861">第40回　肺がんの有害事象の軽減に寄与するＩＭＲＴ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_4792">第39回　頭頸部がんにおけるＩＭＲＴ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_4582">第38回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑫ 頭頸部がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_4263">第37回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑪ 肺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3977">第36回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑩ 前立腺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3805">第35回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑨ 白血病の全身照射</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3597">第34回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑧ 転移のある甲状腺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3439">第33回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑦ 膵がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3388">第32回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑥ 転移性甲状腺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3200">第31回　主な適応と照射範囲の設定法　その⑤ 頭皮の血管肉腫</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_3141">第30回　主な適応と照射範囲の設定法　その④ 肛門がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_6114">第28回　主な適応と照射範囲の設定法　その③ 甲状腺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_6110">第28回　主な適応と照射範囲の設定法　その② 肛門扁平上皮がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_2721">第27回　主な適応と照射範囲の設定法　その① 非小細胞肺がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_2588">第26回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑮ 骨・軟部腫瘍、転移性骨腫瘍、転移性脳腫瘍</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_2430">第25回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑭ 卵巣がん・膣がん・外陰がん</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_2160">第24回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑬ 悪性リンパ腫・骨髄腫・白血病</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_2002">第23回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑫ 小児がん</a></li>
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<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_1480">第20回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑨ 前立腺がん</a></li>
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<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_1474">第18回　がん種別の最新の放射線治療と副作用 その⑦ 膵臓がん・胆道がん</a></li>
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<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_310">第11回　放射線治療の将来性と治療期間中の注意点</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_313">第10回　手術・化学療法にはない放射線治療のメリット</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_315">第9回　放射線治療の進め方</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_317">第8回　放射線治療を安心して受けるために・その②</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_319">第7回　放射線治療を安心して受けるために</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_322">第6回　上腹部・骨・関節・筋肉照射による副作用」への対処法</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/adverse/post_336">第1回　がんの放射線治療の副作用とその対策</a></li>
</ul>

</div>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がん闘病に必要な食事と栄養　-2-　世界レベルで見たがんと食事の関係　&gt;&gt;</title>
		<link>https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_786</link>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 28 Feb 2016 01:10:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[食事と栄養]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[胆のうがん]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
		<category><![CDATA[食道がん]]></category>
		<category><![CDATA[大腸がん]]></category>
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					<description><![CDATA[がん闘病に必要な食事と栄養 第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係 がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。 日本の伝統食・和食を基本に〝腹八分目〟な生活を い [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<h1>第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</h1>
</div>
<div id="author_exp">
<div class="txt">
がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。
</div>
</div>
<div class="entry">
<h2>日本の伝統食・和食を基本に〝腹八分目〟な生活を</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
いろいろな病気に関する栄養療法や食事療法の本が書店にあふれています。もちろんインターネットの普及により、ありとあらゆる情報が簡単に手に入るようになりました。</p>
<p>情報は正しい場合と間違っている場合とさまざまです。</p>
<p class="area_10">がんに関しても同じことで、「〇〇を食べるといいらしい……」「〇〇は食べてはいけない……」など、食事に関することだけでもいろいろと情報に振り回されている方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。</p>
<p class="area_10">私が数年前に海外で出会ったがんの食事に関する１冊の本があります。この本は、今まで日本国内で出会ったがんに関する栄養や食事について書かれている本と少し違った切り口で書かれた本です。病気と栄養は切り離せないものであります。</p>
<p class="area_10">一番には、病気の発症する前に日々の食事を意識し体でどのように栄養が使われていくのか、そこを知っておくことがとても大切です。今回は、皆さまにその本の内容について少しお伝えしたいと思います。</p>
</div>
<h2>入院と同時に主治医から「禁食」を――。これは正しい「食」のあり方か</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
本のお話の前に、ちょっと最近私の周りに起きた出来事を書いてみたいと思います。この出来事はがん患者さんの食事に関することです。</p>
<p class="area_10">がんの治療をするために入院された方がいらっしゃいます。手術をする予定で入院になりました。検査がいろいろと続き、手術までにはやや時間がありました。がんのできてしまった場所が消化管であるために、最初に口から入れるものについての制限が医師の口から告げられました。</p>
<p class="area_10">入院する前日まではまったく食事制限することなく、食欲もあり普通に食事を摂り生活されていました。口からものが入り、便通もしっかりとついていたとのことです。</p>
<p class="area_10">さて、この方、入院と同時にいきなり禁食を宣告されましたが、少しでもいいから点滴ではなく食べ物を口から入れたいと主治医にお願いしたそうです。</p>
<p class="area_10">もちろん、手術直前には点滴治療に変わることは納得されていましたが、手術まで日がある場合は患者さんにとっては点滴だけで暮らすことはさぞかしつらいことでしょう。また、一般的には食べなければ体力がなくなり手術にも戦えないと考えられています。</p>
<p class="area_10">私も、いきなりの禁食は本当に必要なものなのかと、少し首をかしげてしまいます。中心静脈から糖質たっぷりのカロリーを中心にあげる点滴がメインであると思われますので、がんにとってエサとなってしまう糖質だけを禁食にしてどんどんと体に入れていくことが果たして第一選択となる食事なのでしょうか。</p>
</div>
<h2>起こり得る合併症まで考えた、がん患者のための病院食を</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
この方の希望があって、消化管に残渣の残らない食事をすることは可能となりました。主治医の意見では、がんによってすでに消化管の通過障害があるため、食事を続けることで腸閉塞を起こしてしまうことが心配されての禁食宣告でした。</p>
<p class="area_10">私も、主治医の意見はもちろんごもっともであり、腸閉塞を併発してしまいますと感染症はじめ体にとって良くない状況になることは理解しています。しかし、最終的に禁食は免れたということは、選択肢はあったということで、その後も腸閉塞のトラブルはなく元気にされています。</p>
<p class="area_10">ここで、思いだされるのは、以前にも書かせていただいたことですが〝がんの種類ごとの食事〟ということです。日本国内ではまだまだがんはひとくくりにされ、どの部位にできたがんでも病院で提供される食事はみな同じものでしょう。がんの種類ごと、起こり得る合併症までも考えたがんの病院食が本当に必要なのではないでしょうか。</p>
<p class="area_10">海外では（私の情報はドイツです）がんの種類ごとに違った食事を提供されているとのことです。手術を待つ患者さんにとっては、病室でのささやかな日々の楽しみは食事でしょうし、また、口から食べ物が食べられ便としてしっかり排泄されるということが、生きている、頑張れるといういちばんのバロメーターになるのではないでしょうか。</p>
<p class="area_10">実際に、この方からも「点滴だけつながれて禁食が長く続くということはメンタル的にきついのだよ」とのお話がありました。早く、日本のがん治療の現場でも栄養管理、食事へのきちんとした取り組みが進んで欲しいと願います。</p>
</div>
<h2>それぞれの地域の食材と、がんの発症率との関係</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
さて、私が出会った本の中で、まず面白いと思った１つです。</p>
<p class="area_10">その本では、がんと食事の関係を世界レベルで見ているのです。がんという病気を世界規模で見て行きますと風土気候、遺伝、人種、性別、食事など発症においてかなり幅広い差が見られます。しかし、がんも生活習慣病の１つであると考えていきますと、毎日の食生活はどこの地域、どこの国におきましてもかなりがんの発症に影響を及ぼしてくると考えられます。</p>
<p class="area_10">この本では、見開きのページいっぱいに世界地図が描かれており、がんが多い国を表示するのではなくがんの少ない国を色付けして表示されています。そして、その国ではどのようなものが日常的に食べられているのかを挙げているのです。</p>
<p class="area_10">その国々は、地中海沿岸の国々のヨーロッパと北アフリカと中東、インド、中国と東南アジア、日本です。これらの国々にももちろんがんの方はたくさんいますが、世界中の統計で見ていきますと少ないということです。それぞれの国の、昔からの伝統食と食材に注目しているわけです。</p>
<p class="area_10">全体的にがんの少ない国々の食事を見てみますと、共通するところがたくさんあります。それぞれの地域とその食材を挙げてみますので、その食材の持つ効果、作用など見比べてみてください</p>
<p class="area_10">。難しいことではなく、みなさんも普段から耳にしていると思われる効果がこれらの食材の成分にはたくさん含まれています。免疫力アップ、抗酸化、デトックス、整腸作用などの効果ががんの予防や治療に役立ってくれます。</p>
<p class="area_10">地中海沿岸のヨーロッパ側：トマト、赤ワイン、にんにく、玉ねぎ、ハーブとスパイス（パセリ、タイム、オレガノ）、豆類、発酵させたミルク、脂肪の多い魚。</p>
<p class="area_10">地中海沿岸の北アフリカ、中東側：ハーブとスパイス（ミント、クミン、コリアンダー）、豆類、柑橘系の果物、にんにく、玉ねぎ、トマト、アブラナ科の野菜、発酵させたミルク。<br />
インド：スパイス（ターメリック、ペッパー、カルダモン）、豆類、にんにく、玉ねぎ、アブラナ科の野菜、発酵させたミルク。</p>
<p class="area_10">中国と東南アジア：アブラナ科の野菜、にんにく、大豆、緑色野菜（ホウレンソウ、クレソン）、緑茶、スパイス（クローブ、シナモン）、柑橘系の果物。</p>
<p class="area_10">日本：海藻、大豆、緑茶、脂肪の多い魚、キノコ類、豆類、野菜（大根）。<br />
これらの国々のこれらの食材は、科学的なデータで見ても規則正しく摂取することでがんの発症を低くしていると言っています。</p>
</div>
<h2>がんの少ない国の１つに日本が挙げられている</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
続いて、これらの食材はどんなものであるのか１つずつ解説があり、さらに、がんとどのようにこの食材が関わっていくのかについていろいろとデータなども交えながら書かれています。</p>
<p class="area_10">そして、最後にレシピが載っているという構成になっています。レシピに関してはこの本を参考にするというよりは、先ほどのがんの少ない国の１つに私たちの住む日本が挙げられているわけですから、私たちは日本の伝統食を再度見直していくことがどんな栄養本にも勝るのではないでしょうか。</p>
<p class="area_10">さらにもう１つ、興味をそそられた部分があります。英語で&#8221;HARA HACHI BUN!&#8221;と書かれているところがあり、英訳されずそのままの日本語が英語で書かれていました。面白いと思いませんか？<br />
日本では「腹八分に医者いらず」という言葉が昔からあり、私も幼い頃から食事は「〝腹八分目〟でやめておきなさい」と言われ育ってきました。</p>
<p class="area_10">〝腹八分〟は肥満をさけるだけでなく、そのくらいにしておくと胃腸における消化と吸収がうまくいくということでもあります。〝腹八分〟を心がけず暴飲暴食を繰り返せば肥満になります。<br />
ここで話題にしていることは、肥満とがんの発症ということです。</p>
<p class="area_10">脂肪細胞の塊が体の中で増えていきますと、人間の体の機能に重篤な影響を及ぼします。特に、炎症を起こす因子の前の段階に作用し、あらゆるタイプのがんの成長を促す環境をつくり出してしまいます。</p>
<p class="area_10">肥満といいますと糖尿病、心血管疾患などの病気との関係がすぐ浮かびますが、このリスクに肥満が加わりますと、がんを発育させる因子として影響を及ぼすと言われています。アメリカでのデータになりますが、肥満の人はこれらのリスクがそろいますと、大腸がん、胆のうがん、食道がん、腎がんでは、２００％から３００％発育のリスクが増すとのことです。また、子宮内膜がんにおいては３５０％以上発育のリスクが増すそうです。</p>
<p class="area_10">肥満単独では、男性の全大腸がんの約30％、女性の子宮内膜がんの約60％の原因となっています。複雑なメカニズムによって、肥満が引き金となってがんを発育させることがやっと理解され始めたところです。</p>
</div>
<h2>1日１食は、純和食の生活を心がける</h2>
<div class="txt">
<p class="area_10">
私の医院では、がんの栄養療法を積極的に取り入れて行っています。</p>
<p class="area_10">まずは何と言いましても普段の食生活を改善していただくことです。内容はもちろんのことですが、食事や間食などをする時間帯も大切な要因となります。それに加え、サプリメントや点滴療法を行っていきます。私たち日本人には、一番基本的なことは昔ながらの日本の伝統食、和食を基本に〝腹八分目〟な生活をしていくことが大切ですね。</p>
<p class="area_10">私自身、食生活を振り返ってみますと、幼い頃は時代的なこともありますが、コンビニエンスストアやファーストフードのお店が今のように普及もしていませんでしたし、海外の食事を摂ることも少ないものでした。</p>
<p class="area_10">日本の食材が中心の和食生活でした。大人になった今では、海外に出かけていかなくても日本国内で世界中の食事をすることができますし、食材もかなりそろいます。</p>
<p class="area_10">私は、和食以外も大変おいしくいただいていますが、１日のうち１食は極力純和食の生活を心がけ軌道修正しています。</p>
<p class="area_10">和のもの以外のメニューが多い日でも、１品は和のおかずを盛り込むようにしています。このような形でも体に良い食生活を日々続けることが病気予防につながると考えています。</p>
</div>
<h1>半田えみ先生の記事一覧</h1>
<h3>がん闘病に必要な食事と栄養</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_751">第１３回　体に良しとされる適量の紫外線などによりビタミンDを取り入れ、がんの縮小を図る</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_754">第１２回　日本で昔から親しまれている緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_756">第１１回　がん３大治療に並ぶ「栄養療法」　普段の食事と生活習慣を工夫して改善していく</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_760">第１０回　人生を生かすも殺すも食次第　世界中で食の大切さを考え見直されている時代</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_763">第９回　たんぱく質のレシピ「遺伝子」を正常に保つ</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_766">第８回　がん細胞の成長を遅らせるハーブとスパイス</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_768">第７回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　栄養摂取に最適！果物と野菜とミキサーで作る「生ジュース」</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_770">第６回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　オーガニック食材の摂取と解毒ダイエット</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_779">第５回　バンクーバーから日本のがん医療を見る　がんと向き合うドクターと、患者の意識と価値観</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_781">第４回　病気治療の基本は食事と栄養である　乳がん・婦人科系の疾患とがん予防食</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_783">第３回　メンタル的な治療と「栄養」の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_786">第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition/post_788">第１回　「油」の問題は欧米社会では国レベルで取り組んでいる</a></li>
</ul>
</div>
<h3>山田邦子のがんとのやさしい付き合い方</h3>
<div class="txt">
<ul class="menu">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/live_long/post_3419">第７回 そこが知りたい オーソモレキュラー療法に基づいたがん治療</a></li>
</ul>
<p>
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<h1>医療ライター宮西ナオ子の　がんに挑むサプリメント徹底リサーチ</h1>
<div class="txt">
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</ul>
</div>
<h2>食事と栄養に関するニュース</h2>
<div class="txt">
<ul class="archlist">
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/nutrition">がん闘病に必要な食事と栄養の最新ニュースや記事を掲載しています。</a></li>
<li><a href="https://gan-senshiniryo.jp/supplement">がんと免疫力改善成分（アガリクス、フコイダンなど）のエビデンス比較を掲載しています。</a></li>
</ul>
</div>

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</ul>
 

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		<title>第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</title>
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		<dc:creator><![CDATA[admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 29 Feb 2016 03:58:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[バックナンバー]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力改善成分]]></category>
		<category><![CDATA[胆のうがん]]></category>
		<category><![CDATA[免疫力]]></category>
		<category><![CDATA[サプリメント]]></category>
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					<description><![CDATA[がん闘病に必要な食事と栄養 第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係 がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。 日本の伝統食・和食を基本に〝腹八分目〟な生活を い [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="entry">
<div class="entry column">
<p class="col-tit-02">がん闘病に必要な食事と栄養</p>
<h1>第２回　世界レベルで見たがんと食事の関係</h1>
<p class="writer">がん闘病に必要な食事と栄養について半田えみ先生（医療法人社団 中成会 半田醫院）に解説いただいた。</p>
</div>
</div>
<div class="entry">
<h2>日本の伝統食・和食を基本に〝腹八分目〟な生活を</h2>
<p>いろいろな病気に関する栄養療法や食事療法の本が書店にあふれています。もちろんインターネットの普及により、ありとあらゆる情報が簡単に手に入るようになりました。</p>
<p>情報は正しい場合と間違っている場合とさまざまです。</p>
<p>がんに関しても同じことで、「〇〇を食べるといいらしい……」「〇〇は食べてはいけない……」など、食事に関することだけでもいろいろと情報に振り回されている方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。</p>
<p>私が数年前に海外で出会ったがんの食事に関する１冊の本があります。この本は、今まで日本国内で出会ったがんに関する栄養や食事について書かれている本と少し違った切り口で書かれた本です。病気と栄養は切り離せないものであります。</p>
<p>一番には、病気の発症する前に日々の食事を意識し体でどのように栄養が使われていくのか、そこを知っておくことがとても大切です。今回は、皆さまにその本の内容について少しお伝えしたいと思います。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>入院と同時に主治医から「禁食」を――。これは正しい「食」のあり方か</h2>
<p>本のお話の前に、ちょっと最近私の周りに起きた出来事を書いてみたいと思います。この出来事はがん患者さんの食事に関することです。</p>
<p>がんの治療をするために入院された方がいらっしゃいます。手術をする予定で入院になりました。検査がいろいろと続き、手術までにはやや時間がありました。がんのできてしまった場所が消化管であるために、最初に口から入れるものについての制限が医師の口から告げられました。</p>
<p>入院する前日まではまったく食事制限することなく、食欲もあり普通に食事を摂り生活されていました。口からものが入り、便通もしっかりとついていたとのことです。</p>
<p>さて、この方、入院と同時にいきなり禁食を宣告されましたが、少しでもいいから点滴ではなく食べ物を口から入れたいと主治医にお願いしたそうです。</p>
<p>もちろん、手術直前には点滴治療に変わることは納得されていましたが、手術まで日がある場合は患者さんにとっては点滴だけで暮らすことはさぞかしつらいことでしょう。また、一般的には食べなければ体力がなくなり手術にも戦えないと考えられています。</p>
<p>私も、いきなりの禁食は本当に必要なものなのかと、少し首をかしげてしまいます。中心静脈から糖質たっぷりのカロリーを中心にあげる点滴がメインであると思われますので、がんにとってエサとなってしまう糖質だけを禁食にしてどんどんと体に入れていくことが果たして第一選択となる食事なのでしょうか。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>起こり得る合併症まで考えた、がん患者のための病院食を</h2>
<p>この方の希望があって、消化管に残渣の残らない食事をすることは可能となりました。主治医の意見では、がんによってすでに消化管の通過障害があるため、食事を続けることで腸閉塞を起こしてしまうことが心配されての禁食宣告でした。</p>
<p>私も、主治医の意見はもちろんごもっともであり、腸閉塞を併発してしまいますと感染症はじめ体にとって良くない状況になることは理解しています。しかし、最終的に禁食は免れたということは、選択肢はあったということで、その後も腸閉塞のトラブルはなく元気にされています。</p>
<p>ここで、思いだされるのは、以前にも書かせていただいたことですが〝がんの種類ごとの食事〟ということです。日本国内ではまだまだがんはひとくくりにされ、どの部位にできたがんでも病院で提供される食事はみな同じものでしょう。がんの種類ごと、起こり得る合併症までも考えたがんの病院食が本当に必要なのではないでしょうか。</p>
<p>海外では（私の情報はドイツです）がんの種類ごとに違った食事を提供されているとのことです。手術を待つ患者さんにとっては、病室でのささやかな日々の楽しみは食事でしょうし、また、口から食べ物が食べられ便としてしっかり排泄されるということが、生きている、頑張れるといういちばんのバロメーターになるのではないでしょうか。</p>
<p>実際に、この方からも「点滴だけつながれて禁食が長く続くということはメンタル的にきついのだよ」とのお話がありました。早く、日本のがん治療の現場でも栄養管理、食事へのきちんとした取り組みが進んで欲しいと願います。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>それぞれの地域の食材と、がんの発症率との関係</h2>
<p>さて、私が出会った本の中で、まず面白いと思った１つです。</p>
<p>その本では、がんと食事の関係を世界レベルで見ているのです。がんという病気を世界規模で見て行きますと風土気候、遺伝、人種、性別、食事など発症においてかなり幅広い差が見られます。しかし、がんも生活習慣病の１つであると考えていきますと、毎日の食生活はどこの地域、どこの国におきましてもかなりがんの発症に影響を及ぼしてくると考えられます。</p>
<p>この本では、見開きのページいっぱいに世界地図が描かれており、がんが多い国を表示するのではなくがんの少ない国を色付けして表示されています。そして、その国ではどのようなものが日常的に食べられているのかを挙げているのです。</p>
<p>その国々は、地中海沿岸の国々のヨーロッパと北アフリカと中東、インド、中国と東南アジア、日本です。これらの国々にももちろんがんの方はたくさんいますが、世界中の統計で見ていきますと少ないということです。それぞれの国の、昔からの伝統食と食材に注目しているわけです。</p>
<p>全体的にがんの少ない国々の食事を見てみますと、共通するところがたくさんあります。それぞれの地域とその食材を挙げてみますので、その食材の持つ効果、作用など見比べてみてください。</p>
<p>難しいことではなく、みなさんも普段から耳にしていると思われる効果がこれらの食材の成分にはたくさん含まれています。免疫力アップ、抗酸化、デトックス、整腸作用などの効果ががんの予防や治療に役立ってくれます。</p>
<p>地中海沿岸のヨーロッパ側：トマト、赤ワイン、にんにく、玉ねぎ、ハーブとスパイス（パセリ、タイム、オレガノ）、豆類、発酵させたミルク、脂肪の多い魚。</p>
<p>地中海沿岸の北アフリカ、中東側：ハーブとスパイス（ミント、クミン、コリアンダー）、豆類、柑橘系の果物、にんにく、玉ねぎ、トマト、アブラナ科の野菜、発酵させたミルク。 インド：スパイス（ターメリック、ペッパー、カルダモン）、豆類、にんにく、玉ねぎ、アブラナ科の野菜、発酵させたミルク。</p>
<p>中国と東南アジア：アブラナ科の野菜、にんにく、大豆、緑色野菜（ホウレンソウ、クレソン）、緑茶、スパイス（クローブ、シナモン）、柑橘系の果物。<br />
日本：海藻、大豆、緑茶、脂肪の多い魚、キノコ類、豆類、野菜（大根）。 これらの国々のこれらの食材は、科学的なデータで見ても規則正しく摂取することでがんの発症を低くしていると言っています。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>がんの少ない国の１つに日本が挙げられている</h2>
<p>続いて、これらの食材はどんなものであるのか１つずつ解説があり、さらに、がんとどのようにこの食材が関わっていくのかについていろいろとデータなども交えながら書かれています。</p>
<p>そして、最後にレシピが載っているという構成になっています。レシピに関してはこの本を参考にするというよりは、先ほどのがんの少ない国の１つに私たちの住む日本が挙げられているわけですから、私たちは日本の伝統食を再度見直していくことがどんな栄養本にも勝るのではないでしょうか。</p>
<p>さらにもう１つ、興味をそそられた部分があります。英語で&#8221;HARA HACHI BUN!&#8221;と書かれているところがあり、英訳されずそのままの日本語が英語で書かれていました。面白いと思いませんか？ 日本では「腹八分に医者いらず」という言葉が昔からあり、私も幼い頃から食事は「〝腹八分目〟でやめておきなさい」と言われ育ってきました。</p>
<p>〝腹八分〟は肥満をさけるだけでなく、そのくらいにしておくと胃腸における消化と吸収がうまくいくということでもあります。〝腹八分〟を心がけず暴飲暴食を繰り返せば肥満になります。 ここで話題にしていることは、肥満とがんの発症ということです。</p>
<p>脂肪細胞の塊が体の中で増えていきますと、人間の体の機能に重篤な影響を及ぼします。特に、炎症を起こす因子の前の段階に作用し、あらゆるタイプのがんの成長を促す環境をつくり出してしまいます。</p>
<p>肥満といいますと糖尿病、心血管疾患などの病気との関係がすぐ浮かびますが、このリスクに肥満が加わりますと、がんを発育させる因子として影響を及ぼすと言われています。アメリカでのデータになりますが、肥満の人はこれらのリスクがそろいますと、大腸がん、胆のうがん、食道がん、腎がんでは、２００％から３００％発育のリスクが増すとのことです。また、子宮内膜がんにおいては３５０％以上発育のリスクが増すそうです。</p>
<p>肥満単独では、男性の全大腸がんの約30％、女性の子宮内膜がんの約60％の原因となっています。複雑なメカニズムによって、肥満が引き金となってがんを発育させることがやっと理解され始めたところです。</p>
</div>
<div class="entry">
<h2>1日１食は、純和食の生活を心がける</h2>
<p>私の医院では、がんの栄養療法を積極的に取り入れて行っています。</p>
<p>まずは何と言いましても普段の食生活を改善していただくことです。内容はもちろんのことですが、食事や間食などをする時間帯も大切な要因となります。それに加え、サプリメントや点滴療法を行っていきます。私たち日本人には、一番基本的なことは昔ながらの日本の伝統食、和食を基本に〝腹八分目〟な生活をしていくことが大切ですね。</p>
<p>私自身、食生活を振り返ってみますと、幼い頃は時代的なこともありますが、コンビニエンスストアやファーストフードのお店が今のように普及もしていませんでしたし、海外の食事を摂ることも少ないものでした。</p>
<p>日本の食材が中心の和食生活でした。大人になった今では、海外に出かけていかなくても日本国内で世界中の食事をすることができますし、食材もかなりそろいます。</p>
<p>私は、和食以外も大変おいしくいただいていますが、１日のうち１食は極力純和食の生活を心がけ軌道修正しています。</p>
<p>和のもの以外のメニューが多い日でも、１品は和のおかずを盛り込むようにしています。このような形でも体に良い食生活を日々続けることが病気予防につながると考えています。</p>
</div>
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